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アラサーの俺がヒロインの友達に転生?ナイワー  作者: 七地潮
〜のんびりいこうよ、え?いけないの?〜
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冒険者と一緒 3

「げっ、マジかよ」

眉間にシワを寄せて思わずって感じで漏らしたミヤミヤムー。

「ミヤミヤムー、口が悪いぞ。

ワシらが予定外の地に居るのだから仕方なかろう」

一番年長…いや、きっとエルフの方が年上だろうから、年長に見えるす、るってーと…いや、スルティドが呆れ顔で注意する。


説明によると、南の国に船を付けた諸島連合の冒険者達は、パーティーごとに分かれて、各地へ散ったと。

一番領地の広い西に四つのパーティー、東にアキチカ達、うちの国に二つのパーティー。

船にも残っているパーティーが居るそうだ。

で、うちの国を回った二つのパーティーのうち、一つはそのまま真っ直ぐ西へ、ハルモリ達のパーティーはそこから北へ、アキチカのパーティーは東の国から北へ、二つのパーティーが合流して、北の国でへ向かう。

船は東回りで北へ向かい、北の地で二つのパーティーを回収後、西へ向かい、残りのパーティーを回収後、帰国予定だとか。


え?待って、何その大雑把な予定。

だって、初めて来た大陸だろ?

期日も決めずに北の国で合流、西の国で回収って、ちゃんと可能なの?


「上陸前に大陸の周り一周して、大きな港の場所を大まかに把握はしているから、こう言う予定になったのですよ」

立ち直ったアキチカが説明してけれるけど、港だけチェックしても…。

「何かあっても対処できる力はあるから。

いざとなれば野宿で構わないし」

見た目の通りの大雑把なアッスルムに頷くエルフの双子。

冒険者って大雑把じゃないとなれないの?


「だからまあ、東の国へ入れなかったのも、ある意味想定内ではあったんです。

全ての国で歓迎されるなんて事はないですからね。

ただ、本来ならそのまま北へ向かうところだったんですけど……」

「来いと、感じた」

「うん、呼ばれてる様な感覚?

北へ行く前にどうしてもこの町へ来たかったから来ちゃった」

テヘペロみたいな顔のスック。

「来たら、絶好調」

コテンと首を傾げるクラリ、ちょっとあざと可愛い。

「あー、それは俺も感じる。

なんだろうか、体の中がサラサラしてる?」

同じくコテンと首を傾げるアッスルム……マッチョのコテンは可愛くない。


「魔力の循環がスムーズな感じだよね。

精霊樹の近くにいるみたい」

それだ、と頷く五人。

精霊樹の近くにってのはわかんないけど、精霊樹⁈

めっちゃ気になるけど、今は置いといて、魔力がうんたらかんたらってのは…。

「あの伝承が関係してるのでしょうか?」

そう、それだよ、リズヴァーン!

なる程と納得したおじさんが、竜の話をアキチカ達に聞かせた。


「それ、きっと、実話」

「ドラゴンは魔力の塊りだから、ドラゴンの居たと言われる場所は、魔力が豊富って聞いたことある」

「山が崩れたとか地面が抉れたはどうかと思うけど、昔ドラゴンが居たのかもしれないですね」

うんうんと納得しているアキチカ達。


「竜…ドラゴンは実在するのですか?」

思わず聞いてしまったよ。

だってドラゴンだよ?ドラゴン。

「話は色々聞くけど、俺は見たことないな」

ミヤミヤムーが言うと、アッスルムとスルティドが言う。

「崩れた山から出てきた骨は見たことある」

「ワシも骨なら見た。

どこの骨かは知らんが、ワシの背丈より長い骨だった」

「里に爪とウロコ、ある。精霊樹の素」

「クラリ、それは秘密だろ!」

「あ、…皆、聞かなかった、よろしく」

「大丈夫、噂は耳に入ってるけど、島々の詳しい事情はお互い探らないのは決まり事だし、マナーだからね」


うーん、第三者の耳もあるんですが、大丈夫ですかー?

まあ、俺達が聞いたところで、それを何かに利用しょうなんて考えないけどね。


しかしまあ、ドラゴンって魔力に関係あるんだ。

それに精霊樹の素って詳しく聞きたい!

でも機密みたいだから無理だろうなぁ。

それよりまず、他所の国よりうちの国の事だよね。

作物の成長が良かったりなんたりするのに、言い伝えが関係あるのかとは思ってたけど、俺のファンタジー予想、当たりだね。


「話が逸れたけど、俺たちは東の国へ入れなかった後、北の国へ向かうはずが、ここに来てしまったんです。

予定外の行動をとってしまっているので、問い詰められるでしょうね」

「後一日遅く連絡が入ったなら、出発した後だったのに」

肩を落とすアキチカとミヤミヤムー。

「どのみちバレるんだから、諦めて説教を受けよう」

アッスルムが二人の肩をポンと叩く。

「ボク達も」

「うん、怒られるよね。

でもここに来ようって言い張ったの僕達だし、仕方ないよ」

双子の言葉に、顔を上げるアキチカ。

「いや、言い出したのは二人でも、決めたのはリーダーの俺だから、二人が怒られる事はしないよ」

おお、アキチカイッケメ〜ン!


「アスデモス様、明日出発予定でしたけれど、連絡をして来た者達と会わなければならないので、出発が延びてしまうのですが。

ご迷惑でしょうから、館を出て宿を取ろうかと思うのですが」

おお、アキチカ真面目だねぇ。

そんなのおじさんの答えは決まってるじゃん。


「遠慮せずにこのまま泊まれば良い。

こちらは色々な話が聞けて楽しいし、国の端だから滅多に客も来ない。

館の者も領地の者も、とても楽しんでいるのだからね」

笑って言うトーマおじさんだけど、客が来ないと言うより、呼ばないんじゃん。

おじさんもおばさんも貴族嫌いだし、領民もうちの領地以外の人達と繋がりを持ちたがらないしね。

んん?もしかして領地ごとヒッキーなのか?


今から返事を書いて(今は夕食後ですよ)明日の朝イチに館を出てうちに届けて、それからすぐ出発しても、夕方到着になるだろうから、そんな失礼になる時間には来ないだろう。

来るとしたら明後日の午前中かな?


二つ目のパーティー(と言っても代表者二人だけど)どんな人達だろう、楽しみだな〜。


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