表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
69/70

8−3、蒼月 side


8−3、蒼月 side





見覚(みおぼ)えのないリオウさんのような(せい)(ぎん)の長い髪に赤い瞳の美形(びけい)男性(だんせい)



「おいおい、俺を忘れちまったのかよ〜。」


おどけて笑う男性。




(この声、忘れたくても忘れられない声よね……、ん?ま、まさか!!!)





「……もしや、モーブ??」

「あったりぃwよくわかったね〜、前は鏡から出てなかったのにww」




凄くうれしそうに笑う。


「声でわかったわよ!なに!!!なんでココにいるの!!!!!」


(モーブって鏡に取り付いてたんじゃ??)




マルスの腕の中からモーブに抗議(こうぎ)する私。




「モーブ。お前なぁ、人間の形も取れることぐらい教えとけよ。」

「まぁ、そう言うなってエンジww俺も百何十年ぶりにこの形になったんだからさ♪」




(……ほんっとぉぉに、なんでもアリな世界だな、あっちって(汗))



現実逃避げんじつとうひに走りかける意識いしきは、やわららかな声に引き戻された。




「ソウちゃん?マルス君と結婚するの?」

「………うん。母さん。」


(ここまでマルスにされちゃ、受け入れなくちゃね……)




ヒートアップして言い合いをするモーブと父をよそに、母・辰砂(しんしゃ)が話しかけてくる。




「…そう。父さんも母さんも反対(はんたい)はしないわ。


けど、ソウちゃんの赤目・赤髪はどうするの?マルス君の世界ではちょっと厄介でしょ??」


「うっぐっ。その通りです。」




赤目・赤髪の女性はマルスの世界では“世界に危険(きけん)(せま)った時だけ赤目・赤髪の女性が現れる”とされているのだ。


赤目・赤髪の私がマルスの世界に行くと混乱(こんらん)の元になる。




(…ど、どうしよう(焦))



(あわ)てる私を見た父さんと(ぜっ)戦中(せんちゅう)のモーブが暢気(のんき)そうに「あ、それは大丈夫。」という。



「大丈夫って??」


「あのね、今の王様ってチョロイの。」


「どういうことよ、モーブ?」





(いや、(かり)にも王様がチョロイってどういう事?)


疑問(ぎもん)だ……





ご意見・ご感想、誤字・脱字のご指摘は教えて下さるとうれしいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ