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 ……、理解? ぼくにはなにも理解できなかった。あらゆることがぼくの知らない場所で勝手に進行していた。ぼくはわからない、と素直な思いを古代魚に告げた。すると古代魚は「きみはぼくのことを信頼しているかい?」と聞いてきた。ぼくは古代魚にしている、と答えた。

「じゃあ、ぼくと約束をしてくれないか? これからやってくる女性の言葉には乗らない。どんなことを言われても、必ずその言葉を断って、その女性と一緒に行動しないって」と古代魚は言った。

「……その前に一つだけ確認しておきたいことがあるんだけど、いいかな?」とぼくは言った。「なんだい?」と古代魚は言った。「……ぼくたちは、友達だよね?」とぼくは古代魚に聞いた。すると古代魚はにっこりと笑って「そうだよ」と言ってくれた。

 ……、それでぼくの答えは決まった。 

 ぼくはなにも理解できないままに、「わかった」と言って古代魚にそのことを約束した。すると古代魚は安心したような顔をして「ありがとう」とぼくに言った。

 古代魚はぽちゃんと水面から大きくジャンプをすると、そのまま水の中には戻らずに、空の中を泳ぎ始めた。ぼくは古代魚が彗星に向かって泳ぎ出そうとしていることに気がつくと、「さようなら……、なんだね?」と古代魚に言った。「うん。さようならだ」と古代魚は言った。「もう少しお話しできないの?」とぼくは言った。(もしかしたら、今にも泣きだしそうな、なさけない顔をしていたかもしれない)「もう行かなくちゃ」と古代魚は言った。

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