殺気ってさ、一般人が出すのってむずくない?気の所為?
前回のあらすじ
ナイル「協力したいんだ!」
レベッカ「足でまとい」
今のところ、殺す殺す言ってるだけの章になっちゃってる………
フーラ家から出ていき、街の外まで出てきたレベッカは、ルーズ領に向かって歩いている。
復讐を誓ったものの、情報が足りてなさすぎる。故に全ての始まりである手紙の回収を目的に、レベッカは進んでいる。
(破棄されている可能性も………)
一瞬、破棄されている可能性を視野に入れるが、それをすぐに否定する。
(そんなことは有り得ない。あの臆病な人達がアイトの遺品を粗末に扱うことはない)
ルーズ家は、アイトを信じている。盲信的に。故に、不気味であろうと、なにか意味があると考えて残すだろう。
(寧ろ、部屋の中のものを何一つ触らない可能性もある)
だが、それはいくらなんでも薄すぎる。アイトの私物の配置を少し弄るくらいはするだろうが。
「どっちにしても、万全の体制で挑まないと」
返り討ちにあうのは、レベッカになる。それでも、レベッカが死ぬとしても、何人かは道連れにできるのだが。
「復讐を果たす前に死ぬ訳にはいかないからね………」
レベッカは前を見つめる。遠い、地平線の先にあるルーズ領を見据えて。
「じゃあ、作戦を考えよっか」
■■■
レベッカが脱出し、取り逃してしまったこともありルーズ家は荒れていた。
ルルアリアはレベッカへの憎悪を態度で表しており、トリスタンも珍しくピリついていた。
ヴァインヒルトも怒りに身を焦がしそうになるが、残った少しの理性でそれを抑えた。
「私までが荒れると、領民にも問題が出るしな」
領民のことを思いつつ、そうなった時の面倒さも視野に入れての台詞。
まだアイトが死んで一日しか経過しておらず、レベッカも付近に潜んでいる可能性もあるため街中では衛兵のパトロールが続いていた。
「次は、指名手配の手続きだな………」
だが、それはもう殆ど済んでいる。
指名手配は、国に申し込み、それを国が受理することにより成立する。
国一番の戦力でもある、アイト・カイトの殺害。それを報告しているため、レベッカは第一級お尋ね者になる可能性が高い。
「まあ、あいつが捕まればそれでいい」
レベッカは、特例で生け捕りのみにしている。その分懸賞金ははね上げたが、いずれレベッカはルーズ家か、王都の牢獄に連行されるだろう。
「待ってろよ、レベッカ。お前は私が直々に殺してやる」
薄暗い笑みを浮かべながらヴァインヒルトは呟いた。
Q.アイトの部屋調べないんですね
A.警察と同じですよ。被害が起きた場所は極力そのままにしておくっていう。まあ場所が違いますけど
Q.ヴァインヒルトって案外冷静な判断できるんだね
A.逆に冷静な判断出来なかったら怖くない?




