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前回のあらすじ


チノ「パフォーマーになってくれたんだね!」


フィアラ「精一杯目立とう!」

 楽屋に入ると、中はかなりギスギスとしていた。

 ノーマルランクのパフォーマーは、最低限のファンがつくだけで、日々スーパーランクに上がるために争いあっている。


 三ヶ月に一度、昇格戦みたいなものがあり、皆それに向けて練習をしたり、観客に受け入れてもらえるようにしているのだ。


 そのためなのか、誰も仲良く話していない。

 パフォーマーは基本ソロであるのもあるだろう。


「居心地悪い………」


 誰もがフィアラを遠巻きに見るだけで、干渉してこない。

 その観察するような視線が不快だった。


「おさらいでもしようかな」


 フィアラは残りの待ち時間の間、今日の流れが書かれたプログラムを読むことにした。

 まず、この後ビギナーランクのリハーサルが始まり、その後ノーマルランク、スーパーランク、マスターランクの順番でリハーサルを行う。

 リハーサルの間はパフォーマーならば誰でも観客席からステージを見ることは可能。


 今日はビギナーランクやノーマルランクはほぼ全員エントリーしていて、スーパーランクは全体の半分ほど。マスターランクはチノ一人らしい。


 パフォーマンスは、自身の踊りや舞に加え、魔法でアピールするらしい。着る衣装も重要になる。

 基本的に衣装は自前らしいが、そんなお金も持っていないフィアラには無理な話しだ。


「まあ、魔法だけでもなんとかなるかな」


 アイトに全て教えてもらった。剣術も使える。短い時間だが、具現化の魔法も操れるようになった。


 全ての魔法に適性もあるし、いざという時のためにダンスも嗜んでいる。


 楽観視するつもりは無い。だけど、


「上手い人のを見て、それを奪えばいい」


 言うのは簡単だ。だが、それを実行に移そうとすると相当な難易度を誇る。


「まあ、悩んでいても仕方がないか」


 そう言って顔を上げたタイミングで


「ノーマルランクの方々、リハーサルの時間です!」


 担当の人が楽屋に呼びに来た。


「じゃあ、行こっかな」


 そうしてリハーサルに望んだフィアラだったが、リハーサルの結果は、ボロボロだった。


「はじめてであれば無理があるでしょ………」


 中間ら辺か最後ならばまだよかった。だが、フィアラは悲劇的に最初の方だったのだ。しかも三番目。修正できる方がすごい。


「しかも本番も三番目………」


 悩んでも仕方がないのはわかるが、少々無理難題がすぎる。


「でも、まだ挽回のちゃんすはある」


 既にスーパーランクのリハーサルも終わり、マスターランクのリハーサルが始まった。

 過去の映像みたいなのがないのが悔しいが、抑えているチノのリハーサルを見て、それを盗み出そう。そう決心しながらフィアラはリハーサルの光景を眺めるのだった。

Q.昇格戦ってどうやって昇格するの?

A.観客の投票と審査員の評価ですね。八割が適していると判断するとその人は昇格できます



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