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破魔の試練

何時も応援ありがとうございます。


この度皆様の応援のお陰で『最強の職業は白魔法師でした』が『白魔法師は支援職ではありません~支援もできて本(ぶつり)で殴る攻撃職です~』とタイトルを改めて、TOブックス様より書籍化が決定いたしました!!


 絵師さんはazuタロウ先生がしてくださいます!


 趣味で書いている作品ですが、こう言った形で評価されるのはとても嬉しいです!


 そのため、張り切ってWeb版よりも大増量しております。細々とした所を加筆させて頂いている他、学校編でのレオとの騒動の後の事も大幅に加筆しており、新たなキャラクター等も多数出てくるため、Web版を読んでくださっている皆様にもお楽しみ頂けるのでは無いかと思います。


 また、一部変更点等が出てくるので、時間が有るときにでも改稿したいと考えています(改稿よりも続きを書くことを優先させて頂きます)改稿をしたときには活動報告や、次回更新時にでも説明させて頂きます。


 本屋さん等で見かけたら手に取っていただけると幸いです(尚まだ発売はしておりませんがww)


 まだまだ未熟な身ですが、頑張って更新していこうと思いますので、完結までお付き合い頂けると幸いです(相変わらず豆腐メンタルですので、酷評は止めて頂けると助かります)

「ふむ······最低限の実力はありそうじゃのう?」


 俺としばらく鍔迫り合い(本と杖でも鍔迫り合いというのかは不明だが)をした後、お爺さんは杖から力を抜いて、一歩下がる。


「ふむ······ではないわ!」


 そのお爺さんに向かっていきなりメイスを振り下ろすテツ。


 しかし、お爺さんに軽く回避されてしまう。


「なんじゃ!? いきなりメイスを振るいおって! それが老い先短い爺にすることか?」


「老い先───短い────爺が────そんなに────動き回って────大丈夫か!?」


「ほっはっほっ、お主のメイス程度なら目を瞑っててもよけれるわい」


 言葉の合間合間に振るわれるテツのメイスを軽口を叩きながらヒラリヒラリと回避するお爺さん。


 しばらくするとテツが息をきらしてその場に倒れこむ。


「お主はまだまだじゃのぉ───っとそれよりもさっきはいきなり襲いかかったりしてすまなんだのぉ、外からの客人よ。ワシはこの『守人の一族』の村で村長をさせてもらっておるサオンと言うものじゃ。ついでに言うとそこに転がっておるテツの祖父でもある」


 テツとお爺さん───サオンさん───の戦い(というよりはじゃれあいだろうか?)を見てポカンとしていた俺達はサオンさんの自己紹介に、慌てて自己紹介を返す。


「ノエルです。何時もお孫さんにはお世話になっております」


「ウィン・ヤマトよ」


 サオンさんは俺達の自己紹介を聞いて頷くとテツの方に視線を向け───


「ノエル君の方かの?」


 と聞いた。その言葉にテツが頷く。


「ふむ、では話を聞くとしよう。お二人とも是非座ってくだされ」


 そう言ってサオンさんが一つ足踏みをすると、俺とウィンさんが立っていた場所の前に円形の机が出来、俺達の後ろには椅子が作られた。いつの間にか、サオンさんは椅子についている。


 どうやら、サオンさんもテツと同じ様に茶魔法師のようだ。


「では失礼します」


 俺はサオンさんに断りの言葉を入れてから椅子に座る。続いてウィンさんと、復活したテツも椅子に座った。


「テツ、お主はこの方達にどこまで話しておるのじゃ?」


「何にも話してはおらん。というよりも村長であるじいさんの許可なしに話して良いことでも無かろう」


 テツの言葉にサオンさんが頷く。


「ふむ、それではお二方にはまずワシ等『守人の一族』について話さなくてはいけませんな。少し話が長くなるし、そうじゃな······茶と菓子くらい用意させよう」


 サオンさんが指をならすと、ゴーレムが現れて部屋の外へと出ていく。


 しばらくすると、人数分のお茶の入ったコップを持って戻ってきた。ゴーレムはそれを俺達の前に置いていく。


「まず、ワシ等が何なのかという話を語るにはかなり昔に遡らなければならん。元々ワシ等の祖先であるクライムは初代の勇者とそこにいるお嬢さんの祖先であるヤマトと共に魔王を打ち倒した者じゃと伝わっておる。しかし、その当時に冒険者ギルドという組織は無く、勇者が魔王を倒す前に大変多くの犠牲が出た。それを悔やんだ勇者はヤマトに


『次に何かあった時のために、戦う力を持った人達を集めて備えてほしい』


 と頼んだそうじゃ。それを受けたヤマトが作ったのが、力ある者達を纏める場である冒険者ギルドじゃな。そして、ヤマトはワシ等の祖先であるクライムには


『もし、異世界から召喚された勇者が敗けた時の保険を作って欲しい』


 と頼んだそうじゃ。実際、勇者と魔王の戦いはかなり熾烈な物となり、一歩間違えれば死んでいたのは勇者の方じゃったとクライムの残した書物には書かれておった。


 未来にまた魔王が出現し、勇者が敗けた場合人間は破滅するしか無くなってしまう。勇者はそれを避けるためにクライムにその様な頼み事をしたのじゃろう。


 まぁ、どうやったのかは解らんがクライムはその頼み事を見事達成し、破魔の試練を作り上げたのじゃ」


「破魔の試練?」


 俺の言葉にサオンさんが頷く。


「簡単に言うならば······人工的に勇者を作り出す試練じゃな」


「「なっ!?」」


 サオンさんの言葉に思わず声を出してしまった。


「そう、勇者が人工的に作れるとなるとその力を狙い始める者が現れる。そして、それが魔族に知られればこの試練の場所を破壊しようと考えるじゃろう。そう考えたクライムは、自らの一族にこの破魔の試練の秘密を守る他、もし一族の中で適正が一つしか無いものが産まれた時、その者に勇者と共に戦うようにという使命を与えた」


「でも、勇者が作り出せるのなら態々異世界から勇者を召喚する必要も無いのでは?」


 しかし、俺の言葉にサオンさんが首を振る。


「勇者を作り出せる破魔の試練も万能では無いのだ。まずはこれを起動できるのは異世界から勇者が召喚されている時のみ、更に一度の勇者召喚に対して一度しか起動できない。それだけでなく、勇者としての力もオリジナルよりは弱いのだ。聖魔の守りを持つ魔王にもダメージは与えられるが、聖魔の守り特有の聖魔の守りを持つ者以外からの攻撃でダメージを受けないという効果がついていないことが確認されている。それに勇者特有の魔法も無いのだ。それに破魔の試練を受けれるのは一つの魔法適正しか持たない者のみと······これだけでもかなりの条件じゃ。少なくとも勇者が召喚されている時でないと使うことが出来んの」


「もしかしてミズキさんが言ってた······」


 勇者が敗けた時に人族が滅びなかった理由って言うのは·······


「うむ、ノエルが考えておる通りだ。破魔の試練を受けた者が魔王を倒したのだろう」


「もしかしてテツが言っていた方法って言うのは」


「そう言うことだ。ノエルが破魔の試練を受けて勇者を倒し、魔王も倒せばよい」

今回更新遅れて申し訳ないです·······


次回更新は水曜日の予定です!


更新できなさそうなら活動報告で上げさせて頂きます。

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