表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神マネー?を自分に投資しながら、異世界を生きていく!  作者: むにさん
1章ー【最初の街ーラークス】
9/58

9ースキル

専門用語があります。

【テクニカル分析】主に株式・商品取引・為替等の取引市場で、将来の取引価格の変化を過去に発生した価格や出来高等の取引実績の時系列パターンから予想・分析しようとする手法である。

【デイトレード】とは1日に1回もしくは複数回の取引を行い、細かく利益を積み重ねる売買方法である。

鐘の音を聞きながらタブレットをいじる。


スキル一覧を眺めていると結構な数のスキルがあった。

・剣・槍・斧・棒術

・基本魔法(火・水・風・木・土・闇・光)

・雷、氷、召喚、空間、付加魔法など多数

・身体強化、合体能力、憑依能力・飛行能力など多数

・生活スキル(家事、鍛冶、工作、建築など)

・魔眼系など

・錬金術、強奪系

・他いろいろ

と幅が広かった。


なぜスキルが気になったかというと、今日の模擬戦にてスキルのあった子となかった子(私もだが・・)の差が明らかに違ったからだ。

スキルのある子には一度も勝つ事ができなかった… 気になったのでスキルを持っている子に、スキルはなにを持っているのか聞いてみたところ、剣術スキルが1だという事を教えてくれた。

本来、スキルを教える事はタブーらしいが新人同士という事もあり、特に気にしてる様子もなかった。


どういう経緯でスキルを取ったかも気になったが、その時は研修時間だったし、今日知り合った子に聞くのもなんだったんでやめた。


私は学生時代、運動系の部活などには入っていなかったが、高校時代に剣道・柔道が必須科目だった為、3年間やってきた。

成績も真ん中より上で決して、センスが悪いとは思わなかったが、そこまで違うものかと痛感したからだ。

勿論、剣道と剣術は違うと言われればそうではあるんだが、感覚的には同じように感じたからだ。


タブレットでスキルを色々といじるとわかってきた事が、いくつかあった。

・剣術を開くと剣術0.06、槍術を開くと槍術0.00と差があった事。

・ファンタジー感あふれる魔眼などは0.0000と桁が違う事。

・算術は2.48とあるのにスキルとして表示はされない事。

・投資グラフは勿論、一定ではない事。



これは色々と検証が必要だなと思いつつ、現実として剣術が0.06で他の術系が0.00だった事は今日の成果だと思われた。


魔眼などチートの匂いがするスキルは、桁が違うので取得が難しいのは明らかで異世界にきてチート万歳という事はないな。

算術は2.48で算術スキル2とスキル欄に載ってもよさそうなもんだが、わからないな。

投資グラフは一定ではないのは、まー相場なんだから当たり前だが・・・。


相場を見たついでに投資をしてみようと調べたが、グラフが一ヶ月間のデーターで直近一年間しか載っていない上にテクニカル分析もない為、やれることが限られるな。


デイトレードは勿論できない。そもそもこの投資はリターンが神マネーならやりようがあったが、自分の肉体にリターンが帰ってくるため、やれる事が限られるのがだ。


色々と考えていると喉が渇いたので水でも貰おうと1階に降りて行った。


「女将さん、お水もらえませんか?」と厨房に声をかけると「女将はいねーけど水はやるよ」と声が返ってきた。

どうやら此処の主人らしい。

厨房の、のれんを開いて出てきた人が猫の顔した人だった為、驚いてしまった。


「ほらよ。いいリアクションじゃねーか。坊主」


「いや~すいません。獣人にあったのが初めてなもんで~」

この店の看板に猫のマークが入っている意味がようやく分かった、猫の獣人が経営している店だったから絵が書いてあったのであろう。


「ほう。珍しいな~ 獣人は人間に比べて少ないがこの街には結構いるんだがな~?」

主人はそういうリアクションする私のほうが面白かったらしく笑っていた。


「ハヤミです、食事おいしく頂いてます。」


「ありがとよ、そういって貰えると作り甲斐があるってもんよ」


「つかぬ事を聞きますが、よろしいでしょうか?」

先ほどの算術の件が気になったのだ。


「ん、答える事ができる内容ならいいぞ」


「ご主人はあれほどの食事を作れるという事は食事関連のスキルをお持ちですよね?」


「ああ、食事スキルは3だな~それがどうした?」

主人は不思議そうな顔をして答えてくれた。


「そうですよね。食事スキル3ですか~流石に美味しい訳ですね・・・ちなみに食事スキルってステータスに表示されてるんですよね?」



「ん、ステータス表示にされる訳ないだろう、アビリティだよ!アビリティ!常識だぞ!」

主人は仕事があるからと私の頭をポンポンと軽く叩いて厨房に戻っていった。


アビリティって意味はスキルと対してかわらんじゃないか、紛らわしいわ!と思ったが取りあえずそういう仕様なんだと納得し、解決もしたから満足して部屋に戻った。


部屋に戻り、今日は寝るかなと思ってベットにダイブしたら体が臭い事に気づき、風呂とかないのか、聞きにいった際、主人から本当に常識ないなとダメ押しされてへこんでしまった。


正直、この世界では常識はないと自覚はしているんだけどね。




誤字・脱字 お許しください。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ