いずれ来る最悪
日曜の夕方
沙都美が家に帰る事になり
駅まで送った
その後の1人の時間
公園のベンチで夕日を浴びながら
柳沢からのメールを見返していた
《沙都美さん、凄い楽しんでくれて!アルコールがあまり得意では無いと言っていたのですがレストラン後にBARまで付き合ってくれて。今度、セルリアンホテルの最上階のBARにも一緒に行く話になりました。その時に勇気が出たら告白してみます》
土曜日にこのメールを見たあと
沙都美と駅で別れるまで
沙都美との事をずっと考えながら沙都美と会話をしていた
暗くなり始め周りに人が居なくなっている事に気付き
おじさんは家路に着いた
食欲は全く無く
何も買わずに家に入る
電気を付け
つい先程まで彼女が居た場所の隣に座る
いや、いつも自分が座っている場所だ
何となく秋寛にメールしてみる
《なあ、彼女って出来たら幸せなのかな?悩みが増えるだけじゃ無いのか?》
休日だからかスグに返信が来る
《何だよ、若い彼女が出来て幸せなんじゃ無いのか?》
《どうなんだろう。幸せが向いてない気がする》
そんな厨二病みたいな返信をしてしまう
《何か有ったのか?今から行こうか?》
この友は察しが良い
危ない内容を送ってしまった
《いや、何も無いよ。若い彼女が出来ると若い男子が皆んな敵に見えて不安になっただけだよ》
《なんだ、ただの嫌味か?》
《そうだよ(笑)》
《今度、会わせろよ》
《そうだな、聞いてみるよ》
《大丈夫だろ?普通、付き合ったばかりの彼女に親友に会って欲しいと言ったら喜ばれないか?》
《そうだと良いな。親友?(笑)悪友?》
《お前!お前の中で俺が親友で無かったらお前は悪魔だぞ》
《ごめんごめん。何か改めて言われるとテレてみた》
《言う方もテレるんだぞ》
《有難う。俺に親友(笑)が居て良かったよ》
《イラ!今度メシ奢らせるからな》
《わかった、貯金しとくよ》
少し顔がニヤケながらスマホを置いた
『その親友にこんな状況を話す事が出来ないでいる。また心配させてしまうから?なのか?恥ずかしいからなのか?わからない。。。でも、話したら秋寛は沙都美に怒りを震わせて怒鳴り散らすかも知れない。そうなるといよいよ沙都美との関係も終わりだな』
そう考えているとスマホのバイブが鳴った
《晩御飯食べ終わりましたぁ〜。勇輝さんは何を食べましたか?今夜は隣に勇輝さんが居なくて寂しいです。お泊まりセット1週間分以上今度持っていきます。少しづつ勇輝さんの部屋を占領していきますね》
苦笑いしてしまう
《引き出し一つ空けておくよ》
そう返信して暫く待ってみたが
スグには返信は無かった
やはり食欲が無く
やる事も無いのでシャワーを浴びに浴室に入った
熱いシャワーを浴びながら色々と考えてしまう
『僕は今君と別れて
独りになる勇気は有るだろうか
君は僕に飽きて
年相応の男のところに行くかも知れない
僕かもしくは君が
治らない病に空の上に行くかも知れない
もしかしたら僕が悪い心で他の人に浮気するかも知れない
君と幸せを感じた日に僕が病気で死ぬ事を知るかも知れない
違う、、、
君が僕に沢山ウソをついて
その結果、柳沢さんのところに行くかも知れない
ひょっとしたら今
連絡を取り合ってるのかも知れない
いや
今、会っているのかも知れない
でも
でも
それでも
それでもね
僕は
いずれ来る最悪ごと
君を好きになるよ』




