~第四十話~
今回の話に出てくる
舞波学園は
前に書いた、「舞波学園活動記」に出てくる学校名です。
まあ、つまりコラボですね。
冬のある日
俺は、いつもと違う場所にいた。
その場所とは……
舞波市にある、舞波学園と呼ばれている場所である。
事の始まりは、こうであった。
ある日の教室の放課後、俺は帰り仕度をしていると
親友の栗谷美鈴が、話しかけてきた。
「ねえ、まこ?」
「何?」
「明日暇?」
「暇と言っちゃあ、暇だけど……何も予定入れてないしね」
「じゃあさ、明日ね?友達に教えてもらったんだけど、舞波市って所の舞波学園で、文化祭があるらしいの、そこにいかない?」
「いいの?他の学校の者が行ってもさ?」
「いいんじゃない?他の学校って言ったって、一般人と変わらないし?」
そういうもんなのか?と思ったが、まあ暇なので
「わかった、いいよ」
「じゃあ、明日ね?じゃあね、まこ~」
そう言って、美鈴は帰って行った。
そして次の日、家に来た美鈴と一緒に行く事になり
電車に乗り、舞波市にたどり着く。
地図を頼りに進んでいって、舞波学園にたどり着いた。
校舎は、山野辺高校と同じぐらい広く
文化祭と言うだけあって、結構にぎわっていたりする。
「じゃあ、入ろうか?まこ?」
「そうだね」
そう言って、俺と美鈴は、舞波学園の校舎の中へと入って行った。
文化祭と言うだけあって、一般人と学生が結構沢山いた。
あきらかにコスプレ?って感じの人もいて、なんか……楽しそうだった。
俺達は、どこから行こうか悩んで、とりあえず……実践部と言うのを見つけたので、その部屋に入ってみる。
それにしても、実践部ね……
何をする所なんだ?実際……
中に入ると、軍服を着た男が、こう言ってきた。
「ようこそ、我が実践部へ、私がここの部長である、ここで行われる競技は、銃を持って、的を当てる、まあ射的みたいなものである、そしてこれが使用する銃だ」
そう言って、軍服を着た男は、俺と美鈴に銃を渡す。
その銃はよく出来ていて、まるで本物みたいであった。
「まこ、なんか凄いね……」
「そうだな……」
「じゃあ、ルールを説明するぞ?まずこの銃で、的を用意してあるので、それを狙って撃ってくれ、うまく当てられたら、我が部特性マスコットを進呈しよう」
部長と名乗った男がそう言う。
俺と美鈴は、銃を構えて、用意された的に向かって、銃をぶっ放す。
ズガーンと音がして、発射された弾は
まっすぐ飛び、的の枠を撃ちぬいていた。
ちなみに美鈴は、ど真ん中に命中したみたいである。
これって、本物みたいじゃないか!?やばいだろ!?と、思ってしまった。
「おお、どうやら、ど真ん中に命中したらしいな?よし、ならば景品を進呈する」
そう言って、部長は、美鈴にこの部のマスコットを渡した。
「また、チャレンジするか?」
「いや、結構です、行こう、美鈴」
「あ、うん、じゃあ」
そう言って、俺と美鈴は、実践部から出ていく
「なんか凄かったね……まるで本物みたいだったよ?」
「本物なんじゃないかな……銃は……弾は、違うみたいだけど」
「う~ん、そうかもね……それにしても、この人形……リアルすぎて、かわいくないかも……」
「確かに……」
貰った人形を見てみると、確かにリアルで
可愛くはなかった。
「ま、気を取り直して、別のところに行こうか?」
「そうだね、そうしようか」
そう言って、俺と美鈴は、別の場所へと移動する事にした。
次にやって来たのは、喫茶店をイメージした場所であった。
その喫茶店の名前は「コスプレ喫茶、フリーダム」と書かれている。
結構人が集まっていて、特に男が多かった。
俺達も列に並んで、順番を待つ。
そして俺たちの番になり、教室の中に入ると
「いっらしゃいませ~」と、言ってきたのが
黒髪の綺麗な人だった
何故かスーツを着てて、眼鏡をかけているので、女教師に見えたりしている。
でも明らかに胸発育がいいので、俺とは大違いだった。
「あいてる席は、こちらですので、お座りください」
「あ、はい、あそこだって、美鈴」
「あ、ほんとだ、それにしても凄い人気ですね」
「ありがとうございます……おや……」
綺麗な人は、俺を見て、こう言ってきた。
「そこの貴方」
「は、はい?」
「テレビで見た事あるわね?もしかして……芸能人かな?」
「いや……違いますけど……」
「え~?まこは、テレビに出たじゃん?ドラマみたしね~」
「ドラマと言う事は、やっぱりあれね?天空カイザーでしょ?」
「あ、そうですよ?まこは、その天空カイザーのレキ役をやったしね」
「っちょ、美鈴、なんで教えるの」
「別にいいじゃん、隠してなんかないんでしょ?」
「まあ、そうだけど……」
「ほ~そんな有名人が来るとはね?驚いたわ、あ、ちなみに私は、この自由部の部長、斉藤由奈よ?よろしくね?貴方達は?」
「自分は、南山真琴で、こっちが」
「栗谷美鈴です、よろしく~」
「真琴に美鈴ね、覚えたわ、どう?このフリーダムは」
「色々な服装を着てる人がいて、すごいですね、とくにあのメイド服の子、めちゃめちゃ可愛いです」
そう美鈴が言っていた、そのメイド服を着た子をみると
確かに異様に可愛かった、客の男どもに声をかけられまくっている。
「ああ、あの子?凄いでしょ~?じ・つ・は・ね?あの子……男の子なのよ?」
「ええ、うそ!?」
「ほんとよ、あ、真、ちょっと来なさい」
「何?由奈?」
由奈がそう言うと、真と呼ばれた子が由奈の前にやって来た。
「じゃ~ん、この子、凄い美少女に見えるでしょ?」
「う、うん……凄い」
「ほんと~美少女に見える……ほんとに男なの?」
「男だよ……って、この格好、由奈が選んだんじゃないか、僕は嫌だったのに……」
「別にいいじゃない、かなり好評よ?」
「うれしくない……」
なんか、この人の待遇が、俺の働いている喫茶店、アイライクの店長の弟、東雲玲と似てるんだろな……と思った。
そう思っていると、アニメに出てきそうな
魔女っ子っぽい衣装を着た人がやって来た。
「由奈~人、多くなってきたよ?ちょっと手伝って~」
「解ったわ、由香里、じゃあ行くわね?あ、真、この二人から注文取ってね?じゃあ」
そう言って、由奈は、真琴達から離れて行った。
「はあ……解ったよ、じゃあご注文はなんですか?」
「じゃあ、私はショートケーキで、まこは?」
「じゃあ、自分も同じのを」
「かしこまりました、少々お待ち下さい」
そう言って、真は、注文を取って厨房に行ったのであった。
数分後、すぐにショートケーキ二つがやってきたので
俺達は、のんびりとそれを食べた。
そして、人が多くなってきたので、フリーダムから出ていく。
次に何所に向かおうか悩んで、色々な展示とかを見たり
ライブがあったので、それを見学して
夕方になったので、帰る事にした。
帰る途中、美鈴がこう言ってきた
「まこ?」
「何?」
「今日は、楽しかったね?デート」
「デートだったの……?というか、違うんじゃない?普通男女でしょ?そういうのは」
「いいの、私はまこと出かけるだけで、うれしいんだから」
そういうもんなのか?と思ったが、深く聞かない事にした。
「また、どっか二人で、行こうね?」
「……まあ、いいけどさ……」
こうして、俺のいつもと変わった一日が、終わった。




