5−4 マルス side
5−4 マルスside
“王族の装飾品とその機能について”の話題に切り替えたリオウ。
「ソウ様、マルス様を見てください。
彼の持っている5つの装飾品、額・ピアス・ペンダント・ブレスレット・リン
グが“王族の装飾品”となります。」
彼女の視線がリオウに言われた順に俺の着けている装飾品に向けて止められて
いく。
そして、一呼吸おいて、リオウは再び話し始めた。
「上から順に機能について言いますと…
額 = 素質判断:どの素質に富むか示すもの。
“素質”の分類は、金色:学術・医術・魔術、銀色:武術、
銅色:農学・生産・技術に富むものを示します。
ピアス = 通信機。
どこからでも大抵は通信可能です。ただし、スカーレット王国の王族間のみになります。
ペンダント = 収納。
荷物を入れておく所です。
ペンダントの中に異空間が魔法で作ってあるので、その中に荷物を保管します。長旅をする時にはとても役に立ちますよ。
ブレスレット = 翻訳機。
この世界にはヒトの他に、エルフ・人魚・犬人・猫人など、それぞれが固有の言語を話しております。
それを翻訳して聞き取ったり、喋ったりできるようにするものです。
ソウ様がいま着けられておられる、お父様のブレスレットもこれと同じものです。
リング = 王族の証です。
婚儀で王族の相手から、伴侶と認めるものに渡されます。
マルス様はまだ御結婚されていないので、ご本人がお持ちになっていらっしゃいます。
そして、王族の装飾品には必ずつけていて、絶対に欠かせない石。
王はダイヤモンド、第一位王位継承権者はルビー、第二位王位継承権者はサファイヤ、以下四位からはエメラルド、トパーズ、アメジストの順で、この5つの装飾品に個人紋章と共に必ず着けられます。」
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