6.捕まった私と操られてる彼
今回とても短いです。
「…お……起……おい!起きろ‼︎」
そんな声が聞こえてゆっくりとまぶたをあける。…あれ?いつの間に寝てしまったのだろう。そう思いながら体を起こす。
「痛っ!」
はっ、そういえば私捕まっていたんだった。しかもケられたせいで骨が折れていたはずだ。
「やっと起きたか。1時間も寝かせてやったんだ。感謝しろ。…これからする俺の質問に答えろ、いいな。」
…1時間も寝ていたのか。よほど疲れていたのだろう。
「なんとか言ったらどうだ!」
ドンッ
「痛っ!ゲホッ…うぅ」
また、ケられた。
「今から質問に答えろ。いいな。
…お前は魔法が使えるようだが、どの属性が使えるんだ?」
「…火と水」
使える属性を全部言ってしまうと大変なことになると思うから。幸い、男は気がついてないようだ。
「そうか。…俺はこれから3日ほど外に出る。その間の食料はここに置いておく。考えて食べるんだな。」
バタン。
男が出て行った。しかし、まずいだろう。魔封じと骨が折れたせいで熱がでている。まずは寝ていたほうがいいだろう。そう思い目を瞑る。
「…我々は……騎士………ここで……」
「おい…触るんじゃね…」
そんな声が聞こえる。
バタン‼︎
「おい!大丈夫か⁉︎ ここにけが人がいるぞ!早く運べ!」
助かったんだ。漠然とそう思った。
「…たすかった」
そういうと私の意識は暗転した。
次回の更新は少し遅くなりそうです。