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Mousse chocolat framboise 〜 おじさんのお話 〜  作者: カフェと吟遊詩人
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若者の決意

桜の咲いてない桜並木をバスが抜けて


三溪園の入り口に着いた


チケットを買い2人で中に入る


遠い想い出で、、、意外と大丈夫な自分が居た


『時間が解決してくれると言うのは本当なんだなぁ』


そんな事を考えながら歩いていると


記憶に有る建物が見えた


お団子が食べれるお茶屋さん


「お団子食べましょう!その場で焼いてくれるんですね!」


「う、うん」


何年振りだろう


彼女の顔、声、香りを思い出した


『俺、、、やっぱりメッチャ女々しい』


思わず立ち止まっているおじさんの手を、いや腕を組んで


「上書きしますよぉ〜、私で!」


そう言って店内に入り席に着いた


亜紗美はお団子を数種類頼んでお茶を啜っている


「恋愛って特別ですよね、、、」


窓の外を見ながら亜紗美が呟く


「うん、特別な恋愛ってあるよね」


ちょっとズレた返事をした


「でも、皆んながそうなんだと思いません」


「んっ?」


「特別じゃ無い恋愛なんて、きっと誰もしてないんですよ」


「、、、」


「その人の一つ一つの恋が、それぞれ違って特別で」


「、、、」


「そして、一人一人違って、、、私の恋も、勇輝さんの恋も、さ、さ、沙都美さんの恋も」


沙都美のところはワザと渋々感満載で言っている


「そして、勇輝さんの過去の恋も」


「、、、」


「みんな特別な恋で他に代わりなんて無いんです」


「うん」


「でも、みんな特別だとしたら、、、それぞれが背比べしなければ、、、それはみんな普通って事と変わらないんです」


「まあ、、、みんな特別ならみんな普通って事とある意味同じだと言えるよね」


「そうです!私や私や私に勇輝さんの想い出の人の代わりは出来ませんが、勇輝さんの傷を一緒に癒しながら私の傷を労りながら、新しい恋をしていく事は可能です」


「、、、」


「じゃないと、、、一度とても悲しい失恋をした人は2度と幸せになれないじゃ無いですか」


「うん」


「私はですが貴方の過去を全て受け入れて、2人で生きて行くための最善を2人で決断して進む事が出来ます」


「、、、」


「私の先輩の綺麗な方は、、、失礼を承知で言わせて頂ければ、、、あの方の思い描く幸せの形が必要な方だと思います」


「そ、そうなの、、、」


『はあ、男は何を見てるんだか』


「そこはあくまで私の意見です、ご自分の目で心で感じて判断して下さい」


「取り敢えず、沙都美さんと何があってもまだ私がいます。なんてラッキーなおじさまでしょう。こんな若い女の子がキープ出来てるなんて」


先程までコチラに聞き耳を立てていたお店の人達が一斉にこっちを見た気がしたが、頑張って気付かないフリをする


「あのぉー、ちょっと声のトーンを、、、落としませんか」


「えへへへへへ、意地悪してみました」


そんな亜紗美の笑顔は凄く幼く可愛かった


しかし、今日ほど亜紗美を大人に感じた事は無かった


『沙都美君より中身はかなり大人なんだな』


そんな感想を初めてもった


「今日はスキを見せて頂き有難うございます。ここを一気に責めて勇輝さんを落としたい所ですが、、、ちょっと予定外の問題が有りましたね」


「有りましたか、、」


『私、ライバルは沙都美さんだと思ってたのに、、、亡くなった人だなんて、、、ライバル強すぎ


でも、やる事は決まってきた』



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