プロローグ
凡そ1年間書き溜めたもので、直ぐにストックが尽きると思いますが、どうかお付き合いください。
「神様になった」のストックが尽きた時点で始める心算でしたが、諸事情によりまして掲載してみました。
「神様になった」は細く長く続ける予定です。
古の世から数多有る職にこれまで最強と呼ばれた職は数多く、例えば剣職にはじまり魔法職がその最たるものだ。
剣一本その剣の一振りでドラゴンの様な厄災も切ってしまう、如何に痛快な事か。
例えば魔法、それが火でも水でも魔法を唱えるだけで、大地を埋め尽くす程の魔物の大群でも、簡単に消滅せしめる事が出来る、考えただけで素晴らしいとは思わないか。
だが本当に世界最強と言われる職はそれだけか、と私、ヴェルムは問いたい。
何故なら、この世界には(彼・彼女)が居るからだ。
主に舞台になるのは世界最大のゴーコス大陸、此処はベルステン王国、王都にある冒険者ギルドの本部である。
本部といっても我々冒険者に用がある区画は、何処の冒険者ギルドの造りも同じで、要は冒険者が多いのと受付カウンターと寛げるスペースが広いだけのことだ。
その寛げるスペースのテーブルの一つで、早朝から俺、フー・ウェルは非常に困った立場に立っている。
そもそもの原因は昨日の俺にあるのだと一方的に告げられ、昨日から俺達のパーティーの雰囲気がガラッと変わったのが俺にもよく分かった。
最高ランクのゴールドクラス冒険者パーティー、セイントフォーのメンバーが俺を追い出そうと、俺を含めて話し合っているところだった。
セイントフォーは俺と幼馴染みのアマンダ・ジョーンズで立ち上げたものだ。
アマンダの職は魔剣士で俺の場合はよく分からない職と教会の人から聞いた。
戦に負けて王都に逃げてからというものは、アマンダが俺に友達を紹介するような気軽な感じで次々と連れてきて、今のパーティーメンバーは気が付くと皆が冒険者最高ランクのゴールドクラスに迄なっていた。
今朝はアマンダからセイントフォーの今後について話し合いたいから冒険者ギルドに来て欲しいと伝言を今朝受け取りやって来たら、既に俺を追い出すことで話が纏まっていた。
冒険者ギルドに着くと色々話した。
「なぁ、どうしても一緒じゃダメなのか」と、俺としては少し強い口調でメンバーに言ってみた。
何時もの澄ました口調で「はい、もう決めましたから」と、言ったのが弓使いでレンジャーのアリス。
「フーはリーダーに逆らうから要らない」と、ボソッと言うのが魔法使いのメイ。
「昨日は特にフーは大声で怒鳴るだけで、最近は何もしていないよね」と、痛いところを突いてくるのが、治癒士のスー。
「昨日の事は俺も反省しているから、なぁ、考え直してくれよ。
頼むから、なぁ良いだろう」
「いいえ、問題はもっと別の所にありますから」と毅然とした物言いでアリスが言う。
「おいおい、彼奴等、早速内輪揉めをはじめたぜ」
「こりゃ見ものだな」
「もっと近くで見ようぜぇ」
「なんでだろうな、パーティランクが上がると揉め始めるってのは」
「それにしてもフーの奴は冴えねぇが、女はどれもがどえれぇ美人で凄腕の冒険者ときた。
なんなら俺を入れてくんねぇかぁ」
「いや、俺様が入ってやろう。
なんなら夜の相手も任せてくれよぉ」
騒ぐ男等に「外野は五月蠅い!」と、スー。
「ちょっとぉ、黙れっていてんだよ」と、アマンダがまた怒鳴った、これで何度目か。
時々アマンダが何度も外野に怒鳴って、早朝から始めた話し合いは昼前にお開きになった。
その直後に驚愕の事実が俺を待っていた。
一方的に終わった話し合いに、周囲の冷ややかな視線を浴びながら、心配になった俺は無意識に受付に聞きに行った。
何時も仕事が遅いお姉さんなのだが、セイントフォーの書類を直ぐに用意した。
おねぇさんがゴミでも見るように「はい、セイントフォーのメンバーにフーさんは入っていませんね。
ホント残念ですね」と、さらに追い打ちが来た。
にっこりと良い笑顔で「本来このような情報は見せない決まりなんですが、余りに面白いので、本当にお気の毒さまでした」と言われた。
その時パーティメンバー登録書類を覗き込むと、俺の名は二重線で消されたのと違い、初めから名前が無かった。
パーティーメンバーは、俺から始まるのでなく最初がアリスになっていた。
どの様に帰って来たのか、宿屋のベッドの倒れ込むと眠ってしまった。
今の所毎日投稿は出来ませんが、どうかよろしくお願いします。
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