12.新事実と不穏な影
今回、短いです。
ブランドンさんはとても驚いた顔をして
「今の魔法はあの魔術師長のオースティン様が開発した身体強化か⁉︎どうして君が使えるんだ!その魔法は何人もの魔術師が使おうとしてできなかった魔法だぞ!」
と言った。…えっ!オースティン先生って魔術師長だったの!確かそれは魔術師の中で1番偉いのではなかったでしょうか!それに身体強化が誰も使えなかったって…
そんなにたくさんの情報をもらって私の頭は混乱状態だ。それでもなんとか質問に応えようとした。
「えっとですね、私も今、オースティン先生が魔術師長だったと聞いて驚いています。それに身体強化だって誰も使えなかっただなんて信じられません。」
そう言うとブランドンさんはそうかといった風に頷くとその話は後で話そうといい、私の作った魔法陣の魔法について教えてくれっと言ってきた。私は少しもやもやしながらもそれに答えた。
「この魔法は水魔法の応用である氷魔法を使っています。ブランドンさん達も土魔法などでは『ウッドロッド』などと言った魔法を使いますよね?あれはその魔法を氷属性で作っているだけなのです。少し装飾をしていますが、名前をつけるとしたら『アイスロッド』とかですかね?」
と少し真面目に言ってみた。こうでもしないと落ち着けないからね。でもその代わりブランドンさんをさらに驚かせてしまったようだ。
「と言うことは君はウッドロッドを応用させたということか。その方法を聞いてもいいか?」
断る理由もないので頷いておく。ここにいる間は魔法研究がたくさんできそうだ。
「ここではなんだから部屋に行って話してもらいたいが、いいか?」
ここで断る理由もないので頷いておく。魔法について話せるなんてオースティン先生以外になかったのでとても嬉しい。私は笑顔で部屋に戻った。
「へぇ、あんな魔法を使える子がいたのか。面白そうだな。」