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アラサーの俺がヒロインの友達に転生?ナイワー  作者: 七地潮
〜気がつけば第二の人生?〜
24/112

年明けパーティー

元旦(とは言わない)二日とゆっくり過ごし、新年三日目は城での新年パーティーだ。

貴族全員参加ではなく、一応伯爵以上が参加となる。


パーティーに来ているキャラと言うと、兄とリズヴァーン、ランフェル王子とベルアルム(大神官の息子)、後はスカーレットだ。

伯爵以下の子爵、男爵、準男爵は参加できないので、ヒロイン不在です。

大商人の息子や留学生、教師や用務員なども、もちろん参加できない。

かろうじて壁際の護衛騎士が居るくらい。

ヒロイン不在のパーティーなので、ゲームの中では無かったイベントなのかな。


国王の挨拶の後、上位貴族の挨拶(前王の弟さんや、現王の弟さん達の公爵家)と、教会から大神官の挨拶があり、今はフリータイム?

フロアでダンスを踊っている人達も居るし、挨拶回りに余念のない人達も居る。

カクテル片手に談笑したり、見た目の可愛いデザートを食べてるご婦人、自分の娘を少しでも金や力の有る家に売り込もうとしているおっさん。

割と皆自由にしている。


うちの家族は、リズヴァーンと行動を共にしている。

何故って、リズヴァーンの両親は領地に居て、うちは寮暮らしの彼の保護者代理っぽい感じだから。

領地への行き帰りも一緒に移動する事になる。

そんなリズヴァーンと、うちの兄は、年頃のご令嬢とその親に取り囲まれている。

同じ伯爵位でも、ピンキリだからね。

うちは何代か前、王妃が出た家だからね、今は普通の伯爵家で王族に何ら関わりも無いのに、縁を持とうとする人は多いんだと。

リズヴァーンは隣国を退けて英雄扱いされた人の息子だから、こちらも人気。

第一兄もリズヴァーンも、タイプは違えどイイ男、女性がほっとかないのは当たり前。

んで俺はと言うと……


「サリフォル殿、お久しぶりですな」

と、当たり障りのない挨拶を交わす男性の後ろにニヤけた男が一人。

「これはうちの息子の◯◯◯です、今年26歳になるのですが、そろそろ後継として素敵な方と出会って欲しいものです。

しかしどうやら奥手のようで、なかなか女性と親しくなる事ができないみたいでして。

…………それで、そちらはサリフォル殿のお嬢様でしたよね?

確か成人したばかりとか……」

「そうですね、成人したばかりなので、まだまだ当面の間は私達だけの可愛い娘でいて欲しいものです」


ごちゃごちゃ飾り立てて回りくどく言ってるけど、つまるところ

「うちの息子の嫁探してんねん、あんたんとこの娘くれへんか?」

「なに言うてんねん、お前の息子なんかお呼びでないわ」

って感じだよね。

てかさ、奥手なんて絶対嘘やん。

めっちゃニヤけてキショイねん!

大体10も年上なんてオッサンやんか!

……関西弁もどきになってしまった。

あ、26歳はオッサンじゃないよね、お兄さんだよね……。

あ、そうだ!26歳って年齢で見るからダメなのか。

自分より10年上だからオッサンでよくない?

……いや、だが………男心も複雑だよ。



と、とにかく、俺にも言い寄ろうとしてくる男や、息子とくっつけようとするオッサンが寄ってくるんだけど、父親がことごとくシャットアウトしてくれている。

おばさん連中は母親が、にっこり笑って断ってくれてます。

……………笑顔が怖いなんて思ってないよ。

兄も心配そうにこちらを見てるけど、自分の周りを捌くので精一杯のようだ。

肉食系女性がボディタッチしようとしているのは、リズヴァーンがさりげにブロックしている。

俺の方に集まる男達は皆が皆、顔より何より胸元ガン見デスワ。

乳デカいもんね。

ドレスを綺麗に着るために、今日もコルセットギューギューだから、余計にバインバインデスワ。

そりゃあ男なら目が行くわな。

男から見るとこの二つの肉の塊りは、夢とロマンが詰まっているからね。

ただの脂肪なのに。

でもこの男性のエロ目線ツライ。

何でこんなに乳デカいんだ!

俺がデザインしたキャラか!なら仕方なし!



取り囲まれていたのが落ち着いた頃、俺に向かって来る一組の男女がいた。

王子とスカーレットだ。

王子は少し離れたところで立ち止まり、スカーレットが近寄って来た。

「キャスティーヌ様、少しお時間よろしいかしら」

おおぅ、美しさに磨きがかかって迫力のある笑顔だ。

「ええ、かまいませんわ。

お父様、少し外しますわね」

父に一言告げて、二人で近くのバルコニーへ出る。

愛されてますオーラと言うか、自信に溢れたオーラと言うか、存在感が凄いと言うか、とにかく輝いている。

「この後国王陛下から発表があるのですけれど、この度わたくし、ランフェル殿下と婚約致しますの」

あ〜、やっぱりくっついたか。

「まあ、そうなのですね。

おめでとうございます」

カーテシーで優雅に頭を下げる。

クリスティーナ、ゴメンよ、王子様ルート完全消失だよ。

「でもよろしかったのですか?

発表前に私が聞いても」

こういう時、俺がヒロインなら「オーッホッホ!王子は私がいただくわ!」とか勝ち誇られたり、ライバルなら断罪シーンとか何だろうけど、ヒロインの友達ポジのモブですよ?

なぜ俺に宣言する?

「…………殿下と親しくお話しするようになったきっかけが、貴女の事でしたから、一番にお伝えするべきかと……。

いえ、ただのきっかけですから、関係無いですわね。

今のは独り言ですわ、忘れて下さい」

あー、俺を庇ったのが仲良くなったキッカケで、その事に対して、性格的に黙ってられなかったってヤツか。

気にしなくて良いのに、黙ってられない真っ直ぐな性格、好きだな。

王子は人を見る目があるって事だな。

「私が何かしたわけではないですわ。

スカーレット様の素晴らしさに、殿下がお気付きになっただけの事ではないのでしょうか」

俺がそう言うと、「貴族っぽくない方ですわね」と小声で呟いているのが聞こえた。

まぁ一般的に、ライバルの足をいかに引っ張るかが、貴族の女性の考えだからね、恐ろしい事だけど。


「とにかく、婚約はしますけれど、まだ卒業まではクラスメイトですから、お互い自分を磨きましょう」

「そうですわね、これからもよろしくお願いします」

「それと…貴女は春まで領地に行かれるのですよね?

王都へ戻っていらっしゃったら、お茶会へお招きしてもよろしいかしら?」

「え?お誘いいただけるのですか?」

スカーレットは取り巻きも居ないし、お茶会を開くことなんて滅多にないのに、招いてくれると?

「ええ、とも………クラスメイトですから」

今言いかけた言葉の続き、こちらから言っても良いよね?

「嬉しいですわ、ありがとうございます。

それで…宜しければ私とお友達になっていただけませんか?」

下からお願いしてみる。

言葉遣いも、身長的にも、地位的にも。

「そ…そうですわね、貴女は今までわたくしに近づいて来た方々と違いますし、貴女がどうしてもと仰るのなら、なってあげてもよろしくてよ」

いや、なにこの娘!

赤くなって、ちょっと早口で可愛いんですけど!

「是非ともお願いしたいですわ」

「そ、そこまで仰るのなら仕方ありませんわ。

お茶会にはお友達として招かせていただきます」

「光栄です」

にっこりしながらカーテシーで頭を下げる。

可愛い友達ゲットだぜ!


………って、ちょっと頭から抜けてたんどけど、ヒロインのライバルと友達になるのって良いのか?

色んな意味でゴメン、クリスティーナ……。

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