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アラサーの俺がヒロインの友達に転生?ナイワー  作者: 七地潮
〜気がつけば第二の人生?〜
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新学期

儀式の後も冬休みの間領地に居たんだけど、思い出したくないので割愛。

リズヴァーンの態度が変わらなかったことは一安心だ。

でも、リズヴァーンの両親の視線は鬱陶しかった。

ちょくちょく二人が、入れ替わり立ち替わり来るんだから、たまったもんじゃない。

こちとら忘れたいって言うのに。

何も気づかないふりして日々過ごしたよ。



2月下旬、雪が少なくなって来たので、王都の屋敷へ戻ってきた。

実家は領地の館なんだろうけど、一年の大半は王都で暮らしているので、帰ってきた感があるよね。

休みの残りは、同じように管轄の領地から戻った人達との、お茶会やパーティーなどで過ごした。

クリスティーナと話をしたいのに、まだ王都へ戻ってきてないようだった。

……でも、どうやって話そう。

家のことを勝手に聞いたって怒られるかな。

でも、知ったからには何もなかったフリはできない。

力になれなくても、愚痴くらいは聞けるだろうから、ストレス発散して欲しいな。


昼間の開いた時間に町をぶらついていると、知った顔も目にする。

モースディブスの実家の商店では、ヤスハルがスパイス買っていたり、通りすがりに見た結婚式では、ベルアルムが祝福の花を花嫁に渡していた。

王子とスカーレットはお忍びデートをしていたし、その後方には邪魔にならない程度離れて、護衛騎士のガンマールフが居る。

そして俺の横に必ず居るのは、勿論シスコン様だ。

一人で出歩かせてくれるわけがない。

しかも、

「儀式を終えたキャシーは、可愛さの中にほのかに色づく女性らしさ……、危なくて家から出したくないよ」

などと寝ぼけたこと言ってるけど、なんとか説得したよ。

兄同伴ならと言う制限付きだけど、屋敷の中だけで大人しくしとくよりマシだ。

そして兄がいると言うことは、当然リズヴァーンも居るけど、距離感が全く変わらないから、気にならない。


そんな風に残りの休みを過ごして、明日からやっと新学期だ。

クリスティーナ戻ってきたのかな……。




新学期が始まった。

教室に入ってびっくりしたのが………皆、儀式を済ませたんだね、雰囲気が違うよ。

男子生徒は自信が漲る表情だし、女子はキラキラしている。

大人の階段登ったのが、一目でわかったよ。

大人っぽいなと思っていたクラスメイトは、きっとすでに済ませていたんだろうね。

……もしかしなくても、俺もぱっと見でバレバレなのか?

そうなのならめちゃくちゃ恥ずかいんだけど…。


なるべく目を合わせないように、少し俯き加減で席に着くと、程なくクリスティーナが教室に入って来た。

「キャシー、久しぶりですわ。

元気にされてましたか?」

「おはようございます」

顔を上げてニッコリ笑ったのに、一瞬固まるクリスティーナ。

キョロキョロと周りを見ているけど、どうしたんだろう?

少し考え込んだ後、胃を決したように小声で告げてくる。

「キャシー、後ほど少しお話ししたい事がありますの。

今日の放課後お時間よろしいかしら?」

おお、どうやって話を聞き出そうかと思ったけど、向こうから話してくれる気になったみたいでよかった。

いいよいいよ、愚痴でも相談でもどんとこいだ。

約束を取り付けたところで、教師が来たのでクリスティーナは席に着いた。


日本みたいに始業式があって、ホームルームで解散って感じではない。

卒業式はあるけれど、始業式や終業式はない。

なので初日から授業だ。

まぁ、殆ど前期の復習程度だけど。


授業が終わり、クリスティーナから声をかけられる。

「少し込み入った話になりますから、自習室へ行きませんか?」

自習室…その名の通り、机と椅子のある個室のブースだ。

個室と言っても、教師などに個別に勉強を教わる事にも使われるので、二人で居られる大きさだ。

各部屋には防音の魔道具が設置されており、周りの雑音をシャットアウト、もしくは他人に聞かれたくない研究の報告や、周りにばれたくない補習(こんな簡単な事もわからないのかバレると恥ずかしいとか、補習している事がバレると地位的にヤバいとかね、色々あるみたいなんだよ)などが行われたりしている。


この魔道具は優秀で、負の感情が感知されると、防音の効果が切れるとか。

その負の感情を感知ってのが、どう言う仕組みで、どうやって道具が判断するのかは、考えるだけ無駄だ。

だって魔道具なんだもん。

なので、いじめに使われたりすることは無い。

ついでに【秘密の個人授業】も、感知したら効果が切れるそうだ。

そう言った事に使うと、最中にその声を周りに聞かれると……。

さすが魔法のある世界、それともさすがご都合主義のゲーム世界と言うべきか?

俺とクリスティーナは、そんな人に聞かれたく無い話をするにはうってつけの場所へ行った。

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