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7.その後
「そういえば」
ライリーは思い出したようにアキラに話しかけた。
「アキラの目には俺のことが見えているっていうなら、今、アキラはライリー・ルイスと一緒にいるってわけだな」
「ごめん、それはない」
「何でだよ! 俺のことをライリー・ルイスとして見ろよ! そしたら俺は髭が似合うワイルドイケメンになれるんだからよ!」
「前にも言ったけど、どうしてもそう思えない。でも、それでいいじゃない。人の魅力は見た目だけじゃないよ」
「じゃあ、アキラの目には俺のこと、どんな奴に映っているんだよ?」
アキラはじっとライリーの顔を見た。
「ごめん、言えないよ」
「あーっ、ごめんって何だよ! それって絶対傷つくやつじゃん!」
ライリーの反応にアキラは笑った。ライリーは怒りながらも、久しぶりにアキラと会話ができてうれしく思った。
雨の音がかき消してくれるので、二人は人目を気にすることなく、大声で笑った。




