第26章 ループする増築
エカテリーナ...
買っちゃったよ、
まだ偽造の身分証明書が届かないからって、
私の名義だよ。
どうするのよ。
税金関係とか細かいところは私に任せろとか言ってたけど....
あの悪魔なんか変にずれてるのよね。
目の前でノアルのママが重要事項の説明をしている、私は呆然とその光景を眺めていた。
年末からリフォーム工事が始まる、何部屋かすぐに住めるようにするらしい。
気が早いったら無い。
ということで、今管理人室の片付けをしている。
貞代さんはとりあえずテレビごとKGBに引っ越しだ。
せっかく宮内さんに実体化できるようにしてもらったのに、ちょっとかわいそう。
裏の井戸の鉄の蓋を、大五郎さんが外してくれて、ドア付きの木製の蓋にしてくれた。
宮内さんはまためんどくさそうな儀式をやって井戸の蓋の裏に実体化できるお札を貼ってくれた。
むにゃむにゃ言ってからの、ふんぬらばぁ〜!!
もうあれだけはやめて欲しい、笑いこらえるのに大変だった。
エカテリーナの計画だと、吹き抜けのホールと食堂を改装して、飲食店ができるように直すらしい。
どんだけ予算持ってるんだよ!
てゆうか、お金の使い方がおかしい。
まぁでも、これでみんなの住むところができる。
いつも悪態をついてるけど、エカテリーナには感謝しないと。
リフォーム業者が言うには古い割には建物はしっかりしていて、水道管なんかも変える必要は無い位なんて言ってた。
それを宮内さんに話をしてみると貞代さんの力はこの建物守っていたのではないかって。
だから、壊そうとすると霊障が起きていたのかもしれません。とか真面目なドヤ顔で言っていた。
それにしても、この夏から私の生活は、様変わりしてしまった。
普通のOLだったのに。
1週間経って2部屋が完成した1Kでミニキッチンとトイレが付いているけど、お風呂がない。
歩いて7分ぐらいのところにいい感じの銭湯があったから、大五郎さんも、エカテリーナもそこに通うって言ってた。
とりあえず、年内に引っ越しができる。
大五郎さんの家財道具をキャラバンで14号を下っていき江戸川のNEWSと言うリサイクルショップに買いに行った。
42型地デジ対応ブラウン管テレビが5000円で売っていた。
私は迷わず買ってきた。
大五郎さんが寝泊まりしていた倉庫兼更衣室が今の貞代さんの部屋になっている。といっても、いつもテレビの中にいるんだけどね。
そこに大五郎さんがくそ、重たい、42型のブラウン管テレビを運び入れた。
「はいコレ実体化祝い!
これなら、肩がぶつからないで出入りできるでしょう?」
「う〜れ〜し〜い〜」
貞代さん大喜びだ!
「しかも、
地デジ対応だよ!」
「な〜に〜そ〜れ〜」
25型テレビの横に42型テレビを並べると画面の大きさが全然違う!
夜のBARタイムの準備をしていると貞代さんの声が聞こえる。
お客さんが怖がるから静かにして貰おうと思って扉を開けた。
わらしちゃんが座ってる。
テレビが向かい合わせになっていた。
「で〜ら〜れ〜な〜い〜」
「た〜す〜け〜てぇ〜」
貞代が42型から出る、
すぐに25型に吸い込まれる。
25型から肩をぶつけながら出る。
42型に.....
無限ループ状態
「わらしちゃん!何してるの?」
わらしちゃんは無表情の顔を少しだけニヤっとさせて。
「増築」




