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アラサーの俺がヒロインの友達に転生?ナイワー  作者: 七地潮
〜のんびりいこうよ、え?いけないの?〜
80/112

婚約者とは

★★お詫びと訂正


この話は78話【図書室にて】の次の話となります。


つまり、予約投稿時に78話と79話を間違えて配置していました。


アップ前の確認を一話ずつ、アップ日にしかしていない私のミスです。


前回の話がぽっかり浮いてしまい、流れがおかしくなってしまい申し訳ありません。


同じミスをしないよう気を付けます。

本当にすみませんでした。




夕食の時に、チャリティーバザーに誘われたことを家族に告げた。

両親からは良い事だと反対されなかったけど、案の定兄が参加を渋る。


「バザーなど人の集まるところへ一人で行くのはどうかな」

「チャリティーは貴族女性として褒められた行いですよ。

アルバート、少しはキャスティーヌの自立を認めなさい」

「いつもは離れている護衛を側に置けばいいだろう」

兄だけが反対してるけど、父と母は参加を推している。

チャリティーは貴族女性の数少ない仕事のうちだから。


「護衛の方は普段通りでいいかと思います。

誘ってくださった方が一緒にいてくれると言う話ですから」

「あら、どなたかと共同で出店されるの?

それなら初めてでも気負わなくて済みますし、安心ですわね。

ヨルハイム様とですか?」

クリスティーナが兄と共同で輸入菓子店の計画を立てている事は、家族皆知っているし、元から俺の友達だから、父も母もクリスティーナと顔を合わせることもある。

「いえ、ビアトゥール先輩ですわ」

「ビアトゥール…大神官の息子さんかい?」

「ええ、私が時間を持て余しているのを気遣ってくれましたの」

答えると、父が難しい顔をした。


「キャシーは先日ビアトゥール殿からの婚約の申し出を断ったよね。

その方と二人で出店するのかい?」

兄に言われてそりゃそうだと思った。


けど暇なんだよ!

それにこの世界のバザーには未経験だから、どんな感じか行ってみたいし、どうせ行くなら出店してみたい。


「ダメでしょうか」

「そうだね、婚約を断った方と二人並んで、と言うのはどうかと思うよ。

どうしても参加したいのなら、他の人とにしなさい」

父も難しい顔のまま言う。

うーんそうだね、誘われたけど別にベルアルムと一緒じゃなきゃ出店できないわけでもないだろうし、バザー自体には参加して、別の人を誘ってみよう。

………って、友達の少ない俺には誰も居なくね?


「……護衛の方となら大丈夫でしょうか」

「リズヴァーンはどうした?」

俺の返事に父が尋ねてくるけど、

「リズヴァーンはお兄様の仕事の補佐をされるのではないのですか?」

知らんけど、兄が何かやるときは、すぐ手助けできるように近くにいるんだろ?

だったらこっちに構ってる暇ないだろ。


「キャシー、リズはサポートするつもりで一緒にいるのかもしれないけど、あくまでも第三者だよ。

僕とヨルハイム嬢とコウエンジ嬢が当事者なのだから、リズが時間をとる事はいくらでもできるんだ。

一度誘ってみたらどうかな?」

婚約者がいるなら、婚約者と一緒に行動するのが一般的だよね。

でも

「無理にお誘いするのはどうなのでしょう」

兄から離れたくないだろう。

無理矢理誘って一緒に来てもらっても、お互いに楽しくないだろう。


「キャシーの誘いを断るような奴なら、婚約の話は無かったことにしないといけないな」

あ、父が黒い笑顔だ。

「そうですわね、別にアルバートのサポートをしなくても、将来は領地を経営するのですから、他の仕事に手を出す必要はないですよね」

ああ、母も怖い笑顔だよ、リズヴァーンの立場が悪くなる〜。

「ふふふ、そうだよ、キャシーを一番大切に思わない奴なんて………ねえ」

え?兄よ、その途切れた言葉の続きが怖いんだけど⁈


「わ、私明日にでもリズヴァーンに尋ねてみますわ!」

これでリズヴァーンが断ったらどうなるんだろう……、おっそろし〜。



「と言うわけなのですけれど、リズヴァーン一緒にチャリティーバザーに行ってもらえませんか?」


翌日、登校してすぐにリズヴァーンを捕まえて、昨夜の話を説明する。

強制するつもりはなかったけれど、よくよく考えてみると、まがりなりにも婚約者なのだから、たまには俺に時間を割いてくれてもいいと思う。


「ビアトゥールからの話は断ったと聞いたのだが」

「ええ、婚約のお話は断りましたから、別に他意はないと思いますけど」

ただ皆が仲間外れにするから、時間持て余してんだよ、俺は。

その暇つぶしに付き合ってくれるだけの話しなんだけど、周りが気にし過ぎるだけじゃない?


「キャスティーヌ、つい最近怖い目にあったばかりだろ?

もっと男性に危機感を持つべきだ」

そりゃそうだけど、呆れたような言い方に、ちょっとムッときた。


「そうですわね、リズヴァーンの仰るとおりですわ。

でしたら私は大人しく家から出ずに引きこもっていればいいのですね。

他の方と顔も合わせず、家と学校以外に行かなければいいのですね」

「……いや、そう言うことでは…」

「リズヴァーンはお兄様と一緒できればいいのでしょう。

私が一人で時間を持て余そうと関係ないですものね!」


流石に言い過ぎたかと思うけど、ちょっと鬱憤溜まってたし、自由気ままに動けない生活に知らず知らずにストレスが溜まっていたみたいだ。


「………キャスティーヌ、すまなかった」

リズヴァーンが頭を下げた。

「そうだな、アルが新しいことを始めるのに、側にいたかったと言うのは俺の我がままだ。

自分のやりたいことばかり優先してお前を放置していたのは俺が悪かった」

「…いえ、私も言いすぎました、すみません」

八つ当たりをした自覚があるから、ちょっと気まずい感じ。


「いや、俺は俺なりにお前を大切にすると決めたのに、寂しい思いをさせてしまった」

「別に寂しいわけでは……」

「自分の身勝手を棚に上げて、キャスティーヌを責めるのは間違っている。

本当にすまなかった。

今更かもしれないが、バザーには俺を連れて行ってくれないだろうか」

めっちゃ真摯に頭を下げるリズヴァーン。

素直になられるとなんとなく罪悪感が。


「ありがとうございます、是非一緒に行ってください」

早くこの空気をどうにかしたくて、話を受ける。

頭を上げたリズヴァーンが、じっとこっちを見てくる。

何?


「俺は人の気持ちを察することは、どうも苦手なようだ。

これからも思ったことははっきりと伝えて欲しい」

うっ…もしかしてまた【貴族令嬢】として規格外だったか?

ズバズバと思ったことを言うのはダメだったか?


「あの…色々言ってしまってすみません」

「謝ることではない、そちらの方がありがたいと言っているんだ。

これからもそのままでいてくれ」

「は……はい、リズヴァーンがそれで良いのなら」


なんだろう、貴族令嬢らしくするつもりが全然できてなく、しかもそれで良いと言われたら、俺はこれからも規格外のままになってしまうのでは?


………うん、考えるだけ無駄かな、俺は俺でしかないから。

でも、少しは気をつけるようにしよう。

そう自分に言い聞かせながら、リズヴァーンと別れて教室へ向かった。


★★お知らせ★★


少し遅くなりましたけど、次回から今月の連続投稿やります。


明後日18日から1週間連続投稿します。

今月は開始が遅くなったので、一週間で…。


24日まで、毎日投稿しますので、よろしくお願いします


……順番やらなんやら間違えてないからしっかり確認しておきます。

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