第八章 晃と魔法使い ジェイ
昼過ぎに襲われ、そこから歩き、村の宿に着いたのは夕食の時間ギリギリだった。フラフラになりながらぶつ切りの肉と野菜のスープを胃袋に流し込み、2人部屋しか残ってなかったのでそこを借り、2人ともベッドに倒れこんで朝までぐっすり寝てしまった。
女性と一つの部屋で一晩過ごすというイベントなのに、もったいないことをしちゃった。まぁ、ワクワク、ドキドキするだけで何も起こらないってのは定番だけど、ドキがムネムネを楽しめないってことは、やっぱもったいないよねぇ。国連でももったいない、って言ってるしね。
翌朝、俺はまだ昨日の疲れを引きずっていたが、レイミーは全回復したようだ。
今日はこのイケートン村で、魔法使いについて聞き込みを始める予定。見つかったら魔法を教えてくれるように頼もうと思うし、ダメだったら魔法に関しての話を出来るだけ聞いて、そこから進路を決めるつもりだ。
もっとも俺は、エイプリルの潜入用インセクターによって、その魔法使いがこの村から2キロほど東にある森の中にいることを知っている。ついでに、よく観察してもらって、魔法とはどんなものかも調べて貰っている。
映像と音声だけしか見れないため、詳しいことは判らないけど、基本的には声による詠唱で発動させているらしいってのはわかった。
実はわかっているんだけど、聞き込みをするってことでレイミーと分かれて、俺は村の外に出てちょっとした空き地に来た。見つからない位置に小型輸送艇を降ろしてもらい、拳銃と空の弾倉を中にいた作業用ロボットに渡す。代わりの銃と弾倉、そして頼んでおいた長めの軍用ナイフを受け取る。
これはレイミー用。捨て身でグリズリーに飛び掛った姿から、一応安心できる相手としてこのナイフを渡しておくことにした。あの時レイミーがこのナイフを持っていたら、致命傷とはいかなくても、かなりの傷を負わしたはずだからね。
そして、これも頼んでおいた、手のひらサイズの布の袋を1ダース受け取り、小型輸送艇と別れ、近くに生えていた胡椒のツタを引き抜いてカバンにつめた。
村の中に戻ってレイミーと合流。魔法使いが東の森にいるらしいとレイミーに告げる。レイミー自身は、最近村の周囲にゴブリンが集まっているらしいという噂を仕込んでいた。
ゴブリンが集まっているのなら危ないかな? と思ったけど、村の周囲限定で、決して遠くに行かないようって釘を刺しておけばいいかな? と思って、近くで遊んでいた子供5人に、サンプルとしてさっき引っこ抜いたツタを見せながら、袋を渡して胡椒の実を集めるように頼んだ。
村から離れすぎた所の実は、買わないからね。って言っておいたから大丈夫だと思う。ついでにゴブリンに喰われるぞ。とも言っておいた。
そして村唯一の、雑貨屋兼肉屋兼八百屋兼衣料品店という店で、丸くて固いパンをいくつかと、丸太のような形に縛り上げたハム、ニンジンのようなものを数本、タオルや茶色いロウソクとかを買ってから、レイミーと2人で東に歩き、30分ほどで森の端に到達した。あと30分ほど森の中を進めば、目的の魔法使いがいるはずだ。
「さて、森に入る前に気合を入れよう。レイミーにはこれを渡しておくよ。」
そう言って長めの軍用ナイフを渡した。
「切れ味いいから、扱いは慎重にね。ためしに、そこら辺の木とか切って確認してみて。」
ショートソードよりも若干短め、あくまでナイフという範疇の片刃の刃物で、黒く艶消しに加工された超硬鋼材の軍用ナイフだ。この世界の剣なら、1センチ刻みで輪切りに出来ちゃうものだ。
路上販売で、電話帳やケーブルとか切りながらセールスできちゃうよ。
そして、おもむろに、近くにあった俺の太ももぐらいの太さの木を、レイミーが切りつけた。刀身が木の太さよりも長かったため、あっさり切り倒された。これは、レイミーの腕もいいんだろうな。
でも、レイミー自身もかなり驚いてるよ。
「なんだ、このナイフは。ありえない、ほとんど抵抗を感じなかったぞ。」
まるで妖剣か、魔法の剣かと思ってそうだ。
「単に鋼の剣よりも硬い金属で出来ているだけだよ。その分、鋭い刃を持たせることが出来ているだけ。普通の鋼でその刃にしたら、薄すぎて簡単に刃が欠けちゃうけど、その金属なら薄くしても大丈夫ってことで、いい切れ味してるんだ。その分、扱いを慎重にしないと自分の指まで落としちゃうとかなるから、気をつけてね。」
まるで、宝物でも貰った子供のように目を輝かせてる。オーバースペックの武器を渡しちゃったかな、という不安もあるんだけど、まぁいいや。もしレイミーが犬だったら、きっと千切れるかもってぐらい尻尾を振りそうだ。嬉しそうなレイミーを見ているだけでも、ちょっと癒されるしね。
ある意味切り札として使うために、普段はいつものロングソードにするように言い含め、いじり続けたいってウズウズしているレイミーをなだめる。
完熟訓練は必要だろうけど、銃をオモチャにしていると早死にするぞ、って言葉もあるしねぇ。銃じゃなくナイフだけど、同じだよね、きっと。
はじめの内は木と木の間隔が狭く、ジグザグに歩くしかなかったが、15分ほどで木の間隔が広くなってきた。2人並んでまっすぐ歩けるようになってきたら、遠くのほうから爆音が響いた。
「なんだ? 落雷か?」
初めて爆音を聞くのなら、そう思うよねぇ。平成日本人としては、テレビの効果音で馴染みの爆音に聞こえたよ。
「この先で魔法使いが戦っているって可能性が高いな。行ってみよう。」
少しだけ早足程度にして、急ぐ感じで進む。全力疾走とかは、この状況じゃ迂闊ってやつだよね。
慎重に進んでいたら、やっぱり魔法使いがいた。戦っていた。ゴブリンと戦っているのかと思っていたけど、実際に戦っていた相手は、一体のフルアーマーの鎧だった。
え? 騎士団とかと戦闘? 騎士団なら、所属は国。国と戦うなら、善悪関係なく犯罪者扱いになるかも? 国からのお尋ね者と関わるのは、けっこう面倒なことになるんじゃないのかな? それをネタに魔法を教えてもらうか?
頭の中を打算が駆け巡った。
打算さんが転んだ。
レイミーが鎧に向けて走り込んだ。手には俺が渡した軍用ナイフ。
え? いきなりお尋ね者フラグですかぁ?
レイミーが鎧に軍用ナイフを突き立て、一気に切り裂いた。
鋼にもなりきってない鉄の鎧だ。超硬鋼材のナイフの敵じゃない。数度斬りつけただけで、胸から上が切り落ちた。
あれ? 中身ごと切っちゃった? それにしては血も出ていない。
よく見たら鎧の中身は、空洞だった。
リビングアーマーという動く鎧か? それとも、デュラハンとかいう首無し騎士とかかな。さっきまでは兜をつけて面当てを降ろしていた頭はあったから、動く鎧のほうか。
リビングアーマーの動き自体は、あまり早くない。カマキリやクマと比べたら雲泥の差だ。でも、気づいたことが一つあった。こういう敵には、俺の武器って何も役に立たないんじゃない? レイミーのような剣の腕もないし。
リビングアーマーの切り落とされた半身も、不気味に蠢いて剣を振り回している。
レイミーは剣を失ったリビングアーマーの足元に回りこみ、片足を切り裂き、歩けないようにした。
そして、魔法使いに譲るように下がって、魔法使いが一歩前にでる。
ゆっくり、長めの呪文を余裕を持って唱え、手をかざした瞬間、リビングアーマーが燃え出し、何の燃料も無いのに燃え続けた。鎧が元の形を思い出すことも出来ないほどの鉄くずになって、ようやく火は消え、一つの戦闘が終了した。
俺、ただ見てただけだった。orz
「やぁ、助かりました。ありがとうございます。」
その魔法使いは、さわやかな笑顔を向けて挨拶してきた。
年のころは十代半ば? 少年とも青年とも言えない微妙な感じ。どこにでも居そうな、普通って言うな、って容姿で、特にこれといった特徴もない感じ。でも、確かに、ゲンブの中で見た魔法使いだった。
「見事な魔法だねぇ。手を貸さなくても簡単に倒せたんじゃないのか?」
とりあえず、友好関係を築こう。
「いえ、だいぶ手こずっていましたよ。集中しないと大きな魔法が使えないので、その時間を稼ぐのが、なかなか出来ませんでした。」
今日はいい天気ですねぇ、って感じで言ってくる。でも、それって、かなりやばかったってことだよね。
「集中するために、誰かとコンビを組む、というのが魔法使いの戦い方なんじゃないのかな?」
いわゆる、パーティを組んで、壁役や攻撃、遠距離、回復役を配置するのが基本だよね。
「そうできたらいいんですけどね。」
なんか照れたように言ってくる。照れるところかな?
「なんでしないの?」
「え? 僕、魔法使いですから。」
「え? なんで?」
少し会話がかみ合わない。レイミーの方を見たら、ちょっと複雑な顔をした。レイミーに聞いてみよう。
「魔法使いは、王や貴族に召抱えられて、特別な役職を約束されるわけだが、一般の民からしたら、とんでもない力を持つ存在として恐れられている。特に地方だと、魔王のごとき存在と思われることもある。」
「あぁ、魔法使いに師事して魔法を習っても、一般の生活をしていないのは、そういう事も原因なんだねぇ。」
もっと、一般に魔法を馴染ませないと、この世界から魔法が消えていっちゃいそうだ。
そう思っていたら、なんか珍しい物でも見る目つきで、俺の方を見つめていた。
俺はそっちの気は無いよ?
「なんか、不思議な人ですね。確かにその通りなんですが、そういう言い方ってのは、初めて聞きました。」
あ、レイミーもうんうんと頷いている。おかしな事言ったかなぁ。
「俺たちは魔法に興味あって、魔法使いを探していたんだ。いろいろ、聞いてみたいんだが、かまわないか?」
本題を切り出す。さぁ、どう出る?
「えぇ、かまいませんよ、この先にキャンプを張っているので、そこでゆっくり話しませんか?」
おや、あっさり。
お言葉に甘えて、皆で移動。大きな木の前に一人用のテントと、焚き火の跡がある場所に行って、車座に座り、魔法使いが指先から火を出して、焚き火の炭に火を灯した。
やったね、魔法だよチバちゃん。チバちゃんって誰?
俺はカバンからハムの塊を出して、2センチぐらいの幅で3枚を切り出し、木の枝に突き刺して、塩と胡椒を振りかけてから火の前に突き立てた。丸いパンも上下に切り裂いて、火のそばに置く。焼けたハムをパンにはさんで、2人に差し出し、俺もかじりつく。
「なんか、これ、凄く美味しいですよねぇ。」
と言って、一生懸命咀嚼している。よっしゃ、胃袋は掴んだ。
水のストックが無くなり掛けてるという魔法使いに、予備の水袋を進呈し、ようやくお互いの自己紹介を始めた。
「僕の名前はジェンゲルンと言います。友達からは、ジェンとかジェイとか呼ばれていますので、言いやすいほうで呼んでください。」
呼びやすいのはジェイの方かな。Jって文字で覚えたら楽そうだし。
「俺は晃。アキラと呼んでくれ。」
略称はなくていいよね。子供の頃はアッ君だったけど、今更そう呼ばれるのは勘弁して欲しい。
「俺はレイだ。」
女の名前を名乗るのを避けて、ぶっきらぼうに言う。腹筋が痙攣する~。
「女の方がそういう言葉使いするのはどうかと思いますが。」
ナイス! そして、腹筋大爆発。転げまわりそうになったよ。レイミーは絶句してる。
「俺もそうだけど、レイミーも傭兵なんだ。女だと、いろいろ厄介だろうからね。」
一応、フォローしておこう。このフォローが、この世界で通じるかも見ておきたいしね。
「あぁ。なるほど。女だと、その、危ないですもんね。」
顔がほんのりと赤くなった。思春期の少年がいろいろ想像しちゃったんだね。
レイミーはちょっとブスっとしている。まぁ、さっさと話題を変えてあげよう。
「魔法は誰に教わったんだい?」
「師匠ですか? 師匠はケルスと言って、医者もしている魔法使いみたいな方なんです。」
「みたいな?」
「強い魔力は持っているんですが、基本的な発動以外は、大きな魔法が使えないんです。それでも魔力を使って治療みたいな事をしてますけどね。」
「魔法使いの医者ってのは、よくいるのかな?」
「普通は、医者と言ったら薬師ですね。薬以外だったら、せいぜい包帯を巻くぐらいかな。でも、師匠は傷を治す魔法を研究していて、体調を整える魔法はかなりの腕だと言われています。薬師よりも値段が高いにも関わらず、治療依頼で訪れる人はひっきりなしです。まぁ特に老いた方が多いんですけどね。」
嬉しそうに言う。自慢のお師匠さんなんだねぇ。でも、言い方からすれば、回復魔法って程でも無いみたいだ。
「お師匠さんみたいな魔法使いを目指しているんだ?」
「あ、いえ・・・。」
あ、影が差した。訳あり?
「実は僕、忌み子なんです。」
「忌み子って?」
困った時はレイミーにおまかせ。
「いろいろな場合があるが、身体の一部がモンスターの様な姿だったり、普通はわからない遠くのことを言ったりして、周りから恐れられる子供の事だな。未来の事を言って、預言者になった者もいたそうだ。」
「モンスターの姿って言うと、ハーフとかも?」
「いや、そういう被害も無く、父親、母親の特徴をしっかり受け継いでいるのに、トカゲの尾を持つ子供も産まれたとか言う事も多いらしい。」
単なる突然変異って訳でも無さそうだね。
「ジェイはどんな?」
あ、やべ、興味本位だけで聞いちゃった。まずい、謝った方がいいな。
「僕は、外見的には変わりないんですが、火の魔法力が体の中に渦巻いているそうです。」
なんかあっさり言っちゃった。謝るタイミングを逃したけど、とっとと謝っておこう。
「ごめん、あんまり突っつかれたくない話しだったよね。」
「確かに、師匠に会う前は、周りの物を燃やしてしまうという悪魔憑きと言われてました。でも師匠に会って、この力が大きな火の魔力でしかないって聞いて、落ち着きましたから、今は平気です。
ただ、体の中からあふれて、無作為に燃やしてしまわないように、魔法を使って魔力を減らしておかなければならない、ってのがありますけどね。」
「ここで、一人でゴブリン退治ってのも、そのためなんだね。」
「えぇ。人の役に立って、魔力の暴走も抑えられる、ってのなら一石二鳥だって、師匠も言ってくれました。」
なるほど、自慢したくなるお師匠さんだねぇ。
「使える魔法は火関係だけ? お師匠さんのような治療とかは?」
「それが、火に関しては本当に簡単に使えるようになったんですが、それ以外は全然ダメなんです。師匠によれば、自分の中にある火の魔力を、しっかり押さえ込めばいいはずだ、って言ってましたが・・・。」
「一応、習ってはいるんだ?」
「はい。」
「その魔法を、俺たちに教えてくれることは出来るかな?」
この質問は、はじめから来ることがわかっていたみたいだ。居住まいを正して、俺をしっかり見つめてくる。
「教える事は可能です。僕が判らないことでも、師匠に聞いてもらえば、教えてくれるはずです。ですが、覚悟はありますか?」
「覚悟?」
「はい。貴族に召抱えられ、戦争のときに利用される魔法使いですが、それ以外では大きすぎる力を持った脅威の存在として、他の人々から見られることになります。言ってしまえば、普通の生活が出来なくなるかもしれません。その覚悟です。」
言い慣れている。常に言うことを考えているって感じでその言葉を出し切ったようだ。この言葉の反応で、魔法を教えるかどうかを判断するつもりなんだろうな。
「俺は、その覚悟の必要の無い状況を作り出したいと思ってるよ。」
「はい?」
あまりにも予想外の言葉のせいで、理解に時間がかかってるみたいだ。
「今の魔法使いの状況は、魔法使いが何をしているのか、どのくらいの力があるのかとかが判らない上に、もし暴走した時に、対向する術がないってのが現状だよね?」
「えっと、え?」
今まで考えたことも無かったって視点の言葉だから、思考が追いつかないって感じだね。
もう少し判りやすく言い直した方がよさそうだ。
「要は、魔法使いは近所にいなくて、魔法使いがどんな人間たちなのか、普通の人たちには判らない。判らないから、怖いって思うと思うんだ。
いきなり暴れだす乱暴者とか、頑固な爺さん、日なたでネコを撫でるお婆ちゃん、面倒見のいいお姉さん、悪戯好きの男の子。そういうのが判っていれば、それぞれに対応するのは難しくないよね?」
「はぁ。それはまぁ。」
「ゴブリンの大群を燃やし尽くす炎の魔法を、面倒見のいいお姉さんが使える、ってのは脅威かな?
悪戯好きな男の子が使えるってのでも、面倒見のいいお姉さんに諌めてもらうことが出来るのなら、脅威は感じないと思うんだよね。」
「あ、あ・・・、つまり、アキラさんは、魔法を一般化しようってことですか?」
頭のいい子だ。そこまで一気に考えられたかぁ。凄いや。
「それが、治療魔法とかだったら、もっといいし、氷の魔法を夏場に使えれば、けっこう快適に暮らせるよね。風の魔法も農作業に便利だと思うよ。」
なんか呆けているけど、しっかりと見つめてくる。
「そして、魔法が広まれば、モンスターに殺される人も少なくなるだろうね。
そうなれば、魔法使いは怖い存在って思う人なんか居なくなると思うんだ。
魔法使いになるのに、覚悟なんか必要なくなるぐらいに。」
しばらく沈黙が続いた。
「そうなったら、いいですねぇ。」
諦めを含んだ憧れって感じのセリフだ。その道筋が想像できないんだろうね。
「使う人が多くなれば、魔法の研究も進むと思うんだ。こそこそと自分だけの独自の研究をして、それを弟子にだけ受け継げさせるっていう状況よりも確実にね。」
「可能なんでしょうか?」
「簡単だとは思わないけど、やれば意外とすんなりいくと思うよ。あと、一つの事をあきらめるってことが必要かな。」
「諦める事ですか?」
「そう、魔法が悪いことを考えるヤツにも使えてしまうって事。悪いヤツが使う魔法を、取り締まる魔法が必要になって、悪いヤツがそれをも上回る魔法を使ってきたら、その対抗手段も考えなくちゃいけない、っていうイタチゴッコに陥るって事。」
「あ、あ、それは・・・。」
「これは、魔法が単なる[道具]になったことを意味することだよね。剣やナイフにも同じことは言えるよね。要は使う人の心がけ次第。
そして、俺は、魔法を単なる道具にしてしまおうと思ってるわけだ。」
ここでまた、言葉を止める。怒涛のごとく押し流すんじゃなく、しっかり考えてもらわないとねぇ。
「魔法を教えてくれるかな?」
「僕で良かったら喜んで。」




