100円だけでもアイドルは出来ますか?
前回のあらすじ
チノ「悩んでますか?」
フィアラ「会場は、どこ?」
その後、通行人に質問することにより、なんとか会場が判明したのだが、まだ問題は残っている。
「衣装とか、どうしよう………」
というか、元々持っていたお金はそのためのお金と言っても過言ではない。だが、それもいまやたったの100マネー。なにも買えない。
「技術も無いし………」
だが、フィアラは技術に対してはなにも心配していない。
アイトに色々教わっている時に言われたからだ。
相手の動きを、技術を見て、盗み、上回ればいい、と。
「もしかしたら、レンタルしてくれるかもだし」
取り敢えず行くことにしたのだった。
辿り着いた会場は、フィアラの予想よりも大きく、立派な建物だった。
「えっと、開始は夜の6時からで、エントリーはお昼の3時からかぁ………」
ちなみに今は3時50分。エントリー可能時間だ。
「すみませ〜ん」
そう言って、フィアラは静かに会場の中に入った。
「はーい。エントリーですか?」
「はい。そうです」
「では、パフォーマー登録カードをご提示ください」
受け付けの人がそう言ったので、フィアラはカードと推薦状を出した。
「えっと、これでいいですか?」
受け付けの人はその二つを読むと、推薦状を読み始めた。
「なるほどなるほど。チノさんの推薦ですね。では、こちらに必要事項を記入してください」
そう言って出てきた紙には、身分証明書を作った時と同じような項目が並んでいた。
(まあ、偽装してる情報を出せば大丈夫かな?)
そうして無事に書き終えると、受け付けの人は「少しお待ちください」と言って奥へ言ってしまった。
手持ち無沙汰になったフィアラは、入口を興味深く観察していると、「フィアラさーん」と、受け付けから声が聞こえた。
「あ、はーい」
フィアラが行くと、受け付けの人はカードを渡してくれた。
「はい。これでフィアラさんのパフォーマー登録は完了しました。フィアラさんは事務所に所属している訳では無いので、自分で仕事を見つけないといけませんが、それでもパフォーマー生活第一歩です。頑張ってくださいね!」
そう言って応援してくれた。
「ありがとうございます。ちなみに、ステージで着るドレスって貸し出してくれるのですか?」
「はい。大丈夫ですよ」
ということなので、フィアラは安心してステージに挑戦できるということだ。
フィアラは一般客とは別の通路に進み、楽屋へと向かう。
今回フィアラはノーマルランクとして出場するので、楽屋はノーマルランクの人全員で一部屋使うことになっている。
チノのようなマスタークラスになれば、一人一部屋用意してくれるそうだが。
「えっと、確か楽屋はこっち………」
そうして角を曲がると、フィアラは誰かとぶつかってしまった。
「痛っ」
フィアラはなんとかバランスを取ったが、相手は倒れてしまった。
「す、すみません。大丈夫ですか?」
「大丈夫大丈夫!こっちこそ、大丈夫だった?」
両者はそう言って顔を合わせ、その顔に驚愕した。なぜなら
「え?チノさん………?」
「あ!フィアラちゃんじゃん!」
フィアラがぶつかった相手は、チノ・リリルナだったからだ。
Q.そういえば、この世界に戸籍とかないの?
A.そもそも、戸籍を管理する場所がない
Q.パフォーマーのランクってどんな感じ?
A.一番下がビギナーランク。その上からノーマルランク、スーパーランクといって、最後にマスタークラスの四段階に別れている。ちなみに推薦組は最初からノーマルランクなので、チノに推薦されたフィアラもノーマルランク
Q.ノーマルランクってどれくらい?
A.30人くらい。ちなみにビギナーランクが100人くらいで、スーパーランクが20人くらい。マスタークラスは5人しかいない。チノはそんなマスターランクの一人
Q.推薦組ってどれくらいいるの?
A.2,3人しかいない。チノが時々勧誘しているが、それも人数は多くない。てか、そもそもチノが推薦した人物はフィアラも含めて4人だけ




