帰宅
コンコン、
「ただいまー!」
拠点に帰ってきた僕は思わずそう言った。……なんか久しぶりだなぁ、この感じ。
『はーい!』
聞こえてきたのはアムさんの声。……心なしか嬉しそうだ。
ガチャ、
「ヒロ様ー!」
アムさんは僕の姿を捉えると、勢いよく抱きついてきた。
「わわっ!……ただいま、アムさん。」
いい匂いにドキッとしたけど、優しく頭を撫でることにした。アムさんは「ヒロ様、ヒロ様ぁ」と頭をすりすりしている。……ちょっとくすぐったい。
「…ししょー、そちらは?」
ちょっと不機嫌そうなリンの声で我に帰った。
アムさんも我に帰ったのか飛び退いて頭をぶつけた。「いたぁ……」っていってる姿も可愛い…じゃなくて
「ごめん、リン。前に話してたアムさんだよ。」
「は、初めまして、アムと言います。よろしくお願いしましゅ……」
あ、噛んだ。……こういうのも久しぶりだなぁ。
アムさんは恥ずかしいのか、顔が一気に真っ赤になった。
「…よろしくお願いします。」
リンも挨拶した。……何?この可愛い生物?…みたいな顔になってるよ。
「さ、さぁ、立ち話もなんだから家に入ろう。」
なんかこのままだとまずいことになりそうだから、二人を無理矢理家に引っ張った。
頭の上で寝てるフェリスが羨ましいよ……
「ししょーの家、すっごく広いですね!」
リンは思った通り家に食いついた。
「気になるなら全部見回ってきたら?」
僕がそう言うと同時にリンは楽しそうに駆け出した。
「さてと、アムさん。」
「ひゃい!?」
アムさんはまだどこか恥ずかしそうだ。
「改めて…ただいま!」
「…!お帰りなさい、ヒロ様♪」
アムさんは笑顔でそう言ってくれた。……うん、「お帰りなさい」が聞きたかった。
「ところで、今日の晩ご飯ってもう作ってる?」
「いえ、まだ作っていませんが…」
話題転換に直ぐ対応してくれるのっていいよね。……キョトンとしながらだから可愛いけど。
「じゃあ、今日は……よいしょ、これを使ってくれないかな」
僕は魔法の鞄からドラゴンの肉を取り出した。アムさんは耳をピーンと立ててビックリしている。
「ヒロ様……これがドラゴンの肉ですか?」
と言いながらドラゴンの肉をまじまじと眺めるアムさん。
「うん、そうだよ。……久しぶりに、アムさんの料理食べさせて?」
僕がそう言うと、アムさんはパアッと笑顔になり
「はい!お任せください、ヒロ様♪」
と嬉しそうにそう言った。
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