DEF達の目的…甘いね
翌日、またしても目の前に現れる六人。
教室を出たところで待ち伏せ…いや、出待ちをされた。
今日は男性……えーと、ちゃ…ちゃ…チャールズ?が最初に話しかけてきた。
「サリフォル様、少しお時間をいただいてよろしいですか」
昨日スカーレットに言い負かされた女生徒は後ろに控えて、視線を外している。
俺の両サイドにはスカーレットとクリスティーナがいるから、ちょっと警戒しているのか?
「少しなら大丈夫ですよ」
昨日の今日で再び来るくらいだから、よっぽど聞きたいことがあるんだろう。
昨日は上から発言にイラッとしたけど、話を聞くくらいならいいかな。
教室の入り口にたむろっていると邪魔なので、正面出入り口の横にある、待合室へ移動した。
椅子とソファーが置いてあって、迎えの馬車などを待ったりする場所だ。
「それで…どう言ったご用件ですか?」
話の内容に見当もつかないけど、さっさと終わらせたくてこちらから切り出した。
すると、六人は顔を見合わせ、代表として、男子生徒Aが口を開く。
「噂をきいたんだけど君、リズバーンと婚約したんだって?」
ん?あれ?もう一週間以上経つのに、まだ広まってないんだ。
「ええ、そうですが……それが何か?」
肯定すると、六人の顔がパッと華やいだ。
なんなんだ?
「す…すると、貴女が謝恩会のダンスパーティーで、アスデモス様と踊るのね」
「ええ、そうなると思いますが…」
「本当にそうなのね?
アルバート様とは踊らないのね?」
ああ、はいはい成る程。
兄と踊りたいけど、兄のシスコンは皆知っているから、俺と兄が踊ると思ってたんだね。
で、俺がリズヴァーンと踊るなら、兄のパートナーが空いてるからワンチャンあると思っているわけね。
「そうですね、兄のパートナーはまだ決まっていないと思いますわ」
でもさ、兄は一人だけど、あんた達三人だよね?
今から三人で争うの?
まあ、それは俺には関係ないとして、男子生徒が嬉しそうなのはなぜだ?
「よし、リズヴァーンがアルバートから離れたら、もっと近寄れるぞ」
「今まであいつが独占してたからな」
「今度カフェに誘ってみよう」
あー、そうね、兄の側には影のようにリズヴァーンが張り付いてるもんね。
気軽にお茶にも誘えないよね。
でもさー、パーティーのパートナーにせよ、リズヴァーンの後釜の友達の座にせよ、あんた達から選ばれるとは限らないよね〜。
喜んでいるところに水をさすのもなんだから、言わなかったけどね。
あと、疑問に思うのが、なんでこう言うザコって言うかモブキャラって3人セットが多いんだろう?
一人ハブにならないのかな?
それとも多数決で決める時奇数じゃ無いと決まらないから?
なんてくだらない事を考えながらも、六人と別れて馬車に乗る。
今日はうちで課外授業の話をする予定なんだ。
その馬車の中での話題は、勿論先ほどの六人の先輩の件。
「あの方々はアルバート様のご学友ですよね?
仲がよろしくないのかしら」
「そうですね、仲がよろしいのでなければ、一週間以上も前に決まったキャシーの婚約の件を知らなくても仕方ないのかしら」
「親しい方なら身内の喜ばしい事は伝えますものね」
「それにキャシーとアスデモス様が婚約されたからと言って、アスデモス様がキャシーに付きっきりになるとは思えませんわ」
「そうですね、アルバート様の隣をアスデモス様が譲ると思えませんわね」
いや、二人の話題が先ほどの六人の件か。
それにしても二人の中の兄とリズヴァーンの印象はどうなっているんだろう?
まぁ、俺も二人の意見に同意だけどね。
口に出すのもなんだから、聞き役に回っていたよ。
家に着いたら、週末の持ち物や、作業の流れの確認、分担などをお茶をしながら楽しく話した。
男子には明日教室で伝えることとなっている。
だって、気軽に呼べないでしょう、王子様をさ。
とりあえず、課外授業が平穏に過ぎるといいなぁ……ってあまり考えるとフラグになるからやめとこう。
8月最終日、連続投稿も今日までです。
お付き合いありがとうございました。
多少は書き溜めが減ったかな?
次回からは偶数日アップに戻ります。
次のアップは8月2日になります。
また明後日お会いできたら嬉しいです。




