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エイミーとの出会い

 山人の里はドレスムントと呼ばれる都市である。

  山を掘り木を伐採して、鉱石を溶かして武器を作り広がっていったのである。

  ドワーフのイメージだと洞窟にでも棲んでいるイメージだが、山人は森を切り開きレンガの家に住み西洋の町並みを築いている。


 都市の城壁は戦争の為ではなく、獣の侵入を防ぐ為につくられている。

 3m程の高さしかないが、山の中腹から森をぐるりと囲って所々に見張り台と、都市から外へと抜ける門が設置されて堅牢な作りだった。

 綺麗な石の城壁で土の魔法を得意としている山人ならではの都市といえよう。

 


「旅人よ、ようこそ山人の都市ドルトムントへ。

 商売に来られたにしては軽装だな。

 何用でこちらの都市へ来られたのかお聞かせ願えるか」

 

 門番の男性がこちらに近づきながら尋ねてくる。

 

「我は…フゴフゴゴゴ!?」


「私達は聖竜母の使いで参りました。

 この都市の最高の鍛治職人へと話が通ってる筈なのですが」

 

 エルの尊大な物言いだ。

 まだ多種族の印象や付き合いがわからない為、後ろから口をふさいで話を進める。

 

「なるほど先程炎竜が近くまで来たので何かあったかと思っていたが。

 我らは竜族に守られてこの地を築いている。

 この都市最高の鍛治職人といえばグルテンの親父殿のところでしょう。

 案内致しますのでどうぞこちらへ」

 

 口をふさがれていたエルが抗議の目で見てくる。

 

「主よ…この大陸で我ら竜族の庇護を受けていないとしたら支配地外の王国ぐらいなもんじゃよ」


「人族だけが庇護をうけてない?」


「いや聖地を中心として我ら竜族の支配地には人も住んでおるし庇護をうけている。

 人族の都市も存在しておるよ。

 竜族は君臨はしても統治はせぬからな。

 そこに住む者たちで対処出来ない魔物でも現れない限り基本の政策を施して支配地の奥にひっこんでおる」


「じゃあ王国ってのは?」


「人族の王が君臨してる地域じゃな。

 聖地から我らの支配してる間には存在せぬが、支配地の先や他の大陸にあって領土拡大をつづけている。

 戦ばかりしておるし竜族討伐を目標とした王国も一国だけじゃがあったりする。

 まぁ相手にもならんのだが」

 

 魔法文明だからなあ、せめて火薬武器とか…

 いや火薬武器レベルじゃ無理だろうなあ…

 咆哮一撃で撃退するだろう。

 もっと強力な魔法もあるんだから核?

 まあ魔力で上回れない限りは無駄な努力をする国も多いってことになるな…

 

「竜族の眷属にワイバーンやドラゴ、ヒュドラといったのがおる。

 こやつ等竜種は人でもなんとか倒す事ができるのじゃ。

 それでも一匹に対して30人は必要じゃろうし、被害も相当でる。

 だがの…それで勘違いをする人間がいるのじゃ。

 我らに挑もうとしてやってきては100人単位で死ぬともなれば自重して欲しいと思うじゃろ…」


「人ってのは愚かなもんだから…

 ちょっとまて…俺のこのコートと剣、目立つんじゃ?」


「そりゃ目立つじゃろうな人間に限らず竜素材の加護がついた物は二つと無いからの!」


「いやいや、自慢できないし。

 この細かな鱗が銀色に光ってるの悪くはないんだが光らないように出来たりしないか?

 剣に関しては元から素材が違うし形状もこの世界では見ないから良いとして、竜を倒した人間が居るってのはまずいと思う。

 せめて下位のワイバーンクラスの素材っぽくごまかせないかなあ」


「むう!

 じゃがの、せっかくの白銀の輝きが…

 ぬぅ、我が慶司に負けた訳ではないし…


 解ったたこうしよう。

 我が依頼を受けた褒美として特別に授かったことにするがよい!

 あながち間違いでもなかろう!」


「見た目からとか、付与してもらった加護でばれたりしない?」


「竜族の付与魔法を見たことがあるとすれば魔族ぐらいなもんじゃ。

 しかも竜族の付与魔法は解析はできぬよ、魔術文字の形式が竜族の物じゃしな。

 とすれば目立ちはするが出来れば誇りに思うて欲しいのじゃ…」

 

 ちょっと悲しそうな心配した眼差しである。

 そうだな…せっかくエルが与えてくれたこの世に二つと無いコートだ。

 

「ありがとうエル大事にするよ」

 

「解れば良いのじゃ! ニュフフ」

 


 ◆◇◆



「こちらがグルテン殿の工房です、では拙者はここで失礼させて頂きます」

 

 グルテン工房と看板に記された建物はちょっと大きな倉庫とも思える構えで、店舗が脇に併設されていた。


 

「失礼します、グルテンさんはいらっしゃいますでしょうか?」


「いらっしゃいませ。

 主人は今工房でして…

 作業中に声をかけると槌が飛んできますので、ご用件でしたらお伺いしておきますが?」


「我らは竜聖母の使いで参った。

 ちと急ぎでこのような意匠の首飾りを作って欲しいのじゃ。

 チェーンはミスリル、本体はミスリルと白金の混合を考えておると伝えてくれ。

 どれぐらい後で来れば良いかの?」

 

 グルテンの奥さんから4時間もすればお昼を食べにくるとの事だったので、もう一度伺う約束をした。

 序でに神様達から餞別の金を貨幣に変えるにはどうすればいいかと尋ねた。

 すると引き取り可能だということだったので引き取って貰える量をお金に変えてもらい、他にも数軒に声をかけてくれるとの事で換金をお願いする事にした。

 どうせ換金比率も現状わからないのである。ならば聖地の威光を借りてお願いしてしまうのが効率的であると判断しエルを連れて町へ繰り出した。

 後に知ることになるがかなり特殊な事例だったのだが慶司は知らない。



 ◆◇◆


 

「20軒ぐらいしかなかったこの里も大きくなったものよ…」


 何時の時代の話をしているのか過去を懐かしむエル…

 女性に年齢に関わる話を自分から振らないのは男としての常識であると理解しているので軽く相槌を打つ程度に留めておく。


「いつも俺の飯ばっかり食べてるし、たまには店で食べてみるか?」


 手元には先程換金してもらった金貨が30枚程ある。

 大きな金貨が25枚と小さい金貨が5枚である。

 慶司の持ってきた金の1割も交換してないので、この十倍ぐらいが現在の慶司の財産なのだ。

 どれぐらいの価値があるのかを調べる為にも食事を店でとってみたい。

 

「ふむ、我は慶司のゴハンで満足しておるのじゃが…

 たまには悪くないかもしれぬ」

 

 適度に賑わっている料理店を見つけ中に入る。

 いらっしゃいませー、と店員達から声がかかり空いている席を探す。

 山人だけじゃなく獣人や商人風の人間もいて昼でもないのにかなり混んでいた。

 中々の人気店なのかもしれない。

 

「いらっしゃいませ、カウンターしかいま空いてないのですが宜しいですか?」


「ええ、宜しくおねがいします」


「2名様カウンターご案内宜しくねー。

 エイミー頼んだわよ」

 

 料理片手に店員は配膳に戻っていく。

 引継ぎしたエイミーという女性が案内をしてくれるようだがこの子は猫又族のようだ。

 獣耳がスカーフから見えている。

 

「いらっしゃいにゃー。

 とりあえずお水を置いておくにゃ。

 今日のお勧めは川魚の串焼きにゃ!」


「エイミーそれオメェが食いたいメニューじゃねえか。

 お勧めには違いねえがな。

 今日のお勧めはホルホル鳥の香草焼きとスープとパンだ」

 

 カウンターの中の厨房から突っ込みがはいってエイミーはニャニャニャーと慌てていた。


「でも今日の魚はロックハイドフィッシュにゃ?」


「だが小ぶりだからな…

 それに俺としちゃやっぱ川魚としてはマーガレットフィッシュが一番だが、今日は入荷(はい)ってねえ。

 だったら魚よりホルホル鳥だ。

 昨日から仕込んでるからお客さんにも満足してもらえると思うよ」

 

「じゃあせっかくですのでホルホル鳥の香草焼きとパンとスープ。

 それにロックハイドフィッシュの串焼きをお願いします」


「じゃあちょっとまっててくれ今から準備する、昼にむけて調理していってるから時間もかからんよ」


 日本人である慶司にとって焼き魚にはお米と考えるのだが、この世界ではどうなのだろうかという思いもある。

 米文化は存在するのか?

 10分程で料理がでてきたがそこには白米が存在していた。


「ゴハンがあった?」


「あーそれはエイミーの推薦でな…

 焼き魚だったらこれだとうるさくてよ。

 森人から仕入れるのは難しいから犬狼族の集落で作ってるのを分けてもらってるんだ。

 魚もその箸ってので食べるのがマナーらしい。

 難しけりゃフォークとナイフも置いてあるからそっちを使ってくれて構わねぇよ」

 

 ロックハイドフィッシュは岩魚を大きくしたような魚だった。

 小ぶりだといっていたが十分食べ応えがありそうで半身づつ仲良くエルと分けた。

 ホルホル鳥は七面鳥と鶏みたいな味で表面はカリッとして腿の部位はジューシーで、胸肉と思われる部位はチーズがトロリとのっていて絶品だった。

 付け合せにマッシュポテトがあって食文化としてはかなり慶司の好みに合う。

 エルも無言で食べていたので気に入ったのだろう。


 万能食品のマヨネーズなどはまだ発明されていない。

 醤油やオリーブオイルなどの植物油も存在しない。

 そのあたりは意外と魔法の弊害なのかもしれないのだ。

 それと少し残念なのはお茶を飲む文化が無さそうな事だった。

 お酒は火酒、蜂蜜酒、ワイン、穀物酒など聖域でも使ったのでわかったし、このお店でも水以外で飲まれてるのは酒のみ。

 一般的にジュースといえそうな物も売られていない。

 お茶も販売はされていなかった。

 ハーブは香草が存在するのだからハーブティーぐらいは作れるかもしれないが、茶葉となると探すのに一苦労しそうである。

 

「ご馳走様でした! いやぁホルホル鳥もロックハイドフィッシュも美味しかったですよ」


「うむ実にうまかったな! うまし! とまではいかんが中々に良き心地じゃ」


「満足してくれたみてーでよかったよ、御代は合わせて190リュートだ」


「えーとすいません190リュートというと…」


「ん?まあちと昼飯代としてはちょっと値がはったか?

 ホルホル鳥が120リュートロックフィッシュが70リュートだ。

 合わせて小銀貨1枚と銅貨9枚。

 銅貨だけなら19枚、小銅貨なら190枚だ」

 

 ちょっと怪訝な顔で教えてくれる店主のおじさんだが慶司は別の事を考えていた。


 ふむ…

 190リュート、70リュートの焼き魚を考えれば700円ぐらいの値段と考えればいいか…

 ということは1リュートは10円で小銅貨一枚になる。

 90リュートを銅貨9枚といったし100の単位が小銀貨といっていたから1000円の価値が小銀貨にはある事になる。

 まあ金貨も大と小があったのだから恐らく10倍で、貨幣の種類が違うのだ。

 となると、うむ…まずいな小金貨で10万円の価値になる。

 1万リュートとなるのではなかろうか。

 駄菓子を1万円で買うような真似になるなと思いながら恐縮しつつ小さい金貨を渡す。

 

「兄ちゃん…まいったな小さいのねえか?せめて銀貨なら釣りも用意できるんだが」


「あーすいません…それしかなくて…」


「しょうがねえか、おいエイミー向かいの防具屋いってちょっと両替たのんでこい、両替商なんぞに儲けさせるのは気に入らん」


「ニョワワ!大金にゃ! 全部銀貨に換えればいいのかにゃ?」


「ええ銀貨に別に拘りませんのでお願いします」

 

 わかったにゃ~と走りながらエイミーは答えると店を飛び出していった。

 

「お手数をおかけします」


「なに食い逃げじゃなきゃ問題ねえさ。

 だが小金貨なんて持ってるって事は冒険者と思ったが、どこぞの貴族か商人ってとこか?」


「我らは聖地からのつかいじゃ」


「へー聖竜様の使者様達に食事を提供できたのは名誉だな」


「うむ、この店の料理は中々じゃったぞ!

 じゃがでざーとがなかったのが残念じゃったのぉ」


「でざーと? それはなんです」


「あーデザートってのは食後のお菓子なんですよ」


「聖地ではそんな習慣があるのか…うちの店でも焼き菓子でも出すか…」


「それがよかろう! あれはよいものじゃ、きっと人気がでるぞ」


「たっだいまにゃー」

 

 エイミーが帰ってきて銀貨9枚と小銀貨10枚を受け取りそこから支払いをする、小銀貨2枚で余りはエイミーにあげる

 

「もらってもいいのかにゃ?」

「ええ、わざわざ両替に走ってもらいましたし、あとすいませんが貨幣の種類をちょっと教えてもらえたりしたら」


「わかったにゃ~、今日は昼までだからその後でもいいかにゃ?」


「ええ宜しくお願いします」

 


 ◆◇◆



 昼に交代の店員がやってきたところでお店も少し混雑してきたのでエイミーと一緒に通りを歩きながら自己紹介をすませ話をする。

 

「もともと私は午前中に来れない人の代わりに派遣された冒険者にゃ」


「じゃあ昼からは冒険者?」


「狩はあぶにゃいから薬草の採取の依頼を冒険者ギルドで受けてお昼を過ごすにゃ。

 こう見えて採取ランクは鋼の7にゃ。

 狩猟ランクはまだ銅の4つだけど採取だけなら獣の気配を感じたら逃げることが出来るにゃ」


「冒険者ギルドか…じゃあそこに向かいながらでもいいかな?」


「構わないにゃ、どうせ依頼の確認があるのにゃ」


「まずお金の種類についてなんだけど」


「お金は

 1リュートで小銅貨、10リュートで銅貨、

 100リュートで小銀貨、1000リュートで銀貨、

 10000リュートで小金貨、ここまでは理解してるにゃ?

 この上に10万で金貨、100万で白金貨があるにゃ。

 普通に生活してれば目にするのは小金貨までにゃ」

 

 要するに現在の慶司の手持ちの資産は日本円に換算して手持ちの分で2500万円。

 これの少なくとも10倍はあるのだから2億5千万程の金を所持している事になる。

 実際はこの金だけではなく小粒のダイヤやプラチナも神からの餞別で渡されているのだ。

 金だけでこの価値なのだから働く必要が無いと言われればその通りなのだが、自分の人生を売った金とはいえど働いて稼いだお金ではない。

 貰った物は何かあったときに使うことにして働いてみたいと思った。

 今は目的もありエルの肉体を元に戻し、変異魔素の問題を解決したりとあるが、用事が済めばダラダラとすごす日々になってしまう。

 

「しかし慶司はでかい荷物にゃ。

 それは魔術処理されてないにゃ?

 小金貨があるんだから魔術処理されたバックを買えばいいにゃよ」


「どこで買えるの?」


「魔術店か雑貨屋で買えるにゃ。

 魔術店のはマギノのルクセールの新作が置いてあったにゃ」


「マギノ製の物か…

まあそこの商品ならば問題はあるまい」


「ギルドに行く通り道にあるにゃ」

 

 魔術店の多くは魔術都市マギノで作られた物を扱っている。

 ドレスムントが大きな都市ということもあり最新の魔術商品も並ぶらしい。

 魔術製品は個人製作の物と大手の魔術研究ギルドが作成して商会が扱う物に分かれている。

 残念な事という訳ではないがモンスターを倒して出てきたアイテムというものが存在しない。

 


 そして慶司の目の前に現れたのは魔法の袋、ではあったのだがなんというか予想を裏切る形で魔法の袋は存在していた。

 慶司が魔法の袋と言われて考えたのは迷い家からもたらされたアイテムだ。

 米と味噌、塩、砂糖、醤油、みりん、酢、酒、コショウ、ゴマ、油、水、干物、とこれが永遠と出てくると教わった。

 故に魔術を使った無限に物が収納できる魔法の袋だろうと慶司は予想したのである。


 結果は残念なことに衣類を圧縮する風と水の術とを施された皮袋やそのシリーズで毛布やテントに対応する物。

 少し便利かもと思ったがどこの通販商品だよといったラインナップである。

 

 ちょっとがんばったなと思うのは金属性のスコップなど特定のアイテムのみを収納可能? な袋だった。

 これに収納されるのは魔素変換された限定された物で、金属を組成しながら取り出して使って、収納時にはまた金属粉に戻るという代物だった、なので質量はそのままという残念賞をあげたい一品である。

 攻撃の杖や薬品などは複合魔術の施された魔術製品は優秀なものがあった。

 

 慶司が購入したのは、最初の衣類用とテント用の袋、さらに認証の魔法が使えるという財布代わりの袋であった。

 さらに慶司には必要が無いが万能の傷薬と毒消しを購入した。

 合計で1200リュートだった。

 そのまま店のスペースを借りてテントをいれ魔力を込める。

 すると完全に空気が抜けて微かに水蒸気が吐き出される所をみれば乾燥まで処理されていて容量は三分の一以下となった。

 衣類や毛布、寝袋も処理していくと、最後にはそこそこの大きさだった袋が小脇に抱えるレベルになった。

 通販魔術道具も侮れない物である。


 魔術店を出た慶司達が次に向かったのは洋服店だった。

 銀貨5枚分と店員に告げて、着替えを含めて店員にエルの服を見繕ってもらう為に放り込んだ。

 慶司本人は食料品の店へ行き、保存が可能な物を数点選び購入した。

 冷却の魔法のかかった魔術袋へと放り込み、荷物袋へ詰め込んで洋服屋へ戻った。


 

「我はこんなひらひらは着ない!」

 

 まあ放り込んで任せっきりにしたのでどうなってるかと思ったのだが、銀貨5枚分買おうと思ったのかヒラヒラのスカートにフリフリのワンピースというどこぞのお姫様状態にされたエルが頬を膨らませて抵抗していた。

 間が悪いなとも思いながらも店に入っていく。

 

「似合ってるんだが…旅の服装としてはちょっとな」

 

 もう少しシンプルな物にしてくれと頼み一緒に見ることになった。

 白いシャツとベージュの皮のパンツとブーツそれに下着と靴下、それで銀貨5枚分。

 それと夜に羽織るマントが銀貨一枚の値段だった。

 支払いは小金貨でお願いしてお釣りを受け取った。

 慶司達三人は、ありがとうございました、という挨拶を受けつつその足で冒険者ギルドへと向かった。


2014/09/02加筆修正

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