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俺の非日常な日々  作者: 零堵
~二年目~
71/83

~第七十一話~

俺は、いつもと違う場所にいた。

その場所というのは……

「真琴、ここがライブ会場よ?」

そう言ったのは、アイドルの連城麗華れんじょうれいかだった。

「そうなんだ……」

「すごい大きい会場でしょ? 私も、ここでライブするなんて、思ってなかったわよ」

「ふ~ん……でも、いいの?」

「いいのって?」

「いや……自分みたいなのが、一緒にステージに出る事になってさ?」

「ああ、それは大丈夫よ、真琴も結構人気あるしね?」

そういう問題か? と思ったが、深く考えない事にした。

何故、俺が、ステージに麗華と一緒に出演する羽目になったのかと言うと

事の始まりは、こうである。

夏休みのある日、宿題も終わらせ、俺は、家でのんびりとすごしていた。

妹に作ってもらったお菓子を食べながら。まったりとTVを見ていると

俺の携帯が鳴って、相手を確認してみると、麗華だった。

「はい、南山です」

「あ、真琴? 声聞くのお久しぶりね」

「お久しぶり、そういや電話とかしてなかったしね」

「でね? 真琴にお願いがあるのよ」

「お願い?」

「うん、今日って、真琴、暇かしら?」

そう言われて、ちょっと考える。

確かにTVを見てるので、ぶっちゃけて言うと、結構暇だった。

別に出かける予定もなかったので

「うん、暇と言われれば、暇かな」

そう答えると

「じゃあ、今から私の言う場所に来てくれないかな?」

「りょ~かい」

そう言って、俺は麗華に言われた場所に行く事にした。

そして辿りついたのは、大きなステージ会場だったのである。

そこでであった麗華に「新曲のライブやるから、真琴も演奏者として参加しない?」

と、誘われたのであった。

そう言われて、せっかく来たんだし、断るのも悪いかな? と思ったので

それを了承、俺が担当する事になったのは、ベースだった。

まあ、ベースなら暮見翔くれみかける三島陽子みしまようことの三人バンド、MKYマーキーとして、やった事があったので、別に問題はなかった。

そういえば……麗華は、MKYの事知ってるのかな? と思ったので、聞いてみる事にした。

「麗華?」

「何?」

「MKYって知ってる?」

「MKYって、あれでしょ? 翔が出演したドラマの主題歌を歌ったバンドでしょ?」

「じゃあ、誰がメンバーか知ってるの?」

「え~っと……翔と陽子と……あといたっけ?」

「あと、自分」

「え?」

「自分もベースとして参加したんだよ、母さんに言われてね?」

「そうだったんだ、教えてくれればよかったのに、あ、MKYって三人のイニシャルだ、そういえば、じゃあ、ベースは、大丈夫よね?」

「うん、まあ、大丈夫だと思うよ」

「ありがと、そろそろステージも始まるから、真琴、準備してね?」

「りょ~かい」

そう言って、俺はベースを肩にかけて、ステージの裏に行く。

そこにいたのは、ドラマー担当の人とギター担当の人だった。

ドラマーもギターも、同じ女性で、俺に向かって「もしかして、真琴さん?」と聞いてきたので「はい、そうですが」と答えると「ドラマ、面白かったです、また何か出演するんですか?」と聞いてきた。

そう言われても、今後ドラマとかに出るとか、その予定まったくないんだがな……そう思っていると、司会者の方が「本番そろそろです、スタンバイしてください」と言ってきたので、スタンバイする事にした。

麗華の姿が一旦見えなくなって、何所に行ったんだろう? と探していると

派手な衣装を着た、麗香がステージにやって来た。

「どう、真琴? 似合ってるでしょ?」

そう聞いてきたので

「うん、似合ってるよ」

と言うと

「真琴の評価がいいと言う事は、これはいいわね、この衣装でいくわ」

そう言って、麗香はマイクの準備をする。

そして、時間が過ぎ、ライブが始まったのであった。


「みんな~元気かな~!?」

ステージの幕があがり、ステージ衣装を着こんだ麗華が、マイクを持ってそう言ってくる。俺もベースを持って、ステージ上にいて、あといるのは

ドラム担当の女性と、ギター担当の女性で、四人編成でステージ上にいた。

「じゃあ、早速、歌っちゃうよ! まずは、この曲から!」

そう言って、麗華が俺達に合図を送る。

最初に弾く曲の段取りは、ステージをやる前から聞いていたので、演奏する事にした。

ベース担当なので、ギターの音色に合わせて、ベースを弾く。

そして、麗華が歌いだし、会場が盛り上がってきた。

ドラムもバシバシと聞こえて、結構派手な音楽になっていた。

一曲目の演奏が終わり、麗華がマイクでこう話す。

「じゃあ、メンバーの紹介をするよ~? まず、ドラム、エリコ~!」

そう麗華が言うと、ドラムのエリコと呼ばれた人が、ズダダンとドラムを叩く

「で、ギター、キョウコ~」

ギター担当のキョウコと呼ばれた人が、ギターを掻き鳴らした。

「ベース、マコト~」

俺もそう言われたので、ベースを弾く。

「メンバー紹介も終わったし、じゃあ次の曲いっくよ~」

そう麗華が言うと、会場が「おお~」とか、盛り上がっていた。

次に弾いた曲は、麗華の新しい曲で、結構難しいリズムだった。

けど、何とかミスる事もなく、演奏する事が出来て、ちょっと安心した。

無事に出番が終わり、ステージから離れると、暑かったからか、結構汗をかいていた。

とりあえず、持ってきたタオルで汗を拭いて、これからどうしよっかな?と 思っていると、麗華が、話しかけてきた。

「ありがとね? 真琴、参加してくれて」

「いや、礼を言われるほどじゃ……」

「ねえ、本当にバンド組んで活動しよっか? この四人でさ?」

ドラム担当の、エリコさんがそう言ってきた

「あ、それいい考え~、私はOkよ」

ギター担当のキョウコさんが、それに賛成している。

「ふむ、いいかもね……真琴、やってみない?」

そう言われて、どうしようかと迷ったけど、バイトもあるし、夏休みが終わったら、学校もあるので

「ごめん、断るよ」

そう言うと

「そう……でも、また一緒にやろうか? バンドとか?」

「それだったら、いいかも」

と、答えておく事にした。

ライブも終わったので、俺は、家に真っすぐ帰る事にした。

家に帰ると、妹の亜季が

「お姉ちゃん、何所に行ってたの?」

と、聞いてきたので、とりあえず

「と、友達の所かな」

と、答えると

「ほんと? まあ、お姉ちゃんがそう言うなら」

なんか、怪しんでいたけど、一応納得してくれてるみたいだった。

こうして、俺の一日が、終わったのである。


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