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そのあと雪風と第一飛行機団のみんなと一緒に黄色い飛行機の前で記念撮影をした。(その写真はあとで雪風からもらった。ハラはみんなの写真をそれからいつもコックピットの中に貼り付けておくようにした)
「先輩。空を飛んでみませんか?」と雪風は言った。
「うん。そうする」
少し恥ずかしかったけど、ハラは雪風の言う通り、黄色い飛行機で空を飛んでみることにした。
二人乗り用の後部座席には雪風が乗り込んだ。長距離大陸横断飛行に挑戦したときにはその座席にはメルが乗っていた。よく二人で空を飛びながら喧嘩をしたものだ。なつかしい思い出だった。
飛び立つ準備をしていると滑走路にはだんだんと人の数が増えてきた。みんな黄色い飛行機が飛ぶところを見たいと思っているのだ。
黄色い飛行機が青色の空の中にゆっくりと飛び上がっていく。
すると大きな歓声が上がった。
ハラはゆっくりとなにも気にすることなく、黄色い飛行機を操縦する。黄色い飛行機は大きく旋回をしながら、基地の周りを回るようにして、空の中を飛んで行く。
「先輩。絶対に生きて帰りましょうね、私。先輩に私の故郷を見てもらいたいんです」後部座席にいる雪風が言った。
「うん。そうだね。生きて帰ろう。みんなのところに」と黄色い飛行機乗りのハラは言った。