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あの日

20××年 1月

成人式の次の日の祝日


名実ともに日本一の山であった富士山が噴火した。

江戸時代以来の噴火であった。


溶岩流が市街地に達することはなかったが、大量に巻き上げられ、1月の雪の上に降り積もった火山灰や噴石は、麓の街や関東地方一帯に大きな被害をもたらした。



それから3か月。


火山灰の降り積もった富士山麓の街では、噴火の被害の拡大とともに、謎のウイルスが蔓延していた。


感染力は恐ろしく強い。

感染すると、体がもろくなっていく。

免疫力の低下、出血、食欲もなくなる。

しかし進行は恐ろしくゆっくりだ。

静かに蝕んでいく、かと思うとあっというまに死んでしまう。

衰弱死、ショック死、出血死。死因はさまざまであった。


このウイルスと噴火の因果関係も、このウイルスの正体も謎に包まれていた。


ただでさえ首都圏の混乱をなんとかしなければならないのに、謎のウイルスの大流行に、大量の火山灰に埋もれた富士山麓の街。日本政府に彼らを救う余裕などなかった。


謎のウイルスの蔓延だけは阻止せねばならない。救援は自然と遠のいていった。


噴火から7日後。混乱がいまだに続く静岡県東部地域の完全封鎖が決行された。


ヘリコプターでの救援物資の支援はもちろん行われていたし、ウイルスの正体をつきつめる研究も世界中で始まった。しかし、山麓の一番被害を受けた地域は見捨てられたといってもいい。


まるで江戸時代の「亡所」だ。



しかし、そこでも人々はたくましく生きていた。


彼らの一番身近な山、富士の麓で。





富士山のそばで生まれ育ったので、たまーに想像していたX-DAY。たとえどんなことがあっても、大好きな富士山のそばで元気に生き抜きたいなという想いをこめて、時々書きます。

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