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打ち合わせの時間です

書籍化作業が進まない。泣きそう。

「それじゃあまず、大樹海に行ってからの事を確認するよ」


 大樹海の方面へと向かう馬車の中で円になって集まる俺達。


「まず、一つ目にする事は?」


「ニナの案内でニナの里から近い場所にある里の偵察」


 アオイの言葉に頷く。先ずは程々に近いところで、ニナの幼なじみ───確かアルファと言ったか───の動向を探るつもりだ。


「その際に敵に操られているのかどうかを確かめて貰うんだけど······」


「大丈夫にゃ! 操られている人は無表情だから直ぐにわかるにゃ!」


 そう、ニナが事態に気づく前に里の雰囲気が暗いと感じたのは、歩いている人達の表情が暗い······というよりも無表情な人が多かったかららしい。


 まぁ、操られているから無表情なんだ······とは普通考えないからね。寧ろ、何か嫌なことでもあって不機嫌なのかもしれないと考えるだろう。


「では次にその里の獣人が既に操られていた場合だけど······」


「うむ、その場合はノエルとアオイの合体魔法を試すのだったな」


 テツの返答に頷く。とは言え、捌ききれない数が襲いかかってきた場合は、テツとアオイの合体魔法であるマッドシールドで追撃を防ぎながら撤退だ。ちなみに、セイクリッドウォーターの効果があった場合は、そこを拠点にして地道に相手を削っていこうと考えている。


 此方には探知で獣人族最高のニナがいるのだから圧倒的数で攻めてこない限りは何とかなるだろう。


 勿論圧倒的数が攻めてきたとしても、マッドシールドで防ぎながらなら防戦でなんとかなりそうな気もしないでも無いが、耐久限界を試したことが無いので、できるかどうかは何とも言えないところだ。


「操られていなかった場合はその場で情報収集。その後の行動はその後に決めるよ」


 ここからの作戦は相手の持つ情報などで大分動きが変わってくるため、先に幾つかのパターンは考えてはいたが正直あんまり意味はないと思っている。





 馬車を人族と亜人族の境界に最も近い町で降りてから二日ほど移動する。


「それにしても······魔物が少ない」


「まぁ、この辺りは辺境だからね」


 何故かはまだ解明されていないが、魔物は人が多くいる場所にほど現れやすい。なので、人口の多い王都に比べてここは魔物の質も低いし、数も少ない。それが王都で生まれ育ったアオイからしたら珍しいのだろう。


 勿論王都から遠い辺境でも魔物が多い地域はある。例えば俺の故郷である元アーシャ村等がそうだ。近くにダンジョンがある場合も何故か魔物が現れやすい。


 そもそも、どうやって魔物が現れているのかもまだ解明されていないのだから仕方ないと言えば仕方がないのだが······


 そんなことを考えている内に木々が生い茂る大樹海が見えて来る。


「さぁ、覚悟はいいかにゃ? ······なんて考える前にお客さんだにゃ!」


 飛んできた矢を腰から引き抜いた短剣で弾き飛ばすニナ。


「そこにいるのはわかっているのにゃ! 姿を見せるにゃ!」


 ニナが一本の木に向かって話しかける。


「······ふむ、お主はまだ無事と考えて良いのか? まぁ女じゃし心配はそこまでしとらんかったが」


 木の影から出てきたのは白髪を蓄えた獣人が出てきた。

次回更新は来週の日曜日かな?(日曜日と言う名の月曜日になりそう?)ちょっと、書籍化作業の進みが遅くて焦っております。

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