聞いて欲しかった過去 言える様になった過去
亜紗美は話の流れをずっと聞いていたら
そのうちに沙都美の話になるだろうと思い
おじさんの話に相槌を打ち出した
「俺さ、、、馬鹿なのにさ、、、そんなに特別な人間でも何でも無いのに
普通に就職してサラリーマンになるのが嫌だったんだよね
拗らせてた学生だったんだよ
で、その時の彼女も優しいからずっと待っててくれるみたいな感じだったんだよね
でもね、彼女が卒業してさ、、、、あ、彼女は先輩だったんだ、、、
暫くしても2人は会える時間に会って仲良くしてたんだ
あ、、、話がバラバラだ、、、会計士の資格を取ろうと勉強してたんだけど、、、
凄く彼女と一緒に居たくて、、、勉強を2日くらいサボって、、、もうその時この人と結婚するんだ、、、受かったらその日にプロポーズだって思ってた、、、
そうしたらさ、、、、
連絡があまり取れなくなったんだ、、、、
そしてさ、、、、その日以来、、、彼女に会えて無いんだ、、、言い方が難しいな、、、会えなかったんだかな、、、」
「家に行ったりしなかったんですか」
「行っても会って貰えなかったね
そしてさ、、、後で聞いた話なんだけど、、、相当後なんだけど、、、別に男が出来て仙台に行ってたんだと、、、、」
「なんですかそれ!」
「まあ社会に出て、学生の夢見たよくわからない男より、、、、もう既にしっかりした男が居ればそっちの方が魅力的だよ、、、今ならそれもわかるよ」
「私はまだわかりません!!」
「まあ、誰にでも有る失恋話なんだろうけど、、、それ以来恋愛にはのめり込まない自分が居て、、、恋愛をしてみようか悩んでいたオジサンだったんだよ」
「恋愛しましょう!私と!」
「ははははは、変わらない勢いを有難う」
「その女、、、その女性に文句の一つでも言ってやりましょう!言ってやりましたか!」
「最近、やっと言ってきたよ、、、、お墓の中に入ってしまっていたけどね、、、」
「えっ!」
「彼女の親友から、、、少しだけ聞けたんだけど、、、彼女も後悔の念は有ったぽいし、、、本当かわからないけどね、、、
また、、、ウジウジのうじ虫君に戻るのも楽かなと、、、今は思ってるよ」
「沙都美さんと何が有ったんですか」
「何も無いよ、、、まだね、、、、でも、、、、同じだよ、、、いつも、、、また」
「えっ!何も無いって、、、同じって、、、」
「はい、終わり、、、、帰りますか!」
「嫌です、、、勇輝さんの目がまだ元気ないので帰りません、、、」
「でも、、、もう何も話す事は無いよ、、、」
「有ります!、、、私は聞きたい事が沢山あります」
「亜紗美君はどこか行きたいところでも有る?申し訳ないんだけど、、、何も考えられなくて、、、」
「、、、さ、、、三溪園?」
三溪園が何かもわからず、その辺の看板を見て言ってみた
「三溪園かぁ、、、おじさんはちょっと昔行った事が有って、、、あまり思い出したく無いなぁ、、、」
「じゃ、じゃあ行きましょう」
「な、、、、なんで?そうなる」
「男性は知りませんが、、、女性は昔の男といった場所は上書きしていくんです、、、」
「、、、、、、」
亜紗美のこの勢いは、何故かいつもこころを救ってくれる気がする




