試練の洞窟その5
今回投稿するに至って、ちょっと技の説明に無理があったかな?と、前2話の話を少し修正しています。
シナリオには特に影響はありません
「それにしても一つ目の試練も二つ目の試練もある程度サクッと突破出来たし、この調子なら三つ目の試練も簡単じゃないか?」
「ん······確かに兄様も姉さんも試練を突破したのはC級の時だった。それでも今の私よりは強かったけど、サポートも無しにクリアしていた。なら同じC級でサポートがついてる私ならクリアできてもおかしくないはず······」
『······それはいささかこの試練をなめすぎとしか言いようが無い』
俺とアオイが話ながら歩いていると、急に目の前から声が聞こえてきた。
······しかし、この声誰かに似ているような?
俺とアオイはお互いに見合わせて頷くと次の広間まで駆け抜ける。
『······遅かったね。過去と情景を乗り越えるのに時間をかけすぎ。そんなことであなたは未来を乗り越えられるの?』
そこにいたのは青い髪に人形のような顔をした女性で······
「ミズキさん······? いや、違う。誰だ?」
最初見たときはミズキさんだと思ったが、細部のパーツがミズキさんとは違う。
「ノエル······違う」
アオイが指を指して、俺の注意をそこに誘導する。アオイが指差していた所にあったのは······腰に紐で下げられた一枚の鏡。
「まさか、そう言うことなのか!?」
『······相変わらずノエルは戦闘に入ると頭が冴えてるのにそれ以外だとボケてる所がある。そう言うこと。自らの過去の因縁を乗り越え、自らの情景を越えた私の最後の試練は自らの未来との戦い。あなたは私との戦いの中で自らの魔武器の力と名前を知らなくてはいけない』
「······要するに未来の自分より強くなれば良いだけ。簡単」
その言葉と共にアオイはウォーターバレットを放つ。
しかし、ウォーターバレットは未来のアオイに届く前に消え去ってしまう。
『······そんなに簡単な事じゃない。今までの二つの試練の難易度はそうでもなかったけど、事この試練の難易度に限定して言うならば、私の試練は歴代ヤマト家の中でもぶっちぎりで難しいと言える。なにせ私は······』
話の途中で後ろからかけられた奇襲のアイスランスも未来のアオイに届く前に消え去る。
『まだ自分の力を完全に把握しきってはいない』
「魔法を消し飛ばす力······? それが鏡の能力? でも鏡を使っている風には見えない·······」
さっきからアオイが放っている魔法は全て未来のアオイに届く前に消し飛ばされている。例の水の爆弾みたいな物も、途中で消し飛ばされている。
これ以上は撃っても無駄だと悟ったのか、アオイは空中に何発か用意していた水弾を全て解除する。
対して未来のアオイが放った魔法をアオイは回避している。消し飛ばすことなんて今のアオイには出来ないからだ。
『······一つだけ言っておくと、今の私の力も出来ることもかなり限定されている。具体的に言えば、私が出来ないとこは私にも出来ないといった風に。だから、私がやっていることはやり方さえ解れば今の私にも出来る。ノエルも予想はしているだろうけれど、試練は受けるものが絶対にクリアできないようには出来ていない』
それは俺も予想していたことだ。
しかし、今の未来のアオイが言ったことが本当ならば今未来のアオイがやっていることはアオイにも出来るということになる。
しかし、その取っ掛かりが見つからないことには······
そんなことを考えているとアオイが鏡を左手に持つ。その鏡には未来のアオイとアオイの戦いをアオイの後方で見ている俺の姿が写っている。
「ブースト! マナヒール!」
俺はアオイに魔法をかけるが······
「·······あれ?」
何故か魔法が発動しない······いや、正確には発動はしているがアオイまで届いていないと言うべきだろうか?
さっきまでのアオイの攻撃と同じ様な現象だ。
それと同時にアオイがウォーターバレットを放つ。
しかし、やはり未来のアオイの目の前で消えてしまう······目の前?
気のせいかさっきまでよりも消え去るまでの時間が長くなかったか?
俺は未来のアオイの方を見る。
今は鏡に写る所から移動しているため、鏡は俺を写してはいない。
俺は再びアオイにマナヒールとブーストの魔法をかける。
今度はどうやら成功したようだ。
アオイの身体能力が上がり、魔力も回復している。
しかし、未だに鏡の能力がわから無い状態が続いている。あの鏡の能力って一体何なんだ?
アオイの鏡の能力、皆様にはわかりましたでしょうか?
一応、かなりひねくれてるとは思いますが、ヒントはこの話で幾つか出していると思います。
次回更新は時間空き次第ちょくちょく更新していこうと考えております。よろしくお願いいたします。




