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精神力+想像力=魔法創成  作者: 耕一
第1章:ルーミー編
15/91

第15話~旅立ちの時~

「良かった。歩ける様にまで回復したんだね。」

「はい。ご心配お掛けしました。もう大丈夫です。」


夕食の時間になり、歩いて姿を見せたルーミーさん。

親父さんも一安心したようだ。


「さあ、コウイチも座ってくれ。疲れてるだろうから、胃に優しい魚料理にしたぞ。」


白身魚の煮付けかな?

何の魚かはわからないけどね。

でも美味しそうだ。

そこでふと気付く。


「親父さん。今日の分の料金を払ってませんでした。3,500リノスですよね。」

「あぁ、今日のは奢りだ。ルーミーを助けてくれたしな。遠慮せず、食べてくれ。」


娘思いなのは間違いないんだよな。

暴走さえしなければ良い親父さんなのにね。


「ありがとうございます。いただきます。」


そう言えば煮付けなんて食べた事がないかも。

酷い食生活だったし、一人暮らしになってからは肉料理ばかりだったしな。

ゆっくり味わって食べるとするか。


―――――――――――――――――――――――――――――

ふぁ~、良く寝た。

さて、


「ステータスオープン」


名前 :コウイチ

種族 :人間

体力 :53/53

精神力:9999/9999

力  :20

防御力:14 (+1)

魔防御:7

速さ :21

幸運 :60

体回復:4

精回復:1000

火属性:108

氷属性:105

風属性:61

雷属性:72

闇属性:84

水属性:56

毒属性:45

霧属性:23


装備: 綿の服


【職業】

ガソリンスタンド店員:13

コンビニ店員:30

SE:2000

双剣見習い:4


【魔法】

火属性:ファイヤーボール・ファイヤートルネード・ロケットブースター

氷属性:アイスボール

風属性:ウィンドボール・かまいたち

雷属性:サンダーバキュームボール・サンダー・いかづち・サンダードラゴン

闇属性:ダークボール・ダークアドソープション・ダークアドソープションエンチャント

水属性:ウォーターボール

毒属性:ポイズンボール

霧属性:霧隠れの術


所持金:2,822,050リノス


属性が結構上がってるね。

他のステータスも僅かだけど上がってるし、この調子で行きたいものだね。

おっ、霧属性が増えてる。

最初は~ボールが当たり前と思っていたけど、新しい属性は関係ないみたいだね。

しかし霧って他に何かあるのかな?

この辺りも考察のしがいがありそうだ。


そう言えば火と氷が上がりやすい気がするけど、何でだろう?

バランス良く練習しているはずなのに。

風と雷より早い理由は・・・もしかして水属性を使うと、火と氷も上がるのかな?

風と雷だけ合わせた属性がないしね。

あとで試して見る事にしよう。


気になるのはこんな所かな。

朝食食べて旅立ちの準備でもするか。


毎度見慣れた光景となってきた、入り口の人だかりが今日もあった。


「ちょうど良いタイミングじゃ。」

「町長さん。報酬の件ですか?」

「そうじゃ、約束の1金札を持ってきたぞい。ついでに表彰状でも贈ろうか?」

「結構です。字も読めないので貰っても意味ないですから。」

「字が読めない?今時珍しいのぉ。」


珍しいのか。

やっぱり早いとこ覚えないと面倒そうだな。


「ふむ。後で道具屋に寄ってみてくれんかのぉ。もしかしたら字を覚えられる道具があるかもしれん。」

「えっ?本当ですか。後で寄ってみますね。」


そんな便利な道具があるとは。

いや、待てよ・・・。

字が読めないのが珍しいという事は、相当昔に作られた道具という事か?

壊れてないと良いけど・・・。


今日の朝食はスクランブルエッグとソーセージとフランスパンだ。

相変わらず美味しいな。


「コウイチ。これからどうするつもりなんだい?」

「時間や空間に関する魔法に詳しい人を訪ねようと思います。」

「う~ん、難しいな。わしも見たことがないくらい珍しい魔法だからな。」

「首都メーセならわかるかもしれません。」

「首都メーセ?」

「大気中のメーセを発見した、メーセ人が集まって出来た首都です。

 メーセの研究も盛んに行われています。」


なるほど。

そこに行けば何かわかるかもしれないな。


「だが、順調に進んでも行くのに1年は掛かるぞ。」


1年・・・長いな。


「遠回りになるが、北から回ったら良いんじゃないか?北は魔王との戦いが激しかったからな。

 珍しい魔法の話も聞けるかもしれん。」

「魔王がいるんですか?」

「魔王は勇者によって数ヵ月前に倒されました。

 ただ残党が残っているので、争いは続いているのです。」


なるほど。

魔王に勇者か。

ゲームだったらエンディングが終わった状態だね。

エンディング後の世界を見てみたいと思った事はあったけど、まさか実体験で見る事になるとはね。

魔王退治に行く事になるよりはマシかな?


「わかりました。北回りで回って見ます。」


長旅になりそうだ。

この美味しいご飯も当分は食べれないかもな。


朝食も食べ終え仕度もしたし、そろそろ行くとしよう。

「ルーミーさん、親父さん、色々とお世話になりました。」

「こちらこそ色々と助けて頂き、ありがとうございます。」

「またこの辺りに来たら泊まりに来い。美味しいご飯を出してやるからな。」

「はい、楽しみにしています。それでは、また。」


ちなみにルーミーさんと良い関係に何て事もなく、ここから先は一人旅だ。

っと、その前に道具屋に寄らなきゃな。


「すいません、町長さんから寄るように言われたんですが。」

「おぉ。待っとったよ。ほれ、これじゃ。」


この町に入る時の許可証より少し大きいくらいのサイズだ。


「腕に付ければ文字が読めるようになるよ。」

「わかりました。これはいくらですか?」

「10金札だよ。」


10金札?5,000万円!?家が変える値段ですよ?


「昔はそれくらいしたんだがね。今は全く売れないものだから、ただで上げますよ。」

「何でそんなに高いんですか?」

「これを作れる人が少なくてね。値段も相応だったんだよ。

 そのせいで読み書き出来る人は金持ちだけだったんだが、教えて回った人がいてな。

 それから読み書きが出来る人が増え、今では出来ない人の方が少ないから、

 この道具は必要なくなったという訳だ。」


なるほど。

良い人もいるもんだな。


「納得しました。ありがたく貰っておきます。

 後、昨日手に入れた闇のクリスタル等を売りたいのですが。」

「どれどれ・・・全部で6,753リノスだよ。」

「じゃあ、それで回復アイテムを3個ずつと状態回復系のアイテム2個と地図とコンパス、

 それからこの寝袋と保存食を10日間分下さい。」

「全部で5,550リノスだよ。」

「余ったお金と3,000リノスをルーミーさんに渡しておいて下さい。」

「ホイホイ。必ず渡しておくよ。」


よし、これで安心だな。

次の町は・・・何処に行けば良いか聞くの忘れたな。

まぁ、地図があるし何とかなるだろう。

・・・多分。

第1章を無事終わることが出来ました。

思いつくままに書いているので、自分ですら予想していない展開が多く、

気が付くとゴブリンだけが登場する予定がダークゴブリンが登場したり、

ダークゴブリンキングを倒して終わりの予定がカミュが登場したりと、

書いている本人が一番楽しんでおります。

そんな小説にブックマークをしてくれる方がいるとは思ってもいなかったので、

ビックリしつつも密かに喜んでいます。


第2章では本当はルーミーと一緒に旅をする予定が、親父さんが強烈だったせいか、

一人旅になってしまったので、新たなヒロインが登場します。

そろそろ旅の仲間がいても良いと思うのですが、

思いつくままに書いているので、どうなることやら。


第2章も既に予約投稿済みとなっているものもあるので、お暇がありましたら覗いてみてください。

それでは、また~♪

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