表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/20

2.パン屋の私と市場のレイラさん

今回はブランドンはあんまり出てきません。

あの日初めてやってきて以来2カ月間毎週パンを買ってくれる貴族様。毎週やってきてパンを買ってくれてこちらとしてはうちのお店のパンを好きになってくれてよかったと思っている。


あっ、今日もきた。


「いらっしゃいませ。本日はどのパンになさいますか?」


「…そうだな、この前は確かクリームパンを買ったからな、今日はバターロールパンにしようか。」


「はい、かしこまりました。では個数はいつも通り2個でよろしいでしょうか?」


「あぁ、頼む。」


実はこの貴族様いつもパンを2個買っていくのだ。もしかしたら奥さんがいるのかもしれない。…ありそうだ。なにせとても整った顔をしていらっしゃるから。きっと女性の方が放っておかないだろう。


「では200リンになります。」


「ではこれで、」


ぴったり200リンいただく。いつも思うが、お金の出し方がとても綺麗だ。チャリン、などの音が一切しない。


「ありがとうございます。またのご来店をお待ちしております。」


さて、少し時間が空いた。そういえばお母さんが今日の晩御飯の材料を買ってきてって言っていた。…よし!今から行くか。


「お父さん!ちょっと、買い物に行くね‼︎」


「あぁいってらっしゃい。あんまり遅くならないようにな。」


「はーい、行ってきます。」




今日は近所にある市場で買い物をすることに決めた。実はこの街の市場はこの国で一番大きく、色んな食材や珍しい異国の品まで集まってくる。


「おや、アンナちゃん今日は何をお求めかい?」


「レイラさん、こんにちは。今日は晩御飯の材料を買いに来たんです。」


「そうかい、今日は野菜が安いよ。」


「そうなの、じゃあ今日のオススメの野菜を500リン分お願いします。」


ここのお店で働いているレイラさんは野菜の目利きがとてもうまくいつも美味しい野菜を売ってくれる。


「はいよ、500リン分ね。…そういえばアンナちゃん、最近ここら辺で強盗が出たんだってさ。気をつけなさいね。」


「そうなんですか、教えてくれてありがとうございます。」


そうなのか、知らなかった。気をつけないとね。よし、夜はあんまり出歩かないようにしよう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ