表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
68/70

8−2、蒼月 side


8−2、蒼月 side



今は、マイちゃんとグウタラ時間を過ごして、研究室(けんきゅうしつ)主催(しゅさい)の“卒業(そつぎょう)パーティー”でお酒を楽しんだ帰り。




そして、もうすぐ我が家の玄関(げんかん)


「早く帰ってきなさい。」と父さんから電話をもらったため、パーティーを早めに()けて来たのだ。




まぁ、昼間っからお酒を飲んでいたので丁度(ちょうど)いい具合(ぐあい)で抜けられたとは思う。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「ただいまぁ〜。」




玄関を開け、帰って来た私に「お帰り、ソウ。」と声が(かか)る。


どうやら玄関でずっと帰りを待っていてくれたみたいだ。




「あ、ただいま、父さん。



これ“卒業(そつぎょう)記念品(きねんひん)”と“証書(しょうしょ)”と……、


研究室けんきゅうしつのみんなからの花束。」




「重たかったぁ〜」と、ガサガサ音を立てるそれらが()まった紙袋(かみぶくろ)を父に(わた)し、「無事、学業修がくぎょうおさめました。ありがとうございます」とだけ言って、リビングへと向かう。




「ホントに重いな。」



紙袋を受け取った父は、「ソウ、お前にお客さんが来ているよ。」と教えてくれた。





「お客さん??」


(誰だろう?)




とりあえず、祖父母ではないことは分かっている。


祖父母はただ今、旅行中だからだ。



疑問に思いながらも歩をすすめる私。



リビングの扉を開けると、こちらの世界では見かけない服を着た2人の男性がソファーに座っていた。

 




「………マ……、ル…ス……………?」


自分の声ではないような(かす)れた声がでる。




(なんでここに!!)




(いかづち)に打たれたように一瞬(いっしゅん)(かた)まった体に、(あつ)歓喜(かんき)が体中を()(めぐ)る。




「そうだ。迎えに来た。」




ゆっくりとソファーから立ちあがったマルスは両手を口にあて、歓喜で(ふる)えて動けなくなった私のもとへ歩みより、私を抱きしめる。



「……っ、ずっと抱き()めたかった。」


強くなる抱擁(ほうよう)


それが(うれ)しくて仕方がない私。




(……うん、マイちゃん。私、マルスに恋してるっていま分かったよ。)


自分の感情(かんじょう)がやっとわかった気がする。






ただただ、時間を忘れて抱き合っていると……



「ウォッホン!俺を忘れちゃ困るんだよ!!二人の世界に入るなよ!!!」




ワザとらしい(せき)と共に両親ではない聞き覚えのある声がした。



ご意見・ご感想、誤字・脱字のご指摘は教えて下さるとうれしいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ