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チート魔術師と神を斬る男  作者: 化原優介
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15. 旅路〜5日目

「セルベアさん、敵の進行を止めてください!ブイさんは空中の魔物を!アルさん、止めきれなかった魔物の撃退をお願いします!」


もう、一晩中戦ってる。

私とレーラちゃんは、気を使ってもらって何時間か寝ることが出来たけど、セルベアさん達は一睡も、休憩すらして無い。

しかも、押され始めてる。

魔物はそこまで強い訳じゃない。でも、数が多すぎる。

いつの間にか、ゴブリンは数え切れない位に、トロールの代わりにオーガが約35体、小型の竜も3頭。ヒュドラが10頭。

いつ終わるの?この戦い......


「ディーネ様、1つ提案が」


「何ですか?」


セルベアさんがオーガ達を皆転ばせて、こっちに来た。


「このままではいずれ押し切られてしまいます。ですから、攻撃に転じるのがよろしいかと」


確かにこのままじゃ皆やられちゃう。

コンがいれば範囲系魔法で何とかしてくれそうだけど、今は無理。

攻撃に転じて、魔王城まで突き進んだ方が確かに良いかもしれない......。


「かなり消耗したまま魔王戦に突入する事になりますが、それで行きましょう。アルさん!ここから魔王城までどの位かかりますか!?」


「この軍勢を薙ぎ倒しながらだと、6時間は覚悟した方が良いかも知れない」


「分かりました。その間、皆寝てて下さい。私が魔王城までの道を開きます」


馬車から攻撃しなきゃいけないんだったら、魔術の方が効率がいい。

それに、いくら強くても疲れを感じない訳では無い無いみたいだし、休んでおいた方が良いはず。


「分かった。たまに俺も起きて手伝うが何時間かは寝かせてもらう」


「で、ですがーーーーーー」


「おや?セルベア。お前はディーネを信用してないのか?」


「そう言う訳ではありませんが...........」


「大丈夫です。心配要りません。ゆっくりやすんでて下さい」


今まで支援系の魔法以外は殆ど使ってなかったから魔力も残ってる。

道を開くだけなら何とかなる。


「分かりました。では、お言葉に甘えさせて頂きます」


魔王城までは私だけでも大丈夫だと思う。けど、皆消耗してる状態じゃ満足に戦えない。コン、早く目覚めて......!


ーーーーーーディーネ、そんな顔しないで。笑って?


「......コン?」


いや、違う。コンは寝たまま。

あの言葉は.........そう。私がウンディーネ族だからって、村の子ども達にいじめられてた時にコンが助けてくれて、それで言ってもらった言葉...。

いつでもコンに支えられてるなぁ。私が支える立場の筈なのに。


............そう言えば、アレを使ったら道の確保が簡単になる?


..............................よし、やってみよう。


「この弓を使う事でどうなるかは分からないけど、やらずに後悔するくらいならやって後悔する!」


コンから貰ったこの弓で、何とかしてみせる!


............よし、後は打つだけ。


「行ってきて。そして、私たちに道を作って............。

皆さん!目を瞑って下さい!」


矢から手を離した瞬間、黄金の光を撒き散らしつつ、直線上だけじゃなく、10メートルの規模で魔物を呑み込みつつ見えなくなるまで飛んでいった。


「............魔王は何重にも結界を貼って防いだようだ。距離が遠すぎたか」


アルさん、ここから魔王城が見えるんですか..............................。


「でも、何だか、もっと魔力を貯めれる気がするんですよ」


「お、おいおい。まだ強く出来るってか......チートすぎる。あ、いや。流石は神器って感じだな」


「いや、まぁ。神器だから、と言うのもあるだろうが、コンが復活し、ディーネが魔力を込めれば、本当にもっと強くなると思うぞ。出発の日に、コンはその弓が魔力を吸い取っていると言った。ならば、コンが意識的に魔力を吸わせれば、そしてディーネも加えたとなると魔王の結界も破れるかもしれないな」


アルさん、考えてるな〜。

でも、逆に魔力を込めずに打つと普通の......ちょっと強い位の弓矢にならないかな?

矢は無くならないみたいだし、巻き込まれなかった魔物にやってみよう。


「............あ、あれ?矢が見えなかった。でも倒せてる.....」


「魔力を込める事で可視化する矢か。気付いていなかったかもしれないが、元々矢は見えていなかったぞ?」


そ、そうなんだ。

って、そうじゃなくて!


「ゴーレム!早く動いて!」


馬車を進ませないと意味無いよ!

まぁ、牽制になって魔物が近寄ってこないからいいけど。







「よし、着いたな」


「私は、予定通り行きます」


「セルベアと私以外は馬車で待機していろ。その方が安全だ。コンが動けない今、相手の戦力はここに来させない方が良いだろう?」


......いや、コンならこの提案には乗らない。コンなら、1人で行って皆から危険を遠ざける。それが出来ず、看病が必要な時は?

............コンならきっと、こうする。


「このまま全員で乗り込みましょう。私が弓で牽制しつつ魔王城に入ります反論がある人は眠らせて置いて行きます」


「......おいおい、それ、脅迫って言うんだぞ?」


ブイさん。すみません。満面の笑みで事実を言わないでください。


「よしお前ら!俺達のパーティでの魔王戦は初めてだ!派手に行こうぜ!」


「おー!」


「う、うむ」


「はい。ですが、早く終わらせて......夕食になりますかね。食べたいものです」


「ん?セルベア。お前は執事として作るべきだろう?だがまぁ、派手には行こう」


「セルベアさん、アルさん。そこはディーネみたいに、おー!って叫ぶ所ですよ?」


「「「「え?」」」」


「やぁ皆。5日も眠ってごめん。先に食事済ませちゃいましょう?」


「そうだな。『腹が減っては戦は出来ぬ』と言うしな」




そこには、いつの間にか起きてたコンと、何処かコンに似てる男の人が立っていたーーーーーーーーーーーーーー

大抵は、この後5人が魔王にやられそうになった時に主人公登場!

ってなるんですが、あれ、どう考えてもおかしいですよね?

タイミングがおかしかったり、起きたばっかりで動けるとか......まぁ、夢を壊すような事は置いておきましょうか。

次回からは魔王戦です。ボコボコですね!きっと!

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