~第三十二話~
時間が過ぎて、大晦日
俺は、ある場所に、来ていた。
その場所は、山野辺放送局と呼ばれる建物にたどり着いていた。
なぜ、その場所にいるかと言うと
美鶴母さんが、「番組に出てくれない?」と
言われたからである。
朝起きて、出かける準備をしようと着替えようと思ったら
家に俺の親友の栗谷美鈴が、やってきた。
「まこ、おはよう~」
「おはよう……って、美鈴……何で家に?」
「何言ってるの、美鈴?今日出かけるんでしょ?だから、私も一緒に行こうと思って、来たんだよ?それにしても……まこの寝顔って、かわいいねえ~」
「何、見てるの!?」
「いや~堪能させてもらいました~、あ、着替えるなら手伝うよ?まこ?」
「い、いいよ、自分で着替える」
俺は、すばやく着替えると、母さんと美鈴と三人で、外に出る。
数十分歩いて、山野辺放送局と言う所に辿り着いた。
「そう言えば、真琴も美鈴ちゃんも、ここに来るのは初めてよね?」
「あ、はい、初めてです、まこもそうだよね?」
「まあ、そうかな、ドラマの撮影場所に行ってたのは、山野辺撮影所だし」
「じゃあ。中に入ったら、きちんと挨拶するのよ?それが基本だからね?」
「は~い」
「分かった」
そう言って、俺達は、山野辺放送局に入る。
中に入って、挨拶をして、歩いていると
「うわ~芸能人いっぱいいるね~、すご~い」
「美鈴……楽しそうだね……」
「そりゃ、楽しいよ~、こういうの初めてだしさ~?」
「そう」
「え~っと、私達が向かう場所は……二階ね」
そう言って、三人でエレベーターに乗って、二階に行く。
少し、歩いて、スタジオと書かれた場所の中に入ると
「美鶴さん、お早うございます、待ってました」
と、男の人が話しかけてきた。
「時間は大丈夫ですか?」
「はい、大丈夫です、え~っと、そちらの方々は?」
「私の子供の真琴と、その友達の美鈴ちゃんです、美鈴ちゃんは、見学でよろしいですか?」
「そうですか、じゃあ、OKですね、真琴さん、控室に案内しますので、準備してきて下さい」
「あ、はい、じゃあ、美鈴、行ってくるね」
「りょ~かい、まこ、行ってらっしゃい~」
そう言って、俺は、控室に案内されて、中に入ると
「まこさん、久しぶり~って、数日前にあったばっかりよね」
中にいたのは、天空カイザーの時
衣装とメイクをしてくれた、中沢京子さんだった。
「京子さん、こんにちは」
「こんにちは、じゃあ早速メイクするわね、今回は衣装は着替えなくていいわ、メイクだけするように言われたから」
そう言って。俺にメイクを施す
メイクだけなので、そんなに時間が掛からなかった。
「はい、終わり、じゃあ、頑張っていってらっしゃい」
「あ、はい」
そう言って、俺は控室を出る。
そして、スタジオに戻ると、美鈴と話している者達がいた
「あ、まこ~お帰り~」
「ただいまって……何、話してたの?」
「いや~ドラマの収録どうだったとかね~」
「真琴、こんにちは」
「こんにちはです、まことさん」
「おう、まことも来たんだな?やっぱ」
美鈴と話していたのは、天空カイザーのドラマで、カイザー役の暮見翔と、そのヒロイン、アカリ役の蓮城麗華、エリカ姫役の三島陽子であった。
「三人とも、こんにちは」
「おう、まこと、一緒の席に座る事になったみたいだぜ?」
「一緒の席に?」
「まあ、つまりこの天空カイザー2の番宣の為ね、だから私達が呼ばれたんだし」
「そう言う事、私達が出る番組は、バラエティー番組で、天空カイザーチームとして、参加する事になっているみたいよ?まこと、一緒に座りましょう?」
そう言われたので、俺は、天空カイザーチームと書かれている
座席に座った
右に麗華、左に陽子、そして後ろに翔と美鶴母さんが座った。
美鈴は、隅っこで見学という形になっている。
こうして、生放送の番組が、始まったのであった。
「始まりました~、大晦日特番、司会は私がお送りします!」
そう司会者が言う、その言葉にスタジオにいる、客席の観客が、騒いだ。
「じゃあ、まず自己紹介から、いってみようか?天空カイザーの皆さん、よろしくお願いします!」
そう言って、マイクを渡されたので
自己紹介を言うみたいであったので、自己紹介をする事にした
「じゃあ、僕から、天空カイザーで、カイザー役の暮見翔です」
「次は、私ですね、そのヒロイン、アカリ役を演じた、蓮城麗華です」
麗華が、小声で「次は真琴よ?」と言って来たので、俺も自己紹介をする
「えっと……レキ役の南山真琴です」
「じゃあ、次は私です、天空カイザー2に出演した、エリカ姫役の三島陽子です」
「最後は私ですね、冷笑のミレイユ役の、南山美鶴ですわ」
「ありがとうございます!おや?そういえば、真琴さんは、美鶴さんと同じ苗字ですが、何か関係が?」
司会者がそう言ってきた、関係も何も親子だけどな?
それを言おうとしたら
母さんが
「真琴は、私の子供ですわ」
「そうですか!びっくりです、もしかしてこれからも芸能活動を??」
「い、いやそれはまだ……判らないかと」
「そうですか、親子での他の出演楽しみにしてます」
そう言われても困るんだがな……、少なくとも、俺はそう思っていた。
そして、収録が始まって、数時間が経ち
」番組宣伝をしたり、クイズゲームに参加したりして
何とか無事に生放送の収録が終わった。
収録が終わって、俺は、美鈴に話しかける
「ただいま、美鈴」
「まこ、お疲れ様~でさ?」
「何?」
「これから、神社に向かわない?お参りしようよ?まこ」
「そうだなあ……そうしようか?」
「うん、じゃあ決まりね?美鶴さん、まこと一緒にお参りしてきますね?」
「そう?じゃあ、真琴?行ってらっしゃい」
「判った、じゃあ行ってきます」
そう言って、俺は美鈴と神社に向かった。
向かった神社は、山野辺神社と言い
大晦日と言うだけあって、お参りする客が大勢いた。
辿り着くと、人々が騒ぎ出す
「あ、カウントダウンが、始まったみたいだよ?まこ」
「あ、ほんとだ」
確かに、人々が「10.9.8」とか、言っている。
「私たちも言うよ~、ほら、まこも」
「判った、5」
「4」
「3」
「2」
「1」
「0!~~~まこ~、あけましておめでとう!これからもよろしくね?」
「あけましておめでとう!こっちもよろしく」
「じゃあ、お参りしよっか?」
「そうだね」
そう言って、俺と美鈴は、大勢いる人ごみに並んで、お参りをした
お参りが終わって、実鈴が俺に、話しかけて来る
「まこはさ?何を願ったの?」
「そう言う美鈴は?」
「私?私はね~まこと一緒にいられますようにかな?まこは?」
「自分は……平穏に暮らせますようにかな」
まあ、いつもの日常が、非日常になってるしな……
「ふ~ん、ま、いっか」
こうして、俺の大晦日が、終わったのであった。




