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アラサーの俺がヒロインの友達に転生?ナイワー  作者: 七地潮
〜のんびりいこうよ、え?いけないの?〜
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卒業後のリズヴァーン

翌日、王子とアキチカ達は、サリフォル領へと移動した。

そこでハルモリのパーティーメンバーと合流後、山脈を越えるのだ。

無事に北の国へたどり着けるといいね。


冒険者達が去り、俺の日々はまたのんびりとしたものになった。

おばさんの仕事の手伝いをしたり、おじさんと茶を飲んだり、リズヴァーンとも沢山話をした。

きっと今までしてきた会話より、この数日の方が沢山話をしていると思う。


そうこうしているうちに、サリフォル領へ戻る日になった。

こんなに長い期間家族と離れることがなかったので、なんだか嬉しい。

自覚はなかったけど、寂しかったのかな?


リズヴァーン達はいつも馬を走らせるんだけど、俺は乗れないので今回二人は馬車移動だ。

その移動中の馬車の中で、今まで敢えてこちらから聞かなかったことを聞いてみた。


卒業したけど、これからどうするのか。


向こうから話してくれるかと思っていたけど、ちっともそんな話が出ないから、ズバッと切り込んでみたよ。


因みに同じく卒業した兄は、最初から2年間の猶予を、じい様から勝ち取っている。

当初の予定の【2年間限定騎士団入隊】は辞めたそうだ。

店のことがあるからね。

でもずっとそっちに携わるってわけじゃなく、父の仕事の手伝いをしつつ、人脈作りや経営の勉強やらなんやらするらしい。


父は領地を引き継がず、今の仕事を続けることになっているから、じい様の次の領主が兄になる。

でも、爵位はじい様の後は父が継ぐけどね。

爵位がある人が領主じゃなくてもいいのは、この世界だけなのか、どこでもアリなのかは、俺にはわかんねえ。


で、リズヴァーンなのだけど、おじさん現役バリバリだから、後を継ぐのはまだまだ先なんだって。

だからと言って、兄みたいに何かやることがある訳でないし。

だからどうするのかなぁって思ったけど、聞き辛いって気もしないではないが、俺にも関係なくは無いから、聞いてもいいよね?


「最初の予定では、アルと同じように、2年間騎士団にと父とも話をつけていたんだけど、状況がかわったからな。

だから今回どうするか父と話し合った」

王都に2年残るはずだったけど、領地に戻り、サリフォル領との更なる連携の為、二つの領地を行ったり来たりしながら、私兵と訓練して腕を上げつつ、領民の狩へ付き添ったりしつつ、領地経営を覚えて、課題をこなす……。

なんだか当初の予定よりハードモードじゃないの?


課題の一つが、今はまだ商人に丸投げで任せている、互いの領地の交易を、第三者の商人を挟まずやっていけるようにすること。

辺境伯として今の領地を守るのと、発展させるのが優先で、サリフォル領から農作物の仕入れ、こちらからサリフォル領へ獣肉の出荷などは、商人に任せっきりな現状なのだとか。

それを自分達で賄えるように、領民の教育したり、話し合いしたり?

よくわかんないけど、とりあえず自分達でできるようにする、それをどうやるかを考えて実行するんだって。

うん、よくわからん。


もう一つが、『特産品を考えろ』なんだって。

俺が読んでた小説とかなら、こんな場合転生者である俺が、日本での知識を元に、技術チートや飯テロを展開するんだろうけど、実家住まいで家事は母親に丸投げな、萌系イラストレーターの雛には、Googl⚪️先生が居ないとなんのチートも発信できません。

ましてや料理なんて。

そりゃあ飯テロマンガ読んでたよ。

でもマンガ読んだだけで作ったこともない人間が、料理なんてできるわけがない。

そんなこと言ってたら、料理作りパパや、信長の料理人のマンガを読めば、誰だってシェフになれるのかって話だよ。


何にもできない俺は見〜て〜る〜だ〜け〜ってやつでさぁな。

まあ、なんか思いついたら言う、くらいはしようかな。


久しぶりの家族とのご対面。

父と兄はもう到着していたようで、爺さまや母と一緒に出迎えてくれていた。


先に馬車を降りたリズヴァーンの手を借りて馬車を降りる。

うぉ〜、久しぶりに見ると兄の美少女ぶりが眩しいぜ。

隣のリズヴァーンも同じことを考えているようだ。

俺の手を取っているけど、視線は兄に釘付けだよ。


この一か月リズヴァーンとの距離が変わった。

今までは本当に兄のおまけで、下手すれば存在も認識されてないのでは?と言うほど、視線も意識も『兄 集中』だったのに、ボチボチとは言え話しかけてくるようになったし、稀に笑顔を見せることも出てきた。

冒険者との邂逅が有ってからは、会話も増えた。

今日みたいにプライベートの話をすることも出てきた。


そう、17年間の距離感が、この一月でぐっと縮まったんだよね。

それがぶっちゃけ違和感が半端なかったんですよ、これが。


「え?兄居ないのにこっち見るの?

え?兄の話じゃないのに会話が成り立つの?

え?俺はキャスティーヌだよ?」

みたいな感じ?

思わず

「お前は誰だ!」

って言いたくなったよ、マジで。

だからこうして兄に視線と意識を奪われている姿を見ると、逆に安心するわ。

「うんうん、これでこそリズヴァーンだね」

ってさ。


………いや、わかってる、婚約者がこんな事考えるべきではないって。

「私だけを見なさいよ!」

ってのが本来ならではの姿だと思う。

だけどねぇ、俺の中では【兄=シスコン、リズヴァーン=兄の影】なんだよね。

君は光僕は影ってやつ?


うん、なんだか歪んでるってのは自覚してるよ、うん。


★★お知らせ


連続投稿はここまでとなります。

次回の連続投稿まで少しお待ち下さい。


次回の公開は 18日となります。

よろしくお願いします。

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