授業再び
今日の体育は中等部全クラスが集まっての授業です。
「しゃぁ!張り切っていくぞ~!」
「今日は気合い入ってますね…」
「まぁな!だって今日は公認で戦闘していいからな!」
「全くもう。相手に怪我させちゃダメですよ…?」
「分かってるって!」
(まったく…本当に楽しそうにしてるなぁ…)
「柚香は魔術科だろ?」
「はい…」
「頑張れよ?」
「心配されるほど弱くありませんよ」
「それもそっか…」
「では行きますね」
「おう、気をつけてな」
(やっぱりこの学校って他と違うよな~…)
確かにその通りである。
体育は武術、魔術、錬術の選択ができる。
知識の授業(国語や数学など)は必須科目で芸術は美術、音楽、書道で構成されている。
ちなみに今回のこの授業は武術と魔術と錬術に分かれて、力を競い合うものである。
補足だが、陽は武術である。
(説明をありがとう。ナレーションさん)
いえいえ…当然のことですから。
「さて…トーナメントの確認でもするかな…」
陽はそう言いながら、トーナメント表が貼られている場所へ歩いていった…。
「さてさて…最初は誰かなっと…」
陽の隣の名前、そこには…「霧衛」と書かれている。
「霧衛って誰だ?」
「君が対戦者さんかな?」
後ろから話しかけられる。
「ん?」
「初めまして…僕が君の対戦相手の霧衛です」
「あぁ、あんたが霧衛か。俺は陽、まぁよろしくな」
手を差し出す。
「えぇ、よろしくお願いします」
霧衛はその手を握り、握手をする。
「お互いに悔いのない戦いにしような」
「えぇ、もちろんです。負けませんよ」
「俺だって負けねぇよ」
陽&霧衛(なんか初めて会った気がしないな~…)
二人して笑い合う。
アナウンス「間もなく第一回戦が始まります。
出場者の方はリングまでお越しください。
繰り返します…」
そこに一回戦開始のアナウンスが入った。
「あ~、一回戦始まるみたいだな」
「では見に行きませんか?」
「そだな、行くか~!」
2人はリングのそばにある観客席まで向かった。
一方そのころの月華は。
「ふわ~…」
たくさんの人でごった返している体育館の中で圧倒されている。
「今年から魔術を選んだ生徒が増えたのは本当だったんだ」
周りを見回す月華。ふと見覚えのある人が…。
「ん…?あれは…」
月華は見覚えのある生徒に近づく。その人は柚香だった。
「あ、やっぱりゆーちゃんだった!」
月華は柚香を抱きしめる。
「ふぁ!?げ…月華お姉ちゃん!?」
「ふわぁ~…。ゆーちゃんの抱き心地最高だよ~…」
「もう…恥ずかしいですよぉ…」
「ゆーちゃんも魔術科選んでたんだね~」
「月華お姉ちゃんも魔術だったんですか」
「うん、そうだよ~」
「なら…一応ライバルですね」
「そうだね。でも友達だから」
「そうですね。じゃぁお互いに頑張ろうね、月華お姉ちゃん!」
「うん。これからもまたよろしくね」
「うん!」
2人は親戚なので子供の頃から仲がいいのである。




