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-9- 過ぎる
何事も、過ぎればその価値を下げるか失くしてしまいます。腹八分目・・とはよく言われますが、物事は八割ほどが満たされれば、それがベストに近い・・という結論に至ります。まあ、出産で早過ぎるのは困りますが…。^^
眼科医の田山は、今日もクリニックで患者の診察に明け暮れていた。
『蒸川さん、お入り下さい…』
院内アナウンスが流れ、蒸川は診察室のドアをノックすると、中へ入った。
「どうですか? その後は…」
「はい、お蔭様でよく見えるようになりました…」
「そうですか、それはよかったですね。目薬をお出ししておきますから、検査してお帰り下さい…」
蒸川は小さなクリニックでも大病院に勝る価値がある…と常々、考えていたから、大病院から小さなクリニックに転院し、手術を受けたのだった。
『いいクリニックに巡り合えてよかった…』
これが偽らざる蒸川の本心だった。
大きい病院が必ずしも治療の最先端設備を備えているとは保障できません。最新設備が整った価値ある小さなクリニックもある訳です。国なんかでもそうですが、大き過ぎるのもいろいろな意味で考えものですね。^^
完




