24/31
-24- 僅差
今日は短編中の短編で、僅差の価値を考えなくてもいいのに考えてみます。^^
僅か0.01秒差で500mの単距離競争を制した神岡は、昨晩、夢を見た。競馬でファンにしている馬ウィーンナッシングがG1レースで初の勝鞍を取ったのである。二着との差は鼻の差もない写真判定で、鼻の大きさの差だった。^^
神岡は勤務中も、しみじみと考えた。
『僅差で勝つ価値ってなんだろうな? …』
神岡は一日中、考え続けた。だが、結論は出なかった。
「神岡さん、もう終わりですよ…」
勤務終了後、最後まで残っていた職員、仏川が帰り支度を始めながら声をかけた。
「んっ? あぁ…」
神岡は無感覚に仏川へ返した。
「まあ、いいか…」
僅差の価値が分からないまま、神岡は帰り支度を始めた。
私にも分かりません。^^
完




