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アラサーの俺がヒロインの友達に転生?ナイワー  作者: 七地潮
〜気がつけば第二の人生?〜
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混乱しまくりッス

話がまとまったところで、兄が紅茶を持って戻って来たので、今決めたことを伝える。

本当に婚約するのではなく、とりあえず身を守るただと伝えて。


「…………………………………話はわかった。

確かに虫除けに婚約者がいると言うのは役に立つだろう」

長い沈黙の後、渋々と言った感じで、兄が頷く。

「たが!虫除けの偽装だとわかっていても!

キャシーに婚約者ができるのは………ツライ……」

「アル……お前がどれだけキャスティーヌのことを愛おしく思っていても、そう言った意味での愛おしさではないだろう?

いずれは誰かに嫁がなければいけないのだから」」

そんな事はわかっている!とリズヴァーンを睨みつける兄。

「だが、例え婚約しようとも、将来結婚しようとも、お前がキャスティーヌの兄であることは変わりないだろ」

うん、まあね、親兄弟の縁は切れないもんね。

普通に生きていくなら。


兄は無言で何かを考えて、考えて、考えて、はっ!と顔を上げた。

「そうか、変な奴にキャシーを取られると、遠くに連れて行かれて毎日会えなくなったり、下手するとなかなか会えなくなったりするかもしれない。

でも相手がリズなら、毎日だって会うことができる!

なんなら僕も一緒に暮らすこともできるか」

……いやいやいやいや、お兄さん!

婚約話は一応偽装だし。

それにゆくゆく誰かと結婚したとして、その相手が誰であっても、嫁に行った妹と毎日会うなんて無いから。

しかも一緒に暮らす?

ありえるわけないから!!


「………いいかもな、それ」


???なんですと?

リズヴァーンさんあなた今なんておっしゃいました?

もしかして、俺と婚約したらもれなく兄がついてくるから、間違えて結婚しても大丈夫とか思っていないかな?

お前の中では【キャスティーヌとの婚約】じゃなくて【アルバートと一緒にいる手段】なんじゃないのか?

え?このままではややこしいことになるんじゃないの?

この偽装婚約受けない方がよくないか?


あ、ダメだ、気分が悪くなって来た。


「お兄様、私少しばかり気分が悪くなって来ましたから、休みたいのですが」

「大丈夫かい、キャシー。

僕のことは気にせず休みなさい。

眠るまで頭を撫でてあげよう」


いらんわ!


「いえ、一人にしていただきたいです。

それに今の話をお父様やお母様に上手く伝えて欲しいのですけど」

「そうだね、キャシーが辛い目にあったことは伏せて、身の安全のためにだと言うことを伝えないといけないね。

そちらは任せてくれ。

キャシーはゆっくりお休み」

「ありがとう、お兄様。

リズヴァーンもありがとう」

二人に礼を告げる。

もう、頭が痛くなるし面倒だしで、二人に丸投げすることにする。

頭のいい二人だから、上手いことやってくれるだろう。 

もう、マジに頭痛いから。


兄が部屋を出て両親の元へ向かう。

リズヴァーンも部屋を出ようと入り口まで行き、そこで立ち止まると、振り返って告げてきた。


「俺は偽装でなくてもいいんだけどね」


…………リズヴァーンさんや、それは一体どう言う意味なのですかな?

俺の頭はショート寸前なのです。

本日の営業は終了しました。

今の言葉は聞かなかったことにさせていただきます。


おやすみなさい。

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