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アラサーの俺がヒロインの友達に転生?ナイワー  作者: 七地潮
〜気がつけば第二の人生?〜
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不穏な展開

「やあ、キャスティーヌ嬢、噂で聞いたんだけど、神官の息子と婚約したんだって?」

何で一男いちなん去ってまた一男、翌日の放課後にはモースディブスに校舎裏へ連れてこられた。


「あのお上品な神官殿には君のような女性は手に余るだろう……手乗りサイズと言えどもね」

なに、その『上手いこと言ったぜ』みたいなドヤ顔は!


「君みたいに面白い子は、大人しく神殿に居るより、世界中を回る俺みたいな男の方がお似合いだと思うよ。

見た目も俺の方が男らしいしね」

なに、その俺様ナンバーワン発言は!

それにハッキリと面白い子って言ってるね。

思わずジト目で見つめてしまうと、笑い出すモースディブス。


「クックックックック………、本当に令嬢らしくないね。

そんなに顔に出してなにも言われないのかい?」

しまった、また顔に出てた?

昨日ベルアルムにも言われたばかりなのに。


「ほらほら、言ってるそばから」

「もう!からかわないでくださいませ!」

「あはははは、ほんっと愉快だねえ」

「面白いとか愉快とか、私はオモチャじゃありません!」

「いやいや、からかってる訳じゃないって、可愛いって思っているんだよ」

笑いながら言っても説得力ないですが。

「ちっとも褒められたように感じません!」

「褒めてるって。

ツンケンした貴族っぽくなくって、クルクル変わる表情に、素直な性格がよく現れてて可愛いって言ってるじゃないか」

うーーわーーー、なに言ってんの、このスケコマシ。

言葉を飾っているけど、庶民っぽくてポーカーフェイスの出来ない子供って聞こえるんだけど。


「ほら、そこで赤くならずに真顔になるところなんて、君は本当にあのアルバートの妹なの?

アイツは凄いよね、笑顔で周りを黙らせるんだから」

「確かにお兄様は、どんなことでも笑顔の下に隠せますけど、ビアトゥール様は、私のこともお兄様のことも褒めていませんわよね?」

俺で遊んでいるだけだろう。


「いや、本気で君を気に入ってきているよ。

そのポンポン言い返すところなんて、とても楽しいじゃないか。

以前会った時なんて、なにも言い返せない、気の小さな子かと思ったら目は冷めてるし、ギャップがある子なのかと思ったら、実は表情も取り繕えない子供だし。

かと思ったら遠慮なく言い返すし。

君となら楽しく付き合えると思うんだよね」

「あら、言い返されるのがお好きですの?

そんな性癖に合わせることなどできませんわ」

マゾかよ、サドの次はマゾが出てきたのかよ?

なんて思いながら深く考えずに口に出してしまった。

あれ?今俺なんて言った?


しばしの沈黙の後、モースディブスは今度こそ腹を抱えて笑いだした。

笑いすぎてむせたりもしている。

………どうしょう、やらかしちゃったよ。

「あは、あはははは、はーははは………令嬢が、性癖とか、男に向かって言う?

お腹、痛い、なに、君俺を笑い殺す気?」

いや、死ななくて良いから、記憶をなくして。

「あーー、面白い、君ってそんな子なんだ。

アルバートの前でもそんななの?」

「お!お兄様に変なこと言わないで下さいよね!」

「え?内緒なの?

じゃあ君がこんなに面白い子だって知ってるの俺だけ?

二人だけの秘密?」

笑いすぎて滲んだ涙を拭いながら言う。

そこまでウケていただきありがとう……なんて言わないよ!


「もう、本当にからかうのはやめてください。

私は誰とも付き合う気は……暫くの間はありませんから」

「そんなこと言わずに、俺と付き合おうよ。

君みたいな笑わせてくれる子、他にいないから」

「そんなに笑いたいなら喜劇でもご覧になればよろしいのではないのですか」

そっぽを向くと、なぜか近づいて来るモースディブス。

俺の肩に手を乗せて、笑いを収めた顔で覗き込んでくる。



「最初はさ、アルバートの妹だから、意趣返しにからかってやろうかとか、弄んでやろうか、なんて気持ちはなかったとは言えないよ」

真面目な顔してなにゲス告白してんだよ、コイツ。

「でもさ、君を見てると、本当に面白くて、一緒にいると楽しいんじゃないかなって思ってさ。

そうしたら君に婚約話が有ったって聞いて、なんだか面白くなかったんだよね」

それはただ単にオモチャを取られそうになったから、とかなんじゃないの?

「いや、そんなことない」

口に出してないことに返事しないで!

「……いや、そうかもしれなかったけど、こうして君と話してみて思ったんだ。

どうやら俺は君のこととても気に入っているみたい」

だからオモチャとしてだろ?

「いや、オモチャとしてならからかうだけで気が済むけど、もっと君の色んな表情も見てみたいんだ」

だから!脳内セリフと会話するなって!

「例えば……この中はどうなっているのか………とかね」

「ひょっ!」

言いながら右手を肩から滑らせ、その手が胸に。


「ははは、そんな面白い声を出すなんて、本当に儀式済んでるの?」

言いながら、じわりじわりと詰め寄って来る。

詰め寄られた分後ずさるけど、いつの間にか壁際に追い詰められていた。


ヤバイ、逃げ場がない!!

んー、ちょっと今までと違った感じの展開なので、一気に行きます。


10話連続投稿よろしくお願いします。

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