12. 旅路〜2日目
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーおい。気付け。
「............ん?」
ーーーーーーーーーーーーお〜。前回と全く同じ展開だな。
「みたいですね。今日は、どんな用が?」
ーーーーーーーーーーーー馬鹿も休み休みに言え。
「え............?」
ーーーーーーーーーーーーお前が昏睡してるんだろう。
「え......あぁ、しちゃったんですか。どうしようもないですね............」
ーーーーーーーーーーーー全くだ。お陰で神側についた魔王を殺すのが遅れる。
「神側についた?」
ーーーーーーーーーーーーあぁ。お前の両親達を攫った奴だ。
「そ、そうなんですか?」
ーーーーーーーーーーーーお前達が奴を始末している間に他のを潰そうと思っていたんだが............予定が狂った。どうやら、お前の健康を優先して5日かけて行くらしい。5日もあれば魔王を2人殺せる。仕事が増えた。
「す、すいません」
ーーーーーーーーーーーーそう思うんなら、起きろ。この話が終わったら無理矢理起こしてやる。
「か、体の方は............」
ーーーーーーーーーーーーそんなもの知るか。お前なら何とかなるだろ。
「はぁ。わかりました。............あ、そう言えば。あなたは何て呼べば良いんですか?」
ーーーーーーーーーーーーん?あ、そう言えばそうだったな。教えてないな。そうだな............リオ。とでも呼んでくれ。
「リオさんですね。わかりました」
ーーーーーーーーーーーーよし、本題に入るか。
「そうですね。早めに起きた方が良さそうですし」
ーーーーーーーーーーーー本題の内容だが、お前にこう動いて欲しいと言うのを大雑把に言っていく。そこに修正等を加えるかどうかを検討する。というものだ。
「わかりました。では、どうぞ」
ーーーーーーーーーーーーうん。お前には、俺が指定した魔王を殺す。または監禁及び矯正を行って欲しい。
「殺すの方向で無くても良いんですか?神の手下みたいなものなんですよね?」
ーーーーーーーーーーーー確かにそうだが、絶対に勝てるという確信は?
「あ......無いですね。いつ何が起こるか解らないですしね。それで監禁及び矯正ですか」
ーーーーーーーーーーーーそういう事だ。まぁ、相手が見つからない間は、自由にしてくれ。国を作ろうが、壊そうがどうでもいい。
「............とにかく、神の手下を倒せば良いんですよね?」
ーーーーーーーーーーーー..................まぁ、そう言う事だ。
「他には?」
ーーーーーーーーーーーーん?何だ?もっと縛られたいのか?
「あ、いえ。では、起こしてください」
ーーーーーーーーーーーーわかった。次会うときは普通に会おうな。
「そうですね。昏睡してる時だけ話すのもなんですしね」
ーーーーーーーーーーーーあ、そうだ。一つ言い忘れてた。
「え、何ですか?」
ーーーーーーーーーーーーもう、出発して5日経った。
〜ディーネ〜
う〜。馬車ってこんなに暇なんだ............。
レーラちゃんはセルベアさんと遊んでるし、ブイさんは何か描いてるし、アルさんはコンを診なきゃだし。私だけする事が無いよ......。
それにしても、ブイさんは何を描いてるんだろう?
「気になるんなら見てみるか?」
「へ!?あ、はい!」
え、嘘!?こっちを全く見ずにわかったの!?ずっとを何か描いてたし、絶対こっちは見てない筈なのに!
で、でも。何を描いてるのかは判るんだし、気にしない気にしない。
さて、どんなの描いてるのかな〜?
..............................何だろ?これ。先に穴があいてて、黒い?持つ所は何となく分かるけど、それ以外はよくわからないよ......。
「これは、スナイパーライフルって言って、約2キロ............普通の弓よりずっと遠くの敵まで倒すことの出来るものでな。この先端の穴から、こう言う......先の尖った物が飛び出るんだ」
「具体的には、どれ位飛ぶんですか?」
普通の弓よりって言ってもあんまり飛ばないからわからないよ。
「そうだな............ここからあの鳥を余裕で撃ち落とせる位だな」
「え?鳥?......あ、あの鳥ですか!?あんなに遠かったら魔法でも一苦労なのに............」
「とは言っても、これは作れるようなら作るってだけだからな。本命はこっちだ」
え、他にもあるんだ?えーと....本当にわからない。何なのこれ。
「これは、リボルバー。使い方を間違えると自分が痛い目をあうが、これはこれで優秀な奴なんだよ。この部分をさげて、この部分を引くと弾........
さっきの、尖った物が出てくるんだ」
へえ〜いろんな物があるんだぁー。
「他にも色々あってな」
ブイさんの話が面白すぎて話し込んじゃった。
気付いたら、辺りが少し暗くなってる。
「おっと、話し過ぎたな。そろそろ寝る所を探すか?」
「そうですね。セルベアさんとアルさん、レーラちゃんもそれで?」
「えぇ、私は薪を集めてきます」
「ふぅ、もうお腹ペコペコだ」
「うん、いいと思うよ!」
よーし!皆の賛成............も、得られたことだし!
「今日は移動終了!料理しなきゃ!アルさん、手伝って下さいね」
「う、あぅ............私はお腹が..............................」
「いいか?アル。俺の世界には、働かざるもの食うべからずと言う言葉があるんだ。食いたいなら働け」
ブイさん、いい事言った!!!
まぁ、皆に聞こえないように「あれ、合ってたっけ?」って呟かなかったら良かったのに。
あれ?でもそれじゃあ............
「ブイ、お前はどうなんだ?働かないのに食べても良いのか?」
うん。そうなるよね。ブイさん、昨日はレーラちゃんと遊んでただけだったし。
「そりゃあ勿論............」
な、何だろう?気になる。
「..............................食って良い!俺は常時働いてるからな!」
「「えぇ!?」」
あ。アルさんと声がかぶっちゃった。
でも、常時働いてるからって何が!?あの絵を描く事?
「俺はコンから、頼まれてるんだよ」
え、コンが?何を頼んだんだろ?
「ここにいる全員を無事に魔王城に送り届けるってな」
............あ、そっか。無事に送り届けるには、気を張って敵の襲撃を警戒しなきゃいけない。そうやって気を張ってたから、私がブイさんの方を見てたのが分かったんだ。
この中で、1番の苦労人はブイさんだね。
..............................過労人はコンだけど。




