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更新遅れてごめんなさい!!
ヤン転46
食堂に向かうと、例のごとく、アルナルドとエディがいた。
「あ、アルナルド様、エディ様。お早いお着きですね」
そう言うと、アルナルドやエディはまあねとにこりと笑ってくれる。
私が席に座り、しばらくすると、レインもやってきた。
「あ、レイン様。……エル様は?」
レインは1人でここに来たようで、エルと一緒ではなかった。さっきのこともあったし、今日は来ないのだろうか?
「いや、会っていない。何かあったのか?」
呼び出されていたようだが、と言うレインにどう説明しようか思い悩む。
「その呼び出された時にトラブルがあってね。エル君、すごく怒ってたから今はそっとしておいた方がいいかもね」
私の代わりに、アルナルドがレインにそう答えた。
「怒った? エルがですか?」
驚くレインにまあねと苦笑いするアルナルド。
「いつも笑ってそうなエルが怒るなんてよっぽどのことがあったんだな」
エディはそう言い、ちらりと私を見る。
「マリーナもいたのか?」
エディにそう尋ねられ、私は頷く。
「私もいました。すごく怒ってらっしゃって、そんな姿みたことがなかったのでビックリしてしまって」
あ、見たことないことないか。待ち合わせに遅刻した時も激怒してたな。……エルって怒るとすごく怖いな……。
「明日どうしよっか。図書館のこと。エルの怒りがおさまってからいく? それかエル抜きで行く?」
アルナルドが首を傾げながらそう聞く。
「あ、エル様もご一緒の方がいいのではないのでしょうか? でも怒りがおさまってからだと遅くなりそうですし……」
てか日本語のことエルに言ってなかったような……。
「私もエル様とお話ししてみます。カトレアさんのことも知っていますし、なにかキッカケを作れるかも」
私がそう言うと、うん、それがいいねと頷くアルナルド。
「じゃあとりあえず頼もうか」
エディがそう切り出し、私たちは机の自分の前に置かれたメニュー表を見るのだった。
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「そういえば聞いてなかったが、エルはなにに怒ったんだ?」
食事も済み、解散も近くなってきた頃、ふと、エディがそう尋ねてきた。
「あー、なんかケンカ? みたいな?
エルがふっかけて……あ、ふっかけてないな、カトレアさんが危険なことをしようとして反論したらケンカになっちゃった……みたいな?」
うまく説明できず、曖昧に言うアルナルドに、私の方を見る。
「まぁそんな感じですね。厳しく言ったらカトレアさんが怒っちゃって、エル様も頭に血が上っちゃったみたいな? ……説明難しいですね」
正確に言うと姉弟喧嘩に近いけど、ここでは姉弟じゃないから説明できないし……。
んー……。
「心配するあまり言葉が過ぎちゃったのがケンカの始まりですね」
もうそう言うしか言葉で表せない。
「なるほど。でもそれじゃあまるでエルはカトレア殿を好きみたいだな」
ほえっ!?
「どうしてそうなりました!?」
思わず大きい声が出てしまう。
いや、確かにエルは好きだろうけどね!? でもそれは姉弟愛だと思うんだよね!? っていうか、まさかレインの口からそんな言葉が出るなんてさすがに予想できなかったよ!?
「あー、まぁそういう見方もできるな」
ってエディ!? 賛同するの!?
「そ、そうですね……でもそんな感じはしなかったと思いますよ? ね、アルナルド様」
とりあえず誤解を解くべきかと思い、そう言う私。アルナルドはうーんと考えた後、
「好きって可能性もあると思うな」
と、レインの意見に賛成した。
うぇぇ!? マジで!? アルナルドもレインの意見に賛同しちゃうの!?
「あはは……」
私はエルの恋について花を咲かしているアルナルド達を苦笑いする他なかった。
エルとカトレアさんは姉弟なんですよー。
危なっかしいお姉ちゃんを思って弟として注意してただけなんですよー。
恋じゃないんですよー……。
……言えないのがもどかしい……! っていうかカトレアさん婚約者いるし!!
とりあえず聞かなかったことにしよう、うん。
気づけばもう次の日まで30分近くになってました……!!
更新できてよかったです!!




