第十九章 『萌えよドラゴン』
うーむ……(==
合格発表当日――
薙は秋雲夫妻を連れて、ラティエナ魔法学園の正門まで来た。
「緊張して来た」
「今更、緊張したって意味がないぞ」
人間は後悔したくないと云う思いから、全力で生きていく。薙は人間だ。
「運否天賦には自信がある」
「ふーん……」
正門を過ぎて、合格発表の行われている中庭へ向かう。
「うーむ……」
薙は自分の受験番号を見た。
「大丈夫よ。きっと、受かっているわ」
「う、うむ」
早く、この異様なプレッシャーから解放されたい。受験とは、書くも緊張するものなのか――
「……えーと」
中庭に着いた。沢山の受験生が保護者を連れてザワザワとしていた。
「ふむ」
薙は自分の受験番号を探した。
(……うを!)
「合った……」
「合格?」
メネシスが聞いた。
「うむ!」
「……お見事です。陛下」
物陰から受験生達を見ていたカシスが、薙に声を掛けた。
「おお、カシスさん」
ナタルはカシスに挨拶した。
「陛下がトップ入学です」
「なるほど……」
春から、この学園に再び通う事になる。
「貴殿の作る問題は、中々、手古ずらせてくれた」
「それでも、陛下はクリアしてしまいました」
薙の人生も、ここから始まる。新たな仲間たちと共に――
『ようこそ、魔法学園へ!』
もっと、面白いものが書きたいですな。
やはり、才能の限界ですかね。