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アラサーの俺がヒロインの友達に転生?ナイワー  作者: 七地潮
〜気がつけば第二の人生?〜
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婚約するの?

翌日の放課後にリズヴァーンがやって来た。

俺はベッドの上でお出迎えだ。

いや、きちんと起きてサロンで迎えようと思ったんだよ?

でも兄も両親も、まだとこから出るなって。

過保護なんだから。


因みに兄は俺が襲われかけたことまでは知っているようだ。

相手は知らないけれど。

両親は、ただ単に体調を崩しただけだと思っている。


だってさ、両親にバレるとマジに問題が大きくなり過ぎる。

それこそモースディブス関連の店を、全部国から追い出すとか?

それもあるし、俺の名誉のためにも、兄は秘密にしているようだ。


兄とリズヴァーンが部屋に入って来て、ベッドのそばに椅子を寄せ座る。

さて、まずはお礼を言わないとね。


「リズヴァーン、先日は危ないところを助けていただき、ありがとうございました。

本当に助かりました」

「いや、もう少し早く辿り着いてたなら、怖い目にも合わせなかっただろう」

「いえ、来ていただいただけでありがたかったです」

二人で頭を下げあっていると、兄が割り込んできた。

「やはり詳しくは教えてくれないのかい?」

「……ごめんなさい、お兄様」

「アル…いずれそのうち全てを話すから、今は抑えてくれないか」

俺とリズヴァーンが言うと、兄はクッと唇を噛みしめた。


「あの……少し気になるのですけれど………リズヴァーンの左目の下って、お兄様のせいなのですか?」

リズヴァーンの左目の下が、薄らと青黄色い。

青タンの治りかけって感じなんだけど、コレって兄が殴ったんだよな?

「………………リズが俺に隠し事をするから……」

「アル……キャスティーヌの為にも、お前の為にも、今はまだ話せない」

二人とも辛そうな顔をしている。


兄に隠し事はしたくないけど、詳しく言うには、俺のショックが薄れていないだろうし、犯人をバラすと、兄が半分でも殺っちゃいそうで。

半殺しにして気が済んでも、そこから何があったか周囲にバレる可能性がとても大きい。

そうすると俺がまた傷つくから。

周りから色々ゲスな勘ぐりとかさ、ある事ないことを、面白おかしく話を広げて、被害者が傷を重ねることになる。

セカンドレイブって言うんだっけ?


だからこそ何を言われても殴られても、リズヴァーンは口を閉じてくれているんだよね。

いい男だよなぁ。


今日来てもらったのは、直接礼を言いたかったのともう一つ、聞きたいことがあるからなんだけど………兄が邪魔だ。


「お兄様、わたし少し喉が渇きました。

マリアンヌにお茶を淹れるように伝えて来ていただけませんか?」

「ああわかった。

少し待っていなさい」

素直に部屋から出て行ってくれて助かったよ。

よし、今のうちに聞かなければ!


「あの、…リズヴァーン、あの時仰っていたのはどう言うことですの?」

「言ってたこと?」

「その……私との婚約とか…………」

「ああ、あれはうちの両親がそうしたいとは言っているが、ああ言っておけば彼方も引きやすいだろ」

なんと、相手が手を引くように嘘をついたと。

「キャスティーヌが卒業するまでは、そうしておけば今回みたいなことが、ある程度は抑えられるのではないのか」

確かに、全くのフリーより、親も認めた婚約者がいますよ、って大義名分があれば、そうそう今回みたいな目に遭わないか?

「卒業した後は、何かと理由をつけて、婚約解消となったとすれば良い。

結婚するわけではないから、問題はないだろう」

それはそうかな。

これはこのままリズヴァーンを婚約者としておくのはお得かな。

でも……


「私はとても助かりますけれど、リズヴァーン様に迷惑がかかりませんか?

なんのメリットもありませんし」

「いや、俺も見合いよけになるしな」

「でも、リズヴァーン様に一緒になりたい方が現れたら……」

その時は婚約解消すれば良いんだろうけど、相手の方が【婚約者持ち】だと、一歩引いてしまうのでは?

「一緒になりたい人、か…………。

ずっと一緒にいることさえできればいいからな……」

リズヴァーンが小さな声で呟くけど、はっきりと聞こえなかった。

でも聞き返さない方がいい雰囲気?


少し考えてみて、他に名案もないし、話を合わせてくれるなら助かるから、この話に乗ることにした。

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