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 それから風はベットに戻り、眠りにつこうとした。そこで風は「猫ちゃん。一緒に寝よ」とベットの上からぼくを手招きした。ぼくは風の言葉を受け入れて、風のところまで移動した。「ふふ、猫ちゃんはあったかいね」風はぼくをまるでぬいぐるみのように抱きしめて、真っ白な毛布をかぶって眠りについた。

 風は眠ってしまうとぴくりとも動かなくなった。ぼくはそんな風の胸の中でとりあえず目を閉じた。そして最初から眠れないことはわかっていたので、ぼくはずっとその場所で風の『小さな心臓』の鼓動の音を聞いていることにした。

 ……、とくん、とくん、という心臓の音は、ぼくに安心感を与えてくれた。

 途中、その音にとんとん、というノックの音が混ざり、それからさらにがらっという扉を開ける音が混ざり込んだ。ぼくは風の毛布の中にいたのでそれが誰かはわからなかったけど、きっと秋子さんか冬子さんのどちらかが、食器を下げにやってきた音だとぼくは予想した。暗闇の中にいても、それがわかるくらいには、ぼくはこの不思議な世界に慣れ始めていた。

 時間はさらに経過して、再びとんとん、というノックの音が聞こえた。がらっという音がして扉が開き、誰かが病室の中に入ってきたことが感じられた。

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