40ー誓い
「な、なに言ってるんだい!」シャルは俺に掴みかかってきた。
「シャル、落ち着きなよ!ハヤミ君が困ってるじゃない」
「わかったよ!ハヤミ、あんたがパーティーを組めないって言う事はなんか理由があっての事なんだよね、理由を聞かないとはい、そうですかという訳にはいかないよ!」シャルはイスに座って俺を睨んでいてイリーもそうよねって同調している。
俺はそんな2人に対して、正直に話をしようと思った、そうでなくては納得して貰えないなと2人の目が物語っていた。
「そうですよね、一方的でした、申し訳ない…理由を話せばわかってもらえると思います」
『ソレで理由は?』
「まず、俺が例の男の武器を知っていておかしいと思いませんでした?」
『全然』
「そ、そうですか、普通はあのような武器を信じて貰えないと思うんですが、ま〜今回は信じて貰えたので解決したと…う〜んどう言えばいいのか?わからないな〜」
「よし、俺はなぜあの武器を知っていたかというとですね、あの男と出身が同じな訳です、そして、あのような男達から絶えず狙われています、今回はシャルさんでしたが、あのような未知な武器を持った人達が絶えず襲ってくるんですよ、とてもパーティーなんか組めませんよ!わかりますよね?」
『わからないんだけど…』ハモるなよ
「わからない?だって俺の近くにいたら、自分の命が危険に晒される事になるんですよ?」
「ハヤミ、命を狙われているって?だから危険だって言うのかい?だったら尚の事、パーティーを組まないといけなくなるね、1人より、2人のほうが安全になるだろう?違うかい」
シャルさんは当たり前のような口調で言ってる、イリーさんは頷きながら私が入ってないの?ってシャルさんに聞いてた。
「いや、理屈はソレであってるんですけど…俺は貴女達が傷つく事が耐えられないんですよ!」
「そんな理由じゃダメだね、私はハヤミになにを言われてもついていくよ、あんたには返さなきゃいけない恩がある、犬族の誇りの問題だからね!」
「ハヤミ君!シャルはこうなったらもう譲らないから諦めたほうがいいよ」
「はあ…でもダメなものはダメです」
『"私達"もダメなものはダメです』シャルとイリーは俺の手を取り、強く握りしめる。
彼女達の頑な態度に俺は折れた…というか嬉しかった。
「…本当に強情ですね、じゃ〜俺とパーティを組んで下さい、お願いします」
2人は笑顔でこう答えた、『はい!喜んで!』と。
「じゃ、パーティー結成の祝いで乾杯しましょう!」
俺はエールを3杯頼んで乾杯の音戸をとる。
「皆さんと知り合えたことに感謝を!乾杯!」
『乾杯!』
そこからは、楽しくお酒を飲ませて貰った、2人の姿を見て、何の打算もなく俺とパーティーを組んでくれる、こんな嬉しい事はない。俺はこの2人を守り抜く事を亡きルッソに誓った。ルッソ見ていてくれ、俺が不甲斐ないときは叱ってくれよと思いながら…
翌朝、改めて冒険者ギルドにより、パーティー申請を提出した。パーティー申請をやるには理由がある、依頼や報酬、税金など金銭面の事もそうだが、ギルド側が依頼の斡旋や、紹介などをしてくれる場合もあるので、比較的ギルド側からパーティー申請をするような流れが出来上がっている。ま〜事務的な事も必要なので、申請して待っていたら、受理された。(ランク差がある場合は受理されない場合もある)
冒険者カードを返してもらう際に、ギルドスタッフより、依頼を提示された。
「ハヤミ君、パーティーを組んでさっそくで悪いんだが、この依頼を受けて貰えんだろうか?」スタッフが依頼表を渡してきた。
「俺が即決する訳もいけないですが、見せて貰いますね」依頼表を見てみるとこのような内容であった。
依頼主 北地区 アルトリア村
ランク8以下、
報酬ー銀貨30枚
内容ーアルトリア村の周辺の魔物駆除
飯、宿付き 10日間拘束条件
シャルとイリーに相談してみた。因みにパーティーを組むにあたって、さん付けする事は辞めた。けじめみたいなものだ。
「ギルドからの依頼でね、1日銀貨1枚計算にになるけどどうだろうか?」
「そうだね、ギルドには個人的に世話になったからやっても構わないよ」シャルは例の男の件でギルド側から色々とソロの仕事を回してもらった事をいっているのであろう。
「イリーはどうだ?」
「うん、お任せ〜」イリーは椅子に座りながら、剣の手入れをやっている。
「了解、じゃあ、受ける事にするよ、スタッフの話だと現在、村では麦の収穫が真っ最中らしくて冒険者を待ちわびてるらしいからね、早く行ってあげよう!」
『ハヤミならそういうと思った』2人は立ち上がり、カウンターに向かう。
そういうとこは妙に、気があうんだよなあの2人と思いつつ、俺も向かった、スタッフに依頼を受ける旨を伝え、カードを提出した。
カードを更新し、さっそく北の村[アルトリア]に向かう事にした。
パーティーを組んでの初仕事だ!俺達は意気揚々と北門を出て行ったのであった。
字誤・脱字 お許しください。
【人物情報】
・シャル 犬獣人、女性、年齢20、レベル10、ランク7
鉄槍、ハードアーマー、ランタンシールド(小手固定タイプ、鉄製)
スキルー槍術2、盾術2、体術2、犬獣術3(種族固定スキル)
・イリー 人間、女性、年齢20、レベル11、ランク7
クレイモア(両手剣)、ハードアーマー
スキルー剣術2、剛力術3、回避術1
[犬獣術]探索、追跡など臭いに関するスキル
2話程、幕間を入れます。




