表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アラサーの俺がヒロインの友達に転生?ナイワー  作者: 七地潮
〜のんびりいこうよ、え?いけないの?〜
70/112

スカーレット、カッコいい!

クリスティーナに色々バレた翌週、ちょっとドキドキしながら登校した。

良かった、クリスティーナは以前と変わらず接してくれたよ。


ただちょっとだけ変わったのが、今まで移動教室で急ぐ時なんか手を引いてくれてたり、寄り添うように座っていたのが、微妙に距離がある。

それと、スカーレットの肩をポンっと叩こうとしたり、腕を組もうとすると、さり気なく割り込んで来て、遠ざけられてしまう。


……つまり、ボディタッチが一切できない状況だ。


別に胸や尻じゃないんだから、手を繋いだり、肩に手をやるくらいいいじゃんか、ってクリスティーナを見ると、睨まれてしまいました。

はい、無闇矢鱈に触りません。


放課後、新しくできたパティスリーに3人で行く事になっていたんだけれど、週末にある課外授業の確認で、クリスティーナが先生に呼び出されたので、中庭の噴水広場のベンチで、スカーレットと二人で話しながら待っていた。

するとそこに近寄る複数の影…。


「サリフォルさん、少しお聞きしたいことがあるの、よろしいかしら」

んー、見たことあるなぁ。

確か兄のクラスメイトで誕生日にも来ていた女生徒DEFこと、ダイアナとエリザベスとフランシーヌ…だっけ?

今声をかけたのは……どいつだ?

知らない顔じゃ無いしと、返事をしようと思ったところ、スカーレットに止められた。


「貴女はドルシュ男爵家の方ですわよね?

男爵家の方が伯爵家の令嬢にいきなり不躾な話し方をするのはいかがなものでしょう」

スカーレットの知り合い?

思わずスカーレットを見ると、ニッコリ微笑んでいるけど、目が笑っていないし、醸し出す雰囲気が怖い。

「まあ!私は最上級生ですよ!

きちんと年長者を敬いなさい!」

あ、知り合いじゃなかったみたい。

でも、こな男爵令嬢……エリザベス?大丈夫なの?

スカーレットは侯爵令嬢で、王子の婚約者だよ?


「おほほほほほ、敬いなさいですって?

たまたま少しばかり早く生まれただけではないですか。

学園へ通ううちは通じますでしょうけれど、卒業した後は、数年早く生まれたからと言ってそれがどれほどのものなのかおわかりではありませんの?

その程度の教育も受けていらっしゃらないなんて知られますと、家名に泥を塗る事になるのではないかしら」

口元に手を当てておほほほ笑い!

これで腰に手を当ててたらまさにテンプレな【悪役令嬢】!

思わずほうほうと、感心していると、三人娘の後ろに控えていた男子生徒ABCが、やっときづいたようだ。


「おい、その辺で…」

「私達はそのチビに用事があるのよ、他人が口を出さないで!」

「私はキャスティーヌの友達ですわ、礼儀のない方々に困らせそうなのを放っておけません」

「礼儀が無いのは貴女でしょ!

目上の者の前で座ったままなんて!」

「お、おい」

男子生徒が止めようとするけれど、DEFの勢いは止まらない。


「大体貴女は誰ですの?」

うーん、聞くの?聞かない方がいいんじゃない?

聞かずに出直した方がいいと思うよ?


「あら、私をご存知ありませんの?

そうですわね、新年パーティーに子爵家や男爵家は招かれませんものね」

そこで一旦言葉を止めて、背筋を伸ばして座り直すスカーレット。

「初めまして、私の名前はスカーレット・オルグストーと申します。

一応侯爵家の長女ですわ」

ひっと息を飲む声が聞こえた。

うん、上から2番目の上位貴族だもんね。

侯爵家と伯爵家でも、位は一つしか変わらなくても、全然違うのに、男爵家ってほぼ庶民と変わりないんだから、不敬の一言だけで済まされなくなるよね。


三人娘はヒソヒソと「第二王子の婚約者」と囁き合ってる。

名前は知ってても本人は知らなかったんだね、ご愁傷様。


「あ……あの…………、失礼致しますわ」

DEF退場〜、残された男子生徒も、キッチリ90度に頭を下げて退場〜。

さよ〜なら〜。


「絡まれそうなところ助けてくださりありがとうございました」

俺が礼を言うと、スカーレットは少し頬を赤くして、気まずそうに言う。

「少し言い過ぎましたわ。

あの方々が高圧的で少し気に障りましたの」

確かに上から目線だったよね〜。


「だいたい少しばかり早く生まれたからと言って、上位に立とうとする心根が嫌ですの」

「そうですね、大人の方でも長く生きているだけで、尊敬できない方はいますからね」

「そうですわ、生きた年数ではなく、どう生きたかで尊敬できるできないが変わってくると思いますの。

どれだけ長く生きていらしても、人としての成長ができていない方はいくらでもいますからね」

老害はどの世界でもいるよね。

でも、本当スカーレットのこう言う気性は好きだわ〜。


「スカーレットとてもカッコ良かったですわ」

思ったことを口にすると、スカーレットは一瞬目を見開き、オロオロと視線を外した。

「女性にカッコいいは褒め言葉ではありませんわよ」

耳まで赤いよ、かーわーいーい!

「そうですか?

大人数の方にハッキリと言葉を紡ぐ姿は、とても素敵でした。

それに今真っ赤になっているのはとても可愛いですわ。

私が男性なら惚れてしまいます」

ホントなんで女なんだろう、男なら……!

「もう!からかわないで下さいませ!」

「王子が羨ましいですわ」

「キャスティーヌ!」


クリスティーナが来るまで、ニヨニヨしながらスカーレット弄りをしてしまった。


………やりすぎて怒られましたけどなにか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ