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アラサーの俺がヒロインの友達に転生?ナイワー  作者: 七地潮
〜気がつけば第二の人生?〜
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シスコンの本領?

三日後が兄の誕生日だと言うのに、未だにプレゼントを準備できていない。

一人で街へ出ようとすると、必ず兄が来る。

このままだと肩叩き券になるぞ…。


ちょっとイラッとしたので、休憩時間に伝言を頼み、放課後にリズヴァーンを呼び出した。

ちゃんと『放課後校舎裏に一人で来いや』と書いたから、大丈夫だろう。


「どうかしたのか、キャスティーヌ」

待ち合わせ場所にやって来たリズヴァーンの後ろを伺う。

よしよし、ちゃんと一人で来たな。


「あの……お伺いしたいことがありますの…、お兄様のことで」

「座って話そうか」

特別校舎の裏には花壇があり、いくつかのベンチもある。

その一つに並んで座った。

さて、呼び出したは良いけど、どうやって聞こう………。

「リズヴァーン様はお兄様への誕生日プレゼントは、もう準備されているのですよね?」

流石に直球では聞けないな。

「ああ、勿論」

「実は私まだですの。

渡す物は決まっていて、それを手に入れるために街へ行きたいのですけれど、学園から出ようとするとお兄様がいらして……。

渡す本人と一緒に行くのはちょっと……」

「それはそうだろうな」

リズヴァーンが頷く。

「そこでお尋ねしたいのですけれど、………もしかしてお兄様って私に探知魔法をかけているのですか?」

これ、本人に聞いても絶対答えてくれないと思う。

でもきちんと知りたかったから、リズヴァーンを呼び出したんだよ。

「………………………………」

無言のリズヴァーン。

あ、コレ黒だ。


「やっぱりそうなんですね。

毎回一人で帰ろうとすると、来ますもの、お兄様」

「……俺からは何とも言えないけど、プレゼントを買いに行きたい気持ちはわかる。

…………そうだな、とりあえず、一人で学園を出ない、男性と二人でもダメだ。

キャスティーヌに危害を加えようとしている相手が、お前を学園から連れ出そうとしても、すぐに駆けつける事ができる………と思う」

え?ナニソレ、そんな高性能な魔法を俺にかけてるの?

大体連れ立っているのが男か女かまでわかるもんなの?


「護衛がいますのに?」

「護衛がいても、だ。

お前のためだけに編み出された魔法だからな。

他の相手には使えない…………のではないのかな」

「確かに凄いですけれど、そうすると私はプレゼントを買いに行けないですわね」

ここまで詳しく兄の魔法を知っているのなら、抜け道もしっているんじゃないのか?

『ワタクシ悲しいんですの、何か手はずはないのかしら』ってのを前面に押し出し(たつもり)俯いてみせる。

そしてダメ押しだ。

「せっかくお兄様に喜んでいただけるプレゼントを思いつきましたのに」

兄を喜ばすため、それはリズヴァーンへのプレッシャーだ。


「…………………………………そうだな、学園から出て、距離が離れてしまうと分からなくなるから、街までは女性と居たら大丈夫なんじゃないかな」

あ、そうなんだ、距離ができれば分からなくなるんだ。

そう言われれば、確かにクリスティーナと街へ行く時は、来ないもんね。


流石リズヴァーン、兄のこと聞くなら彼が一番だよね。

ここはよいしょしておこう、また何かあったときのためにね。

「凄いですわ、リズヴァーン様。

リズヴァーン様はお兄様のことなら何でもご存知ですのね。

妹の私が知らないことでも、リズヴァーン様に聞けば分からないことはないのですね」

よいしょと言っても、本心だからね。

まあ「肉親より知ってるってストーカーかよ」とか思わなくもないけど。


リズヴァーンは無表情だけど、口元がちょっとむにむにしている。

「本当にありがとうございました。

それと……このことはお兄様には秘密にしておいてくださいね。

お兄様をビックリさせたいですから」

「そう言う表情はやっぱり似ているな……」

ニッコリ笑って見上げる俺に、ボソっとリズヴァーンが呟いたけど、小さすぎて何を言ったのか聞き取れなかった。


情報を得た俺は早速、クリスティーナとスカーレットに案内ついでに、一緒に学園を出てもらった。

案内先は両方とも、やっぱりというか何というか、想像通りの場所だった。




行き先よりまず、この世界の魔石について語ろう。


【魔物からドロップするアイテム】そう言う一面あるけれど、この世界の魔石とは、【魔力が蓄積され作られる結晶】となる。

魔法を発動する時の補助(威力が上がったり、継続時間が延びる)に使ったり、魔道具の動力となったり、術式を付与したりして使う。


だからと言ってホイホイできるものではなく、同じ系統の魔法を何千回、何万回と使うと、稀に体内にできる結晶だ。

そして、魔獣以外でも魔石が作られることもある。

火魔法を使うサラマンダーなら、火の魔石、鎌鼬なら風の魔石、そして、回復魔法を使い続けた神官なら、聖属性の魔石。


そう、この世界では人からも魔石が出るのだ。

んー、地球で言う【仏舎利】みたいな感じなのかな?


でも人は生活魔法で色んな魔法を使うし、そうそう魔石が出来ることはない。

魔石が出ると【聖人】として祀られる。

そしてその魔石は、系統の神殿に配られ、勿論聖なる遺物として祀られているか、水に浸し色んな奇跡を起こす聖水として使われている。

そんな魔石や聖水は、全て神殿が管理していて、一般では手に入らない。


それなら回復や解毒などの聖属性の魔石はどして作れば良いのかと言うと、魔力を使い果たして空になった魔石を聖水に浸し、術式を付与すると、上手くいけば聖属性の魔石が出来る。

但しそうホイホイ簡単には出来ないんだよね、これが。


なのでほとんどの人は、からの魔石を用意して、お布施を渡し、神官に付与してもらう。

でも今回は自力で作りたいんだよね。


まあ長くなったけど、この世界の魔石はそんな感じなのであーる。

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