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いらない子扱いの美少年王子さまに転生した僕。追放された僻地からの無双始めます。  作者: REI KATO
帝国編

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王国軍が攻めてきた2

【王国軍が攻めてきた2】


 森のルートをたどる10000人は勝利を確信して宴会をしていた。

 しかし、森をよく知る地元の人間は


『隣の領主さまの腕輪なしで森に入るとは世間知らずも甚だしい。適当なところで逃げようぜ』


 こうして、宴会中にも1000人ほどが脱走した。


『バイシュ領は腰抜けばかりですな。バイシュ領の後継者様も合流したときはえらく威勢が良かったですが、口だけ番長ですかな?』


 侮蔑される子爵領後継者だが、何も言い返せない。

 連れてきた2000人のうち半分が逃げてしまったのだ。


『必ずやこの汚名は注ぎます。それと逃げた連中は厳しく処分します』


 逃げた人たち。しばらく隠れておいてね。言わなくても隠れてるか。



 王国軍8000人と子爵軍1000人は翌朝旅立った。


『森の中は危ないと聞きましたが、実に平穏ですな』

『全く。腰抜け共のザレゴトだったようです』


 そう笑い合いながら行軍する軍団。


『しかし、この景色は先程通った場所と良く似ておりますな』

『気の所為ではないか?我々は一本道をまっすぐ行進しておるぞ』


『あれは我々が野営した場所ではありませんか』

『あっ、この木の傷。私がさきほどつけた傷です』

『どういうことだ?同じところをぐるぐる回っているのか?』


 妖精ピクシーさんのいたずらであった。

 もちろん、彼等に悪気は一切ない。

 軍団は腕輪をしていないので、言われたとおりに精一杯“歓迎”しているのだ。


 3日ほど歓迎した後、妖精たちは姿を表さなくなった。

 いたずらに飽きたこともあるが、ロレンツォにいたずらの後は軍団から距離をとるように言われていたからだ。



『ようやく、抜け出したみたいですな。3日も時間を浪費してしまいました。なんだったのですか、あれは』

『そういえば、バッシュ出身の奴らが言ってましたな。森に入ると迷わされ、最悪巨大蜘蛛の餌食になると……』


 誰もがその言葉に震え上がった。

 現に3日間も迷わされたのだ。

 この先に一体何が待ち構えているのか。


 ようやく、彼等もこの森の恐ろしさに気づき始めた。



 その時であった。

 空中から投下される黒い物体。

 ヒューなどと甲高い音を立てて落下してくる。


『敵襲か?警戒体制に入れ!』


 慌ただしく動き回る軍団。

 そこへ黒い物体が落下してきて、大爆発を起こす。


 一つずつは500kg爆弾相当の破壊力がある破裂弾だ。

 それが十個以上もばらまかれたのだ。


 ばらまくのはロレンツォである。

 逃げ遅れの子蜘蛛や妖精がいないか、確認しながら、

 飛行魔法で軍団の上空へいき、マジックバッグから破裂弾をばらまくだけ。



 慌てふためくのは王国軍団である。

 輜重部隊を置いたまま、四方八方へ逃げ出す軍団。


『あー、こうなると蜘蛛たちの餌食だね』


 子蜘蛛は個々はB級冒険者と同等の攻撃力。

 但し徒党を組む。

 10匹以上が襲いかかってくる。


 蜘蛛たちは敵の数がこちら以上では襲わない。

 罠を張り、分断させ、各個撃破を知っている。

 基本的に隠密に動き、気配を消す。

 得意な時間帯は夜間、相手が寝ている時。

 しかも状態異常を引き起こす液体を吐く。

 麻痺、毒、目潰しの効果があり、射程が30m。

 さらに接近戦で強靭な蜘蛛の糸。



 逃げ出した軍団は翌日の未明までに全員が捉えられた。

 いや、数十名は蜘蛛のお腹の中に入ってしまった。

 RIP兵士さん。


 僕は、次男ら幹部級と子爵後継者はチェックしており、最初に捕縛した。


 彼等全員、領地境界線のところまで連れて来て穴に埋めた。

 首だけ出して。


 彼等は、一晩中大量の強大な子蜘蛛がうろつくなか、まんじりともしないで朝を迎えたのであった。


『お久しぶり、次男様』

『馬鹿者!お前ごときが不敬であるぞ!オレをここから出せ!』

『さんざん、僕をいたぶってくれて有難う。さて、もう助かるとは思ってないよね?』



 僕は奴の顔に煮えたぎる熱湯をかけた。何か大声で喚いている。

 火傷で酷い顔になっている次男に向けて、心の抵抗を無くす魔法をかけた。

 自白を促す魔法だ。


『ちょっと、聞くけど、僕の母上に何かしてないよね?』

『ふん、お前と一緒で毒殺(どくさつ)してやったわ。使った毒は違うがな。ざまーみろ。おまえの爺の事業をつぶしたのもオレだ。奴の販売する商品に毒を入れてやったわ。早く俺に頭を下げて、金銀宝石を差し出せ』


 僕は怒りで頭が沸騰した。

 熱水魔法を発動して溺れさせたり助けたりを何度も繰り返す。


『スミマセンでした。この通り土下座しまs……』

『謝る必要ないし。てか、土下座できんでしょ』


 もっと思いっきり残酷な刑を考えてもみたけど、

 あんまり闇に落ちるのも、と思い直し自重した。

 僕の怒りは収まらないのだけど。


 だから、彼には役に立ってもらうことにした。

 ミミズに変身させて、土壌改良に励んでもらう。

 一生そのままだけど、しっかり改心して欲しい。

 モグラに食べられたらごめんね。


 あ、やつの母親はゲジゲジ虫に変身させてやった。

 多分、発狂してたと思うけど、虫だからよくわからない。

 僕以外には魔法を解くことはできないけどね。


 やつの母親の実家にもお邪魔した。

 毒づくり工房が実家の地下にあった。

 そこに入ったら、猛毒に蝕まれる魔法をかけておいた。

 さて、毒にどれだけ耐性があるのやら。



ブックマーク、ポイント、感想、大変ありがとうございます。

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[一言] チーム第二王子派は王子含めて消滅?
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